

秋咲きピンク大輪を狙った、専務の交配カトレアが咲いて来ています。
もともと、秋はカトレアの切り花の供給が不安定になるシーズンでした。
開花調整で春咲、夏咲の品種を秋に咲かせるには、大きなコストがかかってしまう。
そこで、花持ちの良いピンクカトレアの品種改良をしよう!と思ってスタートしました。
2006年の事です。
あれから11年。
経営の中心、育種の中心はカトレアから胡蝶蘭に代わりました。
色々原因はありますが、専務の中で一番の理由は、
品種改良に時間がかかり過ぎる。
と言うこと。
1つの大型系の品種を生み出すのに、カトレアでは15〜20年かかります。
胡蝶蘭なら10〜15年で、生み出す事が出来ます。
世界にはカトレアのマーケットはなく、胡蝶蘭には世界にマーケットがある。
だから、みんな胡蝶蘭の育種はすれど、カトレアの育種はしない。
経営と育種、その天秤を専務が取る。
難しい舵取りです。
新品種で世界に新マーケット創出…となると良いですね。
本当に残念な事です。 原因は色々あるのでしょうが、もうビジネスとしては成り立たないくらい、追い詰められてます。
カトレア業界の事を教訓として、気を引き締めて進みます。