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みんなの介護ニュース
“カジノ型”デイサービスに事実上の「No」。神戸市が全国初となる規制方針を発表
2015/08/19 16:00
神戸市が“カジノ型”デイサービスに規制の方針を発表
高齢者向けのデイサービス施設におけるレクリエーションが多様化しています。パチンコや麻雀のような頭と指先を使うゲームを認知症予防として取り入れるところも目立ってきましたが、神戸市ではギャンブル性の高い“カジノ型”施設を認めないという方針を打ち出しました。
機能訓練や認知症予防の一環として、パチンコや麻雀、トランプなどを導入する施設が出てくるなか、介護施設の指定権限を有する全国の都道府県・政令市・中核市で「No」を突きつけたのは神戸市が初めて。2015年の3月末時点で神戸市内のデイサービス施設は461ヵ所。新たに“カジノ型”ともいうべき開設申請が数件あったため、神戸市では「利用時間の大半を遊技に割く施設は、自立した日常生活を営む」という介護保険法の考え方から逸脱しているとして、指定を認めない方針を発表。来月9月の市議会で関連条例の一部改正案を提出します。
具体的な対象としては「著しく長時間にわたる遊技の提供」「依存性が強まる恐れがある疑似通貨などの使用」「賭博、風俗営業を連想させる広告」などが確認された施設。介護保険事業の財源には公費や市民が負担する介護保険料が充てられるため、過剰かつ不必要な介護サービスは保険料の上昇や利用者の自己負担増につながると考えているそうです。
福祉用のパチンコ機器や擬似通貨を用いたルーレットやトランプ、健康マージャンなどが一定の効果を上げているのは事実ですが、どこで線引を行っていくかは難しいところ。事実上の規制には神戸市が先行した形ですが、これから議論が深まるきっかけにもなりそうですね。
みんなの介護ニュース
“カジノ型”デイサービスに事実上の「No」。神戸市が全国初となる規制方針を発表
2015/08/19 16:00

神戸市が“カジノ型”デイサービスに規制の方針を発表
高齢者向けのデイサービス施設におけるレクリエーションが多様化しています。パチンコや麻雀のような頭と指先を使うゲームを認知症予防として取り入れるところも目立ってきましたが、神戸市ではギャンブル性の高い“カジノ型”施設を認めないという方針を打ち出しました。
機能訓練や認知症予防の一環として、パチンコや麻雀、トランプなどを導入する施設が出てくるなか、介護施設の指定権限を有する全国の都道府県・政令市・中核市で「No」を突きつけたのは神戸市が初めて。2015年の3月末時点で神戸市内のデイサービス施設は461ヵ所。新たに“カジノ型”ともいうべき開設申請が数件あったため、神戸市では「利用時間の大半を遊技に割く施設は、自立した日常生活を営む」という介護保険法の考え方から逸脱しているとして、指定を認めない方針を発表。来月9月の市議会で関連条例の一部改正案を提出します。
具体的な対象としては「著しく長時間にわたる遊技の提供」「依存性が強まる恐れがある疑似通貨などの使用」「賭博、風俗営業を連想させる広告」などが確認された施設。介護保険事業の財源には公費や市民が負担する介護保険料が充てられるため、過剰かつ不必要な介護サービスは保険料の上昇や利用者の自己負担増につながると考えているそうです。
福祉用のパチンコ機器や擬似通貨を用いたルーレットやトランプ、健康マージャンなどが一定の効果を上げているのは事実ですが、どこで線引を行っていくかは難しいところ。事実上の規制には神戸市が先行した形ですが、これから議論が深まるきっかけにもなりそうですね。