産経新聞より転載
河野太郎行革担当相、河野談話に「個人の見解申し上げない」 記者会見詳報
産経新聞 10月7日(水)23時37分配信
河野太郎行革担当相、河野談話に「個人の見解申し上げない」 記者会見詳報

【安倍改造内閣】記者会見で話す、河野太郎・国家公安委員長兼行政改革担当相=10月7日午後、首相官邸(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)
第3次安倍改造内閣で初入閣した河野太郎国家公安委員長・行政改革担当相が7日夜に行った記者会見で、安倍晋三政権との意見の違いが目立つ原発政策や、父である河野洋平元官房長官が発表した河野談話に関する質問が相次いだ。詳細は以下の通り。
◇
--行政改革について、河野氏は無駄撲滅の元祖として、かつての「事業仕分け」である「行政事業レビュー」に早くから取り組んできた。今後どのように進めていくか
「秋の行政事業レビューが予定されており、何をやるかこれから議論し、決めていく。それによって何が変わったかもきちんと発信していく。さまざまなメディアを通じ、国民に直接語りかけていきたい」
--新国立競技場の整備計画について昨日、党行革推進本部長として記者会見し、「主会場にふさわしい品質が確保されなければ建てない選択肢をとるべきだ」と発言した。「ゼロ・オプション」(新設しないという選択肢)を以前から主張している。その考えに変わりはないのか
「今度のデザインビルド方式(設計と施工の一括発注)は、コストと工期をきちんと担保するということだ。コストと工期を担保すると、人をどうするかが問題になってくる。昨日は党の行革推進本部長として『きちんと質を担保するのが大事。コストと工期が守られていても、品質が極端に劣るようなものであっては東京五輪のメーンスタジアムとしてはふさわしくないだろう』と申し上げた。コンペ参加者にはいいものを提案していただきたい」
--これまで自身のホームページで「脱原発」を主張してきた。今日、そのホームページがメンテナンスの状態になっているが、なぜか。この主張は今後も続けるか
「2012(平成24)年の自民党総裁選の際、候補者だった安倍首相は『長期的には原子力発電の依存度を下げる』と候補者の中では1人だけ、はっきりおっしゃっていた。ベクトルとしては(首相と河野氏は)同じ方向を向いていると思う。今までは外から発言しているだけだったが、今回、国務大臣のポストをいただき、政府の議論に直接参加できるようになった。言うべきところはしっかりと言うが、政府の一員である以上、決まったことについては誠実に実行する。政府の中では真剣に議論し、外に向かっては政策を担いでいく」
--父の河野洋平氏が官房長官時代(平成5年)に発表した、慰安婦募集の強制性を認めた河野談話についてどのようにお考えか
「個人としての見解を申し上げるのは適当ではない。政府として村山談話、河野談話を継承すると首相が申されているので、その通りであって付け加えることも引くこともない」
--「脱原発の方向性は首相と同じ」と言ったが、安倍政権の決定したエネルギーミックス(電源構成)は、2030(平成42)年段階で20%以上を確保している。核燃料サイクルも推進する方針だ。河野氏は核燃料サイクルから撤退すべきだと主張してきた。こうした違いのある政策について、政府内でどう主張していくか
「政府内で何を主張したかではなく、政府が何を決めたかを(対外的に)伝えるのが大臣の役割だ。そこをしっかり申し上げていきたい」
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最終更新:10月8日(木)0時55分産経新聞
河野太郎行革担当相、河野談話に「個人の見解申し上げない」 記者会見詳報
産経新聞 10月7日(水)23時37分配信
河野太郎行革担当相、河野談話に「個人の見解申し上げない」 記者会見詳報

【安倍改造内閣】記者会見で話す、河野太郎・国家公安委員長兼行政改革担当相=10月7日午後、首相官邸(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)
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◇
--行政改革について、河野氏は無駄撲滅の元祖として、かつての「事業仕分け」である「行政事業レビュー」に早くから取り組んできた。今後どのように進めていくか
「秋の行政事業レビューが予定されており、何をやるかこれから議論し、決めていく。それによって何が変わったかもきちんと発信していく。さまざまなメディアを通じ、国民に直接語りかけていきたい」
--新国立競技場の整備計画について昨日、党行革推進本部長として記者会見し、「主会場にふさわしい品質が確保されなければ建てない選択肢をとるべきだ」と発言した。「ゼロ・オプション」(新設しないという選択肢)を以前から主張している。その考えに変わりはないのか
「今度のデザインビルド方式(設計と施工の一括発注)は、コストと工期をきちんと担保するということだ。コストと工期を担保すると、人をどうするかが問題になってくる。昨日は党の行革推進本部長として『きちんと質を担保するのが大事。コストと工期が守られていても、品質が極端に劣るようなものであっては東京五輪のメーンスタジアムとしてはふさわしくないだろう』と申し上げた。コンペ参加者にはいいものを提案していただきたい」
--これまで自身のホームページで「脱原発」を主張してきた。今日、そのホームページがメンテナンスの状態になっているが、なぜか。この主張は今後も続けるか
「2012(平成24)年の自民党総裁選の際、候補者だった安倍首相は『長期的には原子力発電の依存度を下げる』と候補者の中では1人だけ、はっきりおっしゃっていた。ベクトルとしては(首相と河野氏は)同じ方向を向いていると思う。今までは外から発言しているだけだったが、今回、国務大臣のポストをいただき、政府の議論に直接参加できるようになった。言うべきところはしっかりと言うが、政府の一員である以上、決まったことについては誠実に実行する。政府の中では真剣に議論し、外に向かっては政策を担いでいく」
--父の河野洋平氏が官房長官時代(平成5年)に発表した、慰安婦募集の強制性を認めた河野談話についてどのようにお考えか
「個人としての見解を申し上げるのは適当ではない。政府として村山談話、河野談話を継承すると首相が申されているので、その通りであって付け加えることも引くこともない」
--「脱原発の方向性は首相と同じ」と言ったが、安倍政権の決定したエネルギーミックス(電源構成)は、2030(平成42)年段階で20%以上を確保している。核燃料サイクルも推進する方針だ。河野氏は核燃料サイクルから撤退すべきだと主張してきた。こうした違いのある政策について、政府内でどう主張していくか
「政府内で何を主張したかではなく、政府が何を決めたかを(対外的に)伝えるのが大臣の役割だ。そこをしっかり申し上げていきたい」
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最終更新:10月8日(木)0時55分産経新聞