マリみて「卒業前小景」

「マリア様がみてる」をここのところの少女小説ブーム（私の中で）の流れで読み返してました。
そんな中、本屋に出掛けたら新刊が置いてあったのでつい買ってきてしまった。
もうマリア様は買わないとか言ってたのに結局数冊前から自分で買っている…

「卒業前小景」
ついにお姉さまが卒業してしまう！
というわけで、全体的にしんみりしている短編集でした。
でもいつもの短編集と違って一本の流れの中でのそれぞれのお話。
まさに「卒業前小景」のタイトルのままの内容でした。

しんみり過ぎて思わず何度かうるっときてしまった。
今までの分一気に読み返していたのもあって、思い入れが違ったかも。
どこまでシリーズ続ける気かわからなくてダラダラしてるから一時は読むのをやめようとまで思ったけど、やっぱり面白いですこの小説。
今回の本はどの話も漏れなく良かった。
あの小説に出てくる女の子たちの大人な気の遣いようにマジ尊敬を覚える。
なんでみんなあんなに人のことをちゃんと見ていられるのかしら。

個人的には蔦子さんの話が凄く良かった。


自分は女子高出身だけどマリみてとは程遠い学校生活だったのでこのお嬢様っぷりに憧れを抱いてしまうわ。
高校時代は上級生となんて殆ど関わりなかったもんなあ。
部活入ってたのにおかしいな。

中学時代は運動部だったのもあって、多少は縦のつながりあったけど。
そういえば後輩の女の子たちが卒業式に「ボタンください」
と何人か言いに来てくれたけど、あれって気を遣ってくれてたんだろうなあ。
ダメな先輩だったし。


色々思い出して感慨にふけってしまった。
そろそろ終わるのかなこのシリーズも。
やっと終わるのかとほっとするような、続いて欲しいような。