悠翠徒然

画像中心

国立能楽堂で

2017-12-04 05:07:22 | Weblog
狂言と能を堪能してまいりました。

千駄ヶ谷から能楽堂に行く途中、黄色に輝く銀杏がまるで絵画のよう、、、

とても綺麗でした。

写真撮りたかったなぁ〜

能楽堂の入口はこんな感じ



実は私、初国立能楽堂なのでありました。

年齢層は高く、したがって和服率も高い客層でしたし、もちろんその姿がとてもよく似合う場所です。

歌舞伎座の艶やかさとは対照的な空気がありました。

金額寺と銀閣寺の違いのような感じかな。

どちらにもそれぞれ趣があって素晴らしいですね。

中に入ると、結構広い。

照明に照らされた舞台はとても明るく見えました。



最新式の照明器具が見えないように設置され、何箇所にもマイクが仕込まれていたり、現代の能楽堂はとても明るく鑑賞することができます。

かつて能や狂言は、かがり火で演者を下から煽るように照らし出していたでしょうから、能面や服装は色々な表情を見せ、超自然的な演目はとても怖く演出されていたことでしょう。

本日最後に見た、平家の亡霊が壇ノ浦で命を落とす演目などは、とてもゾッとした事でしょうね。


能の舞台と客席の間には、玉砂利が川のように敷いてあります。

これは客席のこの世と、舞台のあの世の境を表すものなのかもしれません。

能楽師はシャーマンの役目も果たしていたのかもしれません。

それほど迫真の舞台で、実に面白かったです。

私の中の普段あまり使っていなかった喜怒哀楽が、チクチクと刺激されました。

死が日常的にあった武士が、能を大切にしてきた事が少しわかったような気になりました。

本舞台正面三列目の座席をとってくださった塾生さんに感謝です。

この感覚を書に生かせるよう、練ってみます。

ありがとうございました。









この記事についてブログを書く
« はしだのりひこさんが亡くな... | トップ | 赤くなってきました〜 »
最新の画像もっと見る