『麗＜レイ＞～花萌ゆる８人の皇子たち～』１５話まで

	麗~花萌ゆる8人の皇子たち~(月の恋人 - 歩歩驚心:麗) OST (SBS TVドラマ)
	クリエーター情報なし
	CJ E&M

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へ・スを殺すなんてこと、出来る筈がありません。

ソは、力なくがくっと跪き、言いました。

「新皇帝にご挨拶を。万歳、万歳、万々歳。」

スは、自分のために・・・と苦しみました。

ソは、スを守るために、皇宮から連れ出そうとしました。でも、既に第９皇子ウォンが兵を伴って警戒に当たっており、無理でした。

実は、へ・スを利用してソを抑え込むと言う案は、ウクが提案したことでした。彼ほどソとスの関係を知ってる者はいませんよね。ウク・・・こんなに変わってしまったんだ

 

そして次にヨが行ったのは、今後自分の皇位を脅かすかもしれない勢力の一掃でした。

前皇帝ムの外戚は、あっさりと始末されてしまいそうですし、何の根拠も無いのに、突然第１０皇子ウンの一族を反乱を計画したとの言いがかりをつけ、討ちとったのです。

幸い、ウンとスンドクは逃げ出して無事でしたが。

でも、二人の命が危ういのは言うまでもありません。

ヨは、ソを使ってウンたちを追わせましたよ。勿論、ソは反対しました。そこまでしなくてはいけないのか・・・と。

ここで、ヨは、スやぺクア、ジモンを持ち出し、彼らが無事でいられるかどうかは、ソの行動にかかっていると脅したのです。でもねぇ、これもウクの考えですよね、きっと。

どこまで残酷になってしまうんでしょう、ウク。

 

ヨは、案に相違して母のユ氏を政治の表舞台から遠ざけようとしています。

自分一人の力でやって行こうと言う事ですかね。

ここで明らかになったのは、ソがヨを斬った時、手加減していたと言う事。急所を外して剣を刺したんだとか。だから、ヨは生きているのです。

 

ソがヨの命令でウンを捕えようとしていると知り、スはショックを受けました。

以前見た幻のように、ソがウンを殺してしまうんじゃないかと・・・。

不安にさいなまれるスの前に、茶美院の女官の恰好をしたスンドクが現れました。ウンも一緒です。

灯台もと暗しってことでしょうかね、皇宮の中の茶美院に隠れようとしたのです。

スは勿論、二人を匿いました。

 

二人は船で逃げようとしていました。船が準備出来るまでの間、隠れていようとしたのです。

兄弟に助けを求めるのはどうだろうとウンが言いました。ぺクアやジョン、ウク、そしてソ・・・に。

「ダメです。」

即座にスは言いました。

ぺクアやジョンは大丈夫でも、ウクは・・・。そして、ソは・・・。

 

ソは、この一連の事件の裏にウクがいると感じていました。

ヨやウォンではここまでのち密さは無いと思ったのです。

とすると、ムに水銀を盛ったのも、ウク・・・となります。でも、ウクは否定しました。

 

スも、ヨに水銀の一件を問いました。自分とチェリョンしか近づいていないムに、誰がどうやって水銀なんぞを盛ったのか、不思議でならなかったのです。

勿論、チェリョンは否定していましたし・・・。

ヨは、面白そうにスを見つめました。口にするかと思った時、ウクが来た事が告げられました。

「丁度いい時に現れた。」

ヨは言いました。

「へ・スが知りたいそうだ。誰が水銀を入れたか。」

二人を交互に見つめながら、ヨはおもちゃでも見るような目つきで言いました。

「先王は病死されたと聞いております。」

顔色一つ変えず、ウクが言いました。その瞬間、スは、ウクだと勘付いたのです。

 

ウクは、一族とスのどちらも守りたいと手に入れたいと思っていました。

でも、結局スは離れて行ったわけで。

たくさんの重圧を感じながら生きて来たウクにとって、スは心から手に入れたいと初めて願った人でした。なのに・・・。

絶望したウクは、皇帝になれない皇子は、時の権力に跪くしかないと、改めて感じているのです。

 

スは、ソにウンたちを匿っていると、打ち明けられませんでした。それは、やはり、ソが兄弟を殺すと言う史実と自分が見た幻の所為だったでしょうね。

 

ジョンは、たまたまスに会いに来て、ウンたちが茶美院に居るのを知りました。

ジョンは、ヨのやり方を批判的に見ていました。

だから、ウンたちに手を貸すことに。

皇宮の門は全て封鎖されてしまってる今、外に出る事は至難の業です。

その時、スが思い出しました。茶美院に抜け穴があることを。オ尚宮がふさいでしまっていますが、それをどーにかすれば・・・と。

で、ジョンとスンドクが、穴を開ける作業に取り掛かったのですが、これがなかなか・・・。

 

ジョンとスンドクは、共に武芸に秀でてるってこともあって、性別を超えた友情を感じてるようです。

ジョンが持っていた櫛を見て、好きな人がいるの？・・・とスンドクが聞きました。

照れながらジョンは頷きました。スですよね。

ジョンの純粋さがとても可愛いです。

そして、スンドクも、ウンを想うようになった切っ掛けを話しました。

この二人、どちらも純粋で純粋で・・・。泣けるほど可愛いです。

 

ヨンファは、ヨの妃になろうと決心して、挨拶に行きました。

でもね、今となっては、ヨにとってヨンファは邪魔な存在なんでしょう。契丹に嫁がせる・・・なんて言いましたよ。

以前、ムの幼い娘が嫁ぐ事になっていましたが、結局その娘はソと形ばかりの婚姻をしちゃったわけで。だから、それに見合うくらいの娘をということになったんだとか。

本心は、ウクもヨンファも一度は裏切ってるわけですからね。信用ならないということです。

ところで、ヨの妃の一人は、後百済出身の女性の様ですね。だから、後百済の元王女のウヒを刺客として利用する事ができたのです。

ウヒは、皇帝になったヨに、後百済の民の地位の保証を願い出ていましたが、ヨは何か条件をつけていました。抜け目ないったらありゃしない。

 

ヨンファは、心を得ようとソにプロポーズしたら、ソの心はスのモノだと知り、そして、名を取ろうとヨに近づこうとしたら、あっさりと拒絶されたことになります。

いっそうヨンファが冷酷になりそうで怖いわ。

 

茶美院でウンとスンドクは一時の幸せな時間を過ごしていました。スが女官たちにも立ち入り禁止にしてくれていたのです。

これまで、ウンはスへの想いを抱いたままだったので、どうも本当の夫婦にはなっていなかったようです。

でもね、ウンの気持ちがスンドクに向いてることは確かで。それに気づいていないだけだったのです。

そして今、やっとウンも自分の気持ちに正直になりました。

 

翌朝、湯船の周りに、手拭いで作ったたくさんの動物やおもちゃがあるのを見て、スは微笑みました。

ウンたちが幸せな時間を過ごせたと分かったからです。

でも、これが災いしました。

スを訪ねて来たヨンファに見られてしまったのです。昔から、ウンはこう言うモノを作っていたそうで。ウンがここにいるとヨンファは察したのです。

 

ヨンファは、スに、ソから離れろと言いに来たのです。

ウクとの仲を隠してソに近づいた・・・と。婚姻するのは、出宮のためだろうと。

皇子と同等の地位のモノとの婚姻を約束する代わりに、ソから離れろ・・・とね。

でも、きっぱりとスは断りました。

皇子様が変わらなければ、自分が変わる事は無い・・・と。

でもね、ヨンファは、気持ちだけを大切にしているスを、甘いと考えてるんでしょうね。自分にとって婚姻は、生きるか死ぬかの問題であって、スの婚姻は幼稚な遊びだ・・・と。

スを嫌いな理由が分かったとヨンファは言いました。

この時代の貴族の女性にとって、やはり婚姻は純粋に気持ちだけで成り立つモノでは無かったのでしょう。

 

その足でヨンファはヨの前に行きました。

自分の契丹行きと引き換えに、何やら策を提案しようとしています。

 

皇軍が茶美院に押し寄せて来ました。

ウンたちを捕まえるためです。

その時、ウンとスンドクは、脱出しようとしている時でした。ジョンが協力する予定だったのですが、その前に兵たちが来ちゃったのです。

もち、ヨンファのチクリの所為だよね。

 

ジョンが引き留めている間にウンたちは逃げ出そうとしたのですが、それも危うくなり・・・。

スンドクは、ウンに先に行ってくれと言いました。

父であるパク将軍を恐れて、自分を殺すような事は無いだろうと。

後から必ず行くからと。

スは、ウンの手を引っ張って行こうとしました。

でも、ウンはその手をほどきました。自分は夫なのだと、夫人の後ろに隠れてはいられない・・・と。

「夫人には俺しかいない。」

へ・スは呆然としてしまいました。

ウンが矢を受けて、そしてソに斬られて死ぬところが目に浮かびました。それが現実になると思いました。

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