写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

山里の秋 収穫を前に

2016年09月05日 | 写真日記
    [棚田の秋]

稲作農家にとってはいつも頭の中にある旧歴の「二百十日」、日本列島を最も台風が通り抜ける可能性のある日。
2016年8月31日がその日で、台風12号が関東から東北、北海道にかけて大きな被害をもたらしました。
金沢周辺は少し心配されましたが幸い大きな被害もなく数日後の週末が稲刈りデーとなりました。
写真はその二百十日に金沢市南部の山里を訪れ稲刈り前の風景を撮ったものです。

    [鉄砲百合(高砂百合?)]

大伴家持が百合の花を愛でてこう歌っています。
   
    あぶら火の 光に見ゆる わが蘰(かずら)
     さ百合(ゆり)の花の 笑(え)まはしきかも
                  (巻18の4086番)
意味は「灯りの下で揺れるように見える百合の花、今夜は楽しみましょう」とでもいうことでしょうか。

写真の百合の花は棚田の向こうの集落、民家の庭で咲いていたものです。
いま自民党の幹部は、アメリカの有力大統領候補の二人がともに反対の意向を示し米議会で論議さえできそうもない「TPP条約」を今国会で遮二無二批准しようと意気込んでいます。
日本の経済全般、とくに農業を根っこから破壊するといわれるTPP条約はこの写真の美しい山里や自然環境を破壊するものです。

今日は山里の美しい秋の風景の写真二枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



当ブログの親サイトは[ぎゃらりーたちばな]です。リンクなどはこちらへお願いいたします。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。どうか時間があればそちらもご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする