僕のリズムを聞いとくれ

仕事関係、アウトドアライフ、富山県や水橋のこと五七五、サッカー、お気に入りのモノ、コト等を徒然なるままに綴っています。

そのⅢ 五月の句

1983年05月01日 | 母の句

母の日や
一日遅れの文届く

 慧からのもの。
小六の時に400円しかなく、それを皆はたいて櫛セットを買って、一輪カーネーションが添えられていたプレゼントが何時までも忘れられない彼からのプレゼント。

 

五月田や活字となりし
わが十句

県の句集で初めて活字となったのがたまらなくうれしかった。
句集を手にまず開けるのは我が頁。心配な中にときめきを。

 

小満や
反省多き小冊子

川村直子さんの著「小さな天使3」を頂き黙読するや、どの頁も私の胸に深くつきささるものばかり 例を一つ
「人にふれていると思わないで
神にふれていて下さい」

 

一群の雪の下より
風生きる

近くの門の一隅、三角の小さな処が雪の下の群生。
じっと見ている眼に帆掛け舟のように見えた。

 

泰山木衣更へつつ
花高し

前庭の泰山木。厚い葉は表を向くと箒では掃けない。
いつも手で拾うことにしている。
花は家から離れないと 中々発見できない。

 

薫風や
白鳥の雛母を真似

中央公園横の小さなお庭で白鳥がかえり、二、三度早朝見に行った。
いつも誰かが誰かが見守っておられた幸せな母子。

 

碧落の続きて
梅雨入り待たれゐし

梅雨前の続く日和があまりにも長く
街中埃っぽくなり 思わず出来た句。
人間の身勝手さが嫌という程に。

 

母の手に
封書の中に
京扇子

吾が字を下手と思い込む母。併し私達子供にとっては どんなに折れた字でもなつかしく嬉しい。その中から母らしい贈り物。



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