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座間洋らんセンター専務の小部屋

座間洋らんセンターの専務が洋らんやお花たちに囲まれて巻き起こる出来事を徒然なるままに書き綴ります。

カトレアの育種

2016-10-24 23:22:17 | 日記





秋咲きピンク大輪を狙った、専務の交配カトレアが咲いて来ています。

もともと、秋はカトレアの切り花の供給が不安定になるシーズンでした。

開花調整で春咲、夏咲の品種を秋に咲かせるには、大きなコストがかかってしまう。

そこで、花持ちの良いピンクカトレアの品種改良をしよう!と思ってスタートしました。

2006年の事です。

あれから11年。

経営の中心、育種の中心はカトレアから胡蝶蘭に代わりました。

色々原因はありますが、専務の中で一番の理由は、


品種改良に時間がかかり過ぎる。


と言うこと。

1つの大型系の品種を生み出すのに、カトレアでは15〜20年かかります。

胡蝶蘭なら10〜15年で、生み出す事が出来ます。

世界にはカトレアのマーケットはなく、胡蝶蘭には世界にマーケットがある。

だから、みんな胡蝶蘭の育種はすれど、カトレアの育種はしない。

経営と育種、その天秤を専務が取る。

難しい舵取りです。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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マーケット (Sekizuka)
2016-10-25 08:43:05
「世界にはカトレアのマーケットはなく」と言うのも、何だか不思議ですね。あれだけ大輪で香りも強いのに。
新品種で世界に新マーケット創出…となると良いですね。
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Re:マーケット (zamaorchids)
2016-10-25 22:14:11
Sekizukaさん

本当に残念な事です。 原因は色々あるのでしょうが、もうビジネスとしては成り立たないくらい、追い詰められてます。

カトレア業界の事を教訓として、気を引き締めて進みます。
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