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「突然消えた夫というのは、俺なのか?」
チョルがそう聞いた時、その世界が止まりました。ヨンジュとチョル以外の全てが。
そして、あの光る壁が出現したのです。二つの世界を行き来できる・・・。
「確かめに行こう。」
チョルはヨンジュの手をとり、その壁に入って行きました。
二人が現れたのはソンムの仕事部屋。PCの前です。
「私はただあなたのハッピーエンドを願っていただけなのに・・・。」
ヨンジュは言いました。
ソンムに会いたいと言うチョル。
ヨンジュはソンムが眠る部屋に連れて行きました。
流石にチョル、驚きました。
その時、ヨンジュが倒れてしまったのです。こっちでは数時間だけど、漫画の世界では1カ月以上が経っていましたからね。
現に、まだソクボムとスボンもそこに居ました。
ヨンジュを抱き抱えてチョルが現れたのを見た二人は驚きました。特にスボンは、それがチョルだと分かりましたからね。
ヨンジュはソクボムと共に病院に行く事になりました。
行かないで・・・とヨンジュはチョルの手を取りました。
離れていると、チョルが又消えてしまいそうですから。
でも、チョルは、整理したいことがあるから・・・と家に残ったのです。
「思い出した?私のこと。」
とヨンジュ。
「いや。カン・チョルの気持ちを想像してる。」
チョルはPCを分解しました。
これが二つの世界をつないでいると、漫画で知ったからです。
34巻の続きが知りたい・・・とチョルはスボンに言いました。
スボンは、USBを差し出しました。チョルがソンムに渡してほしいとヨンジュに託したモノです。チョルの伝言が入っていました。ハッピーエンドに導くストーリーです。
チョルは、その内容を確認しました。
これまでのストーリー等、資料もチェックしたのかな?
何か、策を思いついたようです。
PCを組み立て始めました。真犯人と話をするために。
漫画の世界では、真犯人だけが動ける状態で、周囲の時間が止まっていました。
チョルは、真犯人に、死んだ方がマシじゃ?・・・と言いました。このまま孤独に生きるよりは・・・と。
でもね、真犯人は言い返しました。
「お前はもうすぐ消滅する。主人公が殺人者となり逃亡してるんだからな。お前が消えるのを待つ。そうすればこの世界も動き始めるからな。」
チョルの存在意義、それは真犯人を捕まえて家族の復讐を遂げるということです。それが違って来たからなんですね。
チョルの手が逃亡し始めた時から消えそうになっていたのは確かです。チョルも気づいていました。
ヨンジュは自宅の部屋で目が覚めました。
チョルと一緒にこの現実世界に来た事、それが夢だったのかと思いました。そこまで穏やかな目覚めだったようです。
その時知らない番号から電話が。
「起きた?」
チョルです。
チョルががこの世界に居ると分かり、ヨンジュの表情が明るくなりました。ほっとした安堵の表情です。
「体調が良いならデートをしよう。」
ヨンジュが寝ている間に、事情を把握した・・・とチョルは言いました。でも、結婚のことだけは感じがつかめていないようです。夫だというのは分かったけれど・・・。
だから、ヨンジュのことをもっと知りたいと言いました。
一旦切った後、ヨンジュは折り返しすぐに電話をかけました。
確かめたかったのです。チョルが本当にこの世界にいるのか・・・。
もう一度かけました。
徐々に喜びが込み上げて来ました。普通の年頃の女性としての表情になりました。
チョルはスボンからお金を借りてました。
携帯代、洋服代・・・等々、かかりますもんね。
スボンは、返してもらえるんだろうかと言いました。
ヨンジュが準備していると、突然チョルが家にやって来ました。1時間後に・・・と約束してたんですけどね。
ヨンジュの家が見たいと言いました。
まぁ、その人となりを判断するのに、家や部屋というのは一つの基準となりますよね。
ヨンジュが身支度を整えている間に、チョルはヨンジュの部屋を覗きました。
窓に“W”の本から切り抜いた絵が貼ってありました。チョルとヨンジュの思い出です。
「ありがとう。」
と、チョルは微笑みながら言いました。
「忘れないで想っていてくれて。」
ヨンジュの想いがよく分かるモノですからね。
本を読んで分かったけど・・・とチョル。
事情があったとはいえ、結婚は突然だった。だから、これから恋愛しよおう、平凡な恋愛を・・・と。
素敵なレストランに行きました。
「kiss5回はいつする?」
と、チョルがからかうような表情で聞きました。
驚いたヨンジュが躊躇するように見えたので、チョルが、じゃぁまた次の機会に・・・と言った時、
「いや・・・別に不自然じゃないけど・・・。」
と、ヨンジュ
kissしました。
それがトップの写真
チョルの表情が変わりました。
「なるほど、この感じだったのか。了解。」
何だか嬉しそうなチョルです。
どういうこと?・・・と聞いたヨンジュに、
「ノーコメント。」
“”・・・と言う感じのヨンジュです。
チョルの左手が消えそうになっている事が気になっているヨンジュは、食事が進みません。チョルが今にも消えてしまいそうで・・・。
それを知ったチョルは、食事の後にと思っていたんだけど・・・と話し始めました。
ソンムとの計画、ハッピーエンドにするという計画が失敗した理由が分かったと言いました。ソンムと真犯人の双方と話したから・・・と。
屋上でチョルを殺そうとしたソンムは、逃げ出した時、真犯人に捕まっていたのです。
チョルを殺す事を存在意義としていた真犯人とすると、突然現れたソンムがチョルを刺したのを見て、理由等を問いただしたのです。
殺されそうになったソンムは、その時真犯人に事情をばらしていたんですね。
つまり、真犯人はチョルより先に漫画のキャラクターだということを知っていたわけです。
そして重要な事が一つ。ソンムは助かりたいがために、真犯人を主人公にしてやるというその場しのぎの条件を口にしていたのです。
ところが、その約束を破ったソンムは、チョルと共に自分を殺そうとした。
「だから、食ってやった。」
と、真犯人は言ったのです。
チョルはその約束も、真犯人が覚醒している事も知りませんでした。ソンムが話さなかったからね。
「絵を描いてほしい。」
と、チョルが言いました。
ヨンジュは焦りました。また、全てを夢にしようとしているのかと。そうなったら、チョルは全てを忘れて生きられるけど、自分はこの思い出も含めて二つの思い出を抱いていきなければなりません。
真犯人が全てを知る前に戻る絵を描けば、全てが解決すると?・・・と。
「漫画のキャラクターの俺ならそう言うだろう。でも今は考える時間がある。同じ人生を生きるのも、君の思い出になるのも嫌だ。」
そして、ソンムとチョルが考えたハッピーエンドにする計画を再開すると言ったのです。
ハン議員に真犯人を殺すよう仕向ける・・・と。
「ただ、お父さんの考えたエンディングは変える。カン・チョルとオ・ヨンジュが結婚して幸せに暮らす。」
チョルは微笑みましたが、ヨンジュは不安をぬぐいきれない表情です。
もう一つチョルは言いました。
ソンムは自分を神だと錯覚していたことが原因だ・・・と。全てを自分の手で作り上げると錯覚していたと。
「全てのキャラクターを創造するなんてありえない。数えきれないエキストラまでキャラ設定をする?彼が決められるのは数名の登場人物だけだ。だから、俺は思った。漫画は単なる媒介で、ここと向こうは独立した二つの世界だ・・・と。」
二つの世界は、漫画に出てくる物だけが共通する。登場人物数名といくつかの特定の場所。
最初は、タブレットでのみ出入りができた。だが、2度目からは人物による認識、登場人物の認識によって呼びこまれ、1話が終わると戻る。
これを利用する・・・とチョル。
チョルはスボンから聞いた“真犯人の家”のモデルとなったアパートに向かいました。
ヨンジュはPCの前で待機していました。迂闊に電源を入れると二つの世界がつながってしまい、真犯人がこちらに来る可能性がありからです。
“10分で済ませる。10分後に電源を入れて”
チョルからのメールが届きました。
チョルはモデルとなった部屋の前で、自分を呼びました。漫画の中の同じ場所に・・・。
仮説の一つ、登場人物は自分の意志で人を呼べる・・・というのが当たっていたら、今、この現実の世界にいるチョルを、漫画の登場人物でもあるチョルが、漫画の世界に呼べるはず・・・そう考えたのです。相変わらずややこしい
そして、チョルは漫画の世界に。
真犯人の部屋の前に立っていました。
漫画の世界が動き始めました。
真犯人が気付いた瞬間、チョルがドアから飛び込んで来たのです。
激しい格闘の末、真犯人を縛りつける事が出来ました。
そして、警察に通報したのです。放送局での銃乱射事件の犯人を確保した・・・と。
「主人公が犯人を捕まえたから、消滅を逃れられた。」
チョルが真犯人に向かって言いました。
そして、その時刻に合わせてヨンジュが描いた車に乗って、チョルはその場を立ち去ったのです。
直後に警察が到着し、真犯人は逮捕・・・となりました。
この知らせはハン議員にも。愕然としてます。
通報した人の声がチョルに似ている・・・とソヒは思いました。チョルが生きているに違いないと、ドユンに連絡しました。
確認しようとチョルに電話したんだけど、出ません。
チョルが向かった先は、ドユンにかくまってもらっていた家でした。
TVで真犯人逮捕のニュースを確認しました。
ヨンジュが描いたのはもう一つありました。
一体の腐乱死体・・・です。
それを、チョルだということにしたのです。
ドユンにだけは知らせました。濡れ衣を着たまま、チョルは死んだということにしたのです。
「生きているから心配するな。ソヒには言うな。あいつの人生のためだ。」
ソヒの存在理由がチョルの傍に居る事だけとは思えなかったのです。変化が起これば、人生も変わると考えたのです。
ドユンはその通りにしました。
チョルはヒョンソク殺しの汚名を着たまま、死んだのです。
チョルがここに戻って来れるかどうかがヨンジュには心配でした。
でも、大丈夫だとチョルは言いました。
「あ、もう一つ描いてほしいものがある。今の俺には高価で買えなくて。」
失くした指輪でした。
チョルは真犯人の家に戻りました。既に警察はいません。
その時、チョルの左手薬指に指輪が現れました。
もう一つの仮説・・・。現実世界から来た者は、1話のミッションが終わると再び戻る・・・。
真犯人の部屋の前に立ったチョルは、画面の隅に現れた“つづく”の文字に気付きました。彼はお初だったのよね、この文字。
満足そうに笑みを浮かべたチョルが目を閉じると、彼は現実の世界に立っていたのです。
ほっと安堵のため息をひとつついて、チョルは歩きだしました。
はらはらしながら待っていたヨンジュに、チョルから電話が入りました。
「戻ったよ。」
今、向かってる、デートの続きをしよう。今日中にkiss5回しよう。
「負けず嫌いでね。昔の夫に負けたくない。すぐにわかるよ、俺の方がいいと。」
きゃぁ~っ
な笑顔の二人です。
でもねぇ・・・まだ4話もあるのよ。
このままでは終わりそうもありません。予告編で、真犯人が脱走したなんていうシーンがあったし
千葉の自宅のデッキがちゃんとお仕事してる事を願うばかりです
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