僕のリズムを聞いとくれ

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19821003

2011年05月31日 | 本当の金輪
1年間探していた本が1982年4月20日に再発行していた。
第一刷発行が1954年8月25日。今年出たそれは第24刷。
うれしい! それは、B.ラッセルの『数理哲学序説』である。
これは、カントールの創設した集合論の発展とその補説的内容をもつものである。
つまり 19世紀後半世紀までタブーとされていた無限というものを考え、説いた集合論は数学の基礎を成り立たしめた。ところがカントールの集合論の矛盾が後に明らかにされ、数学というものが根本から揺らいだ。
その矛盾を解消-現在未だ、根本て見には解消されていない-しようと試み、企てられた数学基礎論には3つの立場がある。
それは、論理主義、形式主義、直観主義である。その中の論理主義的立場をとっているのが、ラッセルなのだ。
論理主義とは「数学の概念はすべて論理学の基本概念で定義され、数学の命題はすべて論理学の基本命題から、論理学の法則によって演繹されるものである」という立場を取ることである。
つまり、この本は、数学基礎論の論理主義的立場における「入門書」ということになろうか・・・。
近年、このような様々な学問領域において、その学問の基礎を再考しようという風潮が高まってきた。
しかし、何もかも虚しい議論になってしまう。もし、その「基礎の根本の基礎」(適切語みつからず)考え合わせていないなら。
M.Heideggerによると、それは「存在」について明らかにすることによって意味をなすのだそうです。
数学科の僕にとって、数学の「基礎の根本の基礎」を明らかにし、その上に数学の「基礎の根本」を積み上げ、その後に数学の「基礎」を打ち立て、数学のある分野に突入することが大切なように思われます。
そういう意味で、この一年間(あるいは秋休みの-可能性小)、偉大なる過去の偉人達の考えを基に、自分自身の方法(適切語みつからず)を展開し、専門の授業に望むことが大切だと思われます。
しかし、難解過ぎる。
ひょっとすると、教養の一年半はこのためにあるのかも・・・。
すると僕はなんという、取り返しの付かぬことをしたのだろうか・・・。


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1 コメント

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悔しい (本人)
2011-05-31 18:10:10
実は、この記事は「1982年10月3日」に投稿されたことにして、掲載したく思っていた。
過去のボクのブログの例えば、1961年の記事などはそう設定できたのでが、gooさん、出来なくしちゃったみたい。。。
少々残念ですね。

まぁ、0001年への投稿は、もう絶対できそうにないね。。。
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