575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏服の似合う親父になれぬまま   能登

2014年07月05日 | Weblog
親父になれなぬまま、が良かったと思います。
親父を越えられなかったお父様の愛を感じました。
この夏服は麻だと想像しています、とえみさん。

私も、父の夏服姿を思い出しました。
写真に残っていた姿はパナマ帽に、白い背広上下。
昭和30年代でしょうか?今から思うと、かなりオシャレでした。
私は父に似ずオシャレではなく、夏服は着こなせません。
個性的なオシャレを楽しむセンスを磨くのを怠ってきたため、と反省。

この句、我が子に対して、夏服が似合う親父にはなれそうもない、
お前はなれよ、と呼びかけているとも読めますね。

                       遅足
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空梅雨の顔を寄せ合うひかりごけ   遅足

2014年07月05日 | Weblog
先日、蓼科へ。途中、中央道の駒ケ根ICを降りて、
山側に少し上ったところにある光前寺に立ち寄りました。
光前寺は、霊犬・早太郎伝説のお寺。
参道には二百年は経ったと思われる杉並木。
ひんやりとした径の両側にある石垣にはヒカリゴケの案内板。
観光客のオバサン・オバアサンたちがしきりに覗き込んでいました。
「ほら見えるでしょう?」「どこ?」・・・

  ひかりごけ銀河のごとく浮きにけり

伝説というのは、光前寺にいた早太郎という山犬が、
遠州の怪物(狒々)を退治して、人々の難儀を救ったというもの。
現在より伊那と遠州の強い結びつきを感じました。

                         遅足




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