麗~花萌ゆる8人の皇子たち~(月の恋人 - 歩歩驚心:麗) OST (SBS TVドラマ) | |
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へ氏の弔いを済ませた夜。
ウクは後悔の涙にくれました。
自分は、へ氏を想ってはいなかったと、感謝や安らぎだと思っていたのが、それもまた恋慕だったと、今になって気がついたのです。
へ氏は、自分の言葉をずっと待っていたのに、死ぬ前に言ってあげられなかったと悔やみました。
へ・スは、ウクを抱きしめ、へ氏はきっとそんなウクの気持ちを分かっているだろうと言ってあげました。
スは、へ氏の居なくなった今、何をして生きて行けばよいのだろうと目的を見失ってしまいました。
部屋に閉じこもっていたスを慰めてくれたのは、ウン。
子供っぽいウンだけど、スを思いやる気持ちは人一倍持ってて、何とかしていつものスに戻ってほしいと思っているのです。
そんな時、突然、スに婚姻の話が持ち込まれたのです。
皇子たちは皆混乱しました。スが心配でなりません。
ソは、ぺクアからこの話を聞きましたが、へ氏一族の問題だからと口を挟むなと言いました。
でもね、相手が息子ばかりいる年寄りだと聞くと、話は別です。あまりにも不似合いな相手です。政略結婚にしても・・・ですね。
皇子たちは協力して、へ・スを逃がそうとしました。
ウクとウンが囮になって、追っ手を引きつけてる間に、ソとぺクアがスと共にどこかに逃げ出そうとしたんです。
でもね、行く手に待っていたのはジモン。皇宮の兵を連れ、輿を準備していました。
なんと・・・スの相手はワン・ゴンだと言うじゃありませんか
流石に、その場にいた面々は、皆驚きました。
スだって、寝耳に水です。婚姻の話だって突然なのに、相手が太祖だなんて・・・ねぇ。
そこに、へ氏の一族の者が駆け付けて来ました。
事情を問いただしたウク。
ウクの妻が亡くなった今、もうへ氏と皇室との縁が切れてしまったわけで。
へ氏としても、もう一度縁をつなごうと思ったわけです。で、ワン・ゴンの相手となったわけですが・・・。
万が一、これでスがワン・ゴンの子を身ごもる様な事になったら、ウクたち皇子とは後継者問題が絡む間柄となって来ますからねぇ。一族の者たちも、ウクにさえ事情を話せなかった理由がここにありました。
もう、これはウクが口を挟める問題ではなくなってしまいました。
勿論、他の誰も反対を唱える事は出来ません。
そんなことしたら、命にかかわります。
それを知ったスは、自ら馬を下りました。どうしようもありませんでした。
不安、不満に満ちた面々の表情。
ウクは特に切なげです。
スは、平気なフリをして、自分でどうにかすると言い、輿に乗り込みました。
輿の中で、スは自分に言い聞かせていました。しっかりしなきゃ・・・と。
スが連れて行かれたのは、皇宮の中にある茶美院というところ。皇族の心身の世話をするところなんだとか。
そこの長オ尚宮に、スは預けられました。
そしてもういきなり婚姻の準備が始められてしまったのです。
隙を見て逃げ出そうとしましたが、あっさり捕まっちゃったし・・・。
皇子たちは、ここに至っても、何か方策があるのではないかと、それぞれに動いていました。
ジョンは母ユ氏とファンボ氏に婚姻を中止できないかと頼みましたし、ウクも母ファンボ氏に頼みに来ました。
皇子たちのこの混乱ぶりを、二人の皇后は驚いたように見ていました。スと皇子たちの関係がここまで密とは考えていませんでしたからね。
普段冷静なウクまでもが、動揺しているのを見て、ファンボ氏は本当に驚いたようです。
だけど、誰にも止める事は出来なかったのです。
実は、ワン・ゴン自身、へ氏との婚姻だとは承知していましたが、相手がスだとは知らなかったのです。
まんざら知らない相手じゃないと言う事、それもあの幼いスだと分かり、流石に驚き、躊躇する気持ちはあったようです。
でも、これが当時の政治だったんですね。
婚姻の準備に向かいました。
その途中、ウクが廊下に跪いている姿に出くわしました。
「既に皇室の姻戚は多く、豪族の牽制が皇室を揺るがす中、又増やす理由を知りたいのです。」
生真面目なウクらしい止め方です。
「契丹との戦いを止めるのにへ氏が必要だからだ。」
と、ワン・ゴンの名分は明確でした。そして、お前が婚姻を止める理由は何だと反対に聞いたのです。
ウクが口ごもってると、そこにソがやってきました。
契丹との戦いを止める別の方法がある・・・と言いました。
でも、それはワン・ゴンにあっさりと却下されました。ソの考えはまだ父ワン・ゴンに及びませんでした。
そのまま、婚姻を続ける・・・とワン・ゴンが先を進むと、そこには婚礼衣装を着たスが。
スの横を通り過ぎた直後、物の割れる音が
なんと、スは、花瓶か何かを割り、その破片で自らの手頸を切ったのです
身体に傷のある者は、皇帝の妻にはなれないという規則があったのです。
私が、その名分を差し上げます・・・とスは言いました。
ワン・ゴン、驚き呆れましたが、一方で感心もしました。息子二人より、確実な名分だったからです。
婚姻は中止となりました。
ほっとしたスが意識を失いかけたのを見て、ウクが駆け付けて抱きとめました。
ソは、あまりにも大胆なスの行動に、言葉も出ずに立ちつくすだけでした。
皇宮の外でやきもきしながら待っていた皇子たちは、ウクがスを抱き抱えて出て来たのを見て、一斉に駆け付けました。
こんなにスは皇子たちに愛されているのですね。
スは、婚姻は中止になりましたが、ウクの家に戻る事は叶わず、そのまま皇宮内で手当てを受けました。
意識が戻ったスの傍にいたのは、オ尚宮でした。
スは高麗の事を夢みていました。
太祖ワン・ゴンの死、そして第4代王光宗のこと。何故こんなに光宗が気になるのか・・・と思うス。
それは光宗が兄弟と臣下を片っ端から殺したと言う史実があるから・・・。
光宗が誰なのか、それが気になったのです。
オ尚宮が治療を終えて部屋を出ようとすると、部屋の扉の外にはウクが。
心配でならなかったのです。
包帯の巻かれたスの手を取り、優しく言いました。全て終わった、大丈夫だ・・・と。
「情けない男だが、亡き夫人に祈った。スを返してくれたら、夫人に注げなかった情をスに償うゆえ、私を許してスを返してくれと。お前が陛下の妻になったら、一生私は自分を許せなかった。」
「二度と会えないと思いました。挨拶も出来ないま別れてしまったらダメな気がして・・・。それで・・・。」
と、スは泣きました。
ウクはそっとスを抱きしめ、もう二度と離さないと、言いました。
ワン・ゴンは、スを官婢にするつもりでした。
でも、ジモンが言いました。宮女にするのはどうかと。なんと、皇后たちがそう要望していると言うのです。
勿論それは皇子たちから頼まれたからです。
ワン・ゴン、そのあたりも承知でした。そんな事しそうにないソとウクまでもが、守ろうとしたわけですからね。
いったいスはどうしてそんなに皇子たちから慕われているのかと、不思議でなりませんでした。
決め手はオ・尚宮でした。ワン・ゴン、どうもオ尚宮とは何かありそうですよ。大きな信頼を置いているようですからね。
結局、スはオ尚宮の元に置かれる事になったのです。
皇子たちがスに会いに来ました。
皆、茶美院に行くスを見送りに来たって感じですね。
ソも来ていました。
スは、この仲の良い皇子たちの中から第2代、第3代王、そして第4代王光宗が出てくるのだと、不安に思いながら見つめていました。
まだ誰が光宗になるのか、スは知らなかったのです。