前回の記事は、こちらから。
ソンイは、宮中で礼儀作法を教え込まれています。幼い子供ですから、まだまだ親が恋しい年齢。
夜、家が恋しくて母に会いたくて泣く他の同僚たちですが、ソンイは決して声を出しません。彼女だって恋しいに変わりは無いのです。
でも、習練に一生懸命で、自分を高めようと頑張っているのです。
彼女の夢もまたジョンと同じ様に、王妃なのです。まぁ、王妃・・・とまではいかなくても、側室や尚宮になって、父親のお墓を立派なモノに作り変えたいと、そして、実家を栄えさせたいと思ってるのです。
凄いです、その執念が。
先輩に虐められても、悲しいからではなく、悔しいから泣く・・・と言ってましたし、決してプライドでは負けてないです。
チェ尚宮は、約束通り、ソンイの実家にお米とかいろいろな物を届けています。最初はありがたがっていたソンイの母ですが、なーんか今ではもう図々しくなっちゃってますよ。届けてもらったお米等をお金に換えてるんでしょうね。着る物もやけに小奇麗になってましたし、チェ尚宮に
「両班の家柄だから。」
なーんて、偉そうに言ったりしてます。チェ尚宮も、呆れた感じで聞いてましたね。多分、このソンイ母は、これからもムカつく存在でしょうね、きっと。
一方、ジョンですが、勝気で物おじしないところは結婚しても変わりません。
夫のトウォン君は、とっても優しくて穏やか。実は、宮中で初めてジョンに会った時から、ジョンの事を運命の人・・・と思ってたようですね。
「私は平凡な男だ。愛する女と家庭を築き幸せに暮らして天寿を全うするのが願いだ。」
初夜にトウォン君はそう言いました。ジョンにしてみれば、物足りない大人しさですよね。それでも、ジョンはトウォン君を夫として愛しているのですね
ただ、世間ではこの時点では、王様がスヤン大君を疑ってて、近いうちにスヤン大君は滅ぼされるかも・・・と思われていたのです。だから、そんな家に嫁がせるのは、ジョンの父としても心配でならなかったのが本音なんです。
トウォン君は、ジョンがそういう事情を全て知った上で嫁いできたと改めて知ったのです。
で、な新婚生活が始まるかと思いきや。
大きな壁が。トウォン君の母ユン氏です。
ユン氏はやはりジョンの実家が気に入らないんですね。それに、性格がきっついのも。
で、しつけをしようとことさらに厳しく当たるんです。また、ジョンが素直に従えば良いものを、口答えをするから、余計にこじれるって言うわけですよ。
ただ一つ。宮中に行った時。世子ホンウィの世話をしてる世宗の側室へビンから呼び出されまして。何かとちくちく嫌みを言われるのですが、ついユン氏が口ごもってしまった時に、ジョンが上手くやり込めてくれた事は、気分がスカッとしたようですが。
トウォンくんと過ごすのもユン氏の許可が要る始末。
家庭内のことには、スヤンも口を挟む事はしない習慣だったようで、見かねて何か言おうとすると、ユン氏にぴしっとやり込められてます。
この作品のスヤンは、とっても家庭的と言うか、朗らかで明るく、情に厚く、それでいて妻の尻に敷かれてるんですね。これまでの腹黒いスヤンの印象が完全に消えましたね。
ま、そんなユン氏が壁となって、新婚なのに、トウォンくんと一緒に居られないジョンは、不満がたまる一方。
食事を絶ってみたりして抗議しましたが、ユン氏には何の効き目もありません。
で、ある時、またまた叱られたジョンは、怒って実家に帰ってしまいましたよ。
ユン氏も止めません。スヤンは、止めた方が・・・なんて気弱く言うんですが、妻の強い口調にすごすごと引っ込むしかありません。
父がそうですから、息子のトウォン君は、もうどうしようもありません。
でも、トウォン君とジョンの初々しい新婚の二人の姿は本当に微笑ましいです
実家に帰ったジョンは、婚家を出てきたとは言えません。でもね、ちゃぁんと姉や父はお見通しでした。
侍女に少々脅しをかけて、反省させようとしました。ちょっと効果ありかと思ったのですが、今度はジョン何を思ったのか、お寺に入る・・・なんて言いだしましたよ。それで、お寺にお参りに行きました。
こうなると、どっちが折れるか、根比べの様相を呈して来たわけですが・・・。
その時、運よく、世子ホンウィがトウォンを訪ねて来ると言う知らせが入ったのです、。
世子が来るのに、嫁が居ないなんて、そんな礼儀に反した事は出来ません。ジョンは呼び戻されることになるんでしょうね。
スヤンとトウォンは、胸をなでおろしてました。
ところで、世子は、周囲の者たちから、スヤンを警戒するよう常々言い聞かされて育ちました。へビンなどがその筆頭です。
だから、自然とスヤンに対して余所余所しい態度を取ってしまっていました。
でも、その息子トウォンには、とっても懐いてましてね。
皆がスヤンを悪く言うもんだから、自分では判断できなくなっていた世子は、トウォンに聞きましたよ。本当のスヤンはどういう人物なのか・・・と。
トウォンは、父として尊敬しているし、王様への忠誠心に嘘偽りは無いと思っているので、その通り世子に話しました。それで、世子は少し安心したようです。
だからこそ、スヤンの邸宅にトウォンを訪ねて行く・・・という事にもなったんです。
世子の側近の内侍は、そんな従兄弟同志の二人の姿を嬉しそうに見つめています。
この世子ホンウィ役は、「根の深い木」でトルボクの少年時代をやってたチェ・サンウくんです。あの大きな目が印象的です。
文宗も、周囲の者たちから、スヤンへの警戒を怠らない様…等と言われてイマイチ信用していないようでしたが、昔から仲の良い兄弟だったこともあり、本当は信用して心を割って話がしたいし、世子を託したいんです。
周囲の者たちの自分の欲徳感情が絡んだ発言を聞かされ続けると、誰もが疑心暗鬼になってしまいますよね。
「王女の男」では、スヤンの王位への欲がまずあって、そこから騒動が起こる・・・てな描き方でしたが、この作品の場合は、今のところ、スヤン自身は、王位への欲望はあるけれど、是が非でも・・・という感じには見えません。
また、キム・ジョンソも、スヤンは警戒を怠ってはいけない相手だけれど、必要以上に疑うのは良くないと考えてるようです。出来れば、このまま事が進み、世子への王位継承がすんなりと行われる事を願ってるようです。
スヤンとジョンソは、周囲の者たちが敷いたレールを進むしかない状況に追い込まれたことによって、騒動が勃発する・・・と言う雰囲気です、今のところは。
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