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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

誕生日の思い出と西安の麺類

2015年06月18日 09時38分57秒 | 現中国語講師

 中国では誕生日のときに麺類を食べる習慣があると聞いていますが、今回は6月19日に誕生日を迎えた中国語担当の劉 ていぎょく講師に誕生日の思い出と出身地である西安の麺類について尋ねました。

Q:誕生日の思い出と欠かせない食べ物は何でしたか?

劉:私たちの年代特に女性の場合は、誕生日にケーキを欠かすことはできません。小さい頃両親は誕生日になるとイチゴのケーキを買って用意してくれましたが、私はケーキもイチゴも大好物なので嬉しさは2倍でした。大学生になると寮生活でしたが、やはり楽しみは誕生日を迎えた人にはケーキを買ってお祝いをしました。そして、誕生日のときにはたくさんの友人が集まって部屋の中で火鍋を囲み、夜遅くまでおしゃべりしながら過ごしました。本当のことを言いますと、寮の部屋では火気を使用することが禁じられていたのですが、誕生日の日だけはこっそり見つからないように鍋料理をするのが定番になっていました。

Q:中国では誕生日に麺類が欠かせないと聞きますが、劉さんの家ではどうでしたか?

劉:麺類は長寿につながると言われ、中国では誕生日などに縁起の良い食べ物としてよく食べる習慣があります。ただ我が家では誕生日に必ず麺類を用意するという習慣はありませんでしたが、外食をしたときそのお店に麺類のメニューがあるときはよく食べさせてもらいました。私の場合はトマトと卵を乗せた麺やひき肉の入った麺が好きだったので、注文するときは大体いつもどちらかを選んでいたという記憶があります。

 Q:劉さんの故郷の西安には有名な麺類はありましたか?

劉:西安で有名な麺としては「ビャンビャン麺」があります。これは日本のうどんによく似た食感で幅広の麺ですが、麺を打つときに「ビャンビャン」ということから名づけられたという説もあります。ところで、「ビャンビャン麺」の「ビャン」の漢字を石に刻んだものが下の写真ですが、この字を正確に書くことは中国人にとってもとても難しいのですよ。ちなみにこの石は西安にある城壁外側にある西安名物料理店が集まったエリアの一角にあります。

ビャンビャン麺

「ビャンビャン麺」の「ビャン」の漢字を刻んだ石

Q:日本でも有名な「刀削麺」も西安の麺ですか?

劉:「刀削麺」はもともと西安のある陝西省ではなく、山西省あたりが発祥の地であるといわれていますが、今では西安あたりでも「刀削麺」はとてもポピュラーでとても多くのお店で食べることができるため、日本ではむしろ西安の麺であるという印象があるかもしれません。「刀削麺」は水で練った生地の麺を持って、湯の沸いた鍋の前に立ち、「く」の字に曲がった包丁で生地を削り落として鍋の中に入れて茹でます。名古屋にもこの専門店がありますので、皆さんの中にもこの調理する姿を目にされた方も結構多いのではないかと思っていますが、まだ見たことのない方には是非一度見ていただきたいと思います。同じ太さに麺を削る技と削って飛ばされた麺が確実に鍋の中に入れられる技は一見の価値があると思いますよ。

 

 


中国語講師紹介

2015年05月29日 11時03分02秒 | 現中国語講師

 今回は4月から当語学教室の中国語担当になった袁 悦講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつか質問をして尋ねてみました。

Q:出身地を紹介してください。

袁:私は遼寧省撫順の出身です。遼寧省には大連と瀋陽という2大都市がありますが、撫順は瀋陽からバスで約1時間程度の距離にあります。遼寧省は北海道と緯度がほぼ同じであるうえ、撫順は内陸部ですので冬は特に寒くマイナス20度以下になることもしばしばあります。撫順はかつては露天掘りの炭鉱があることで有名でしたが、今は鉄鋼業、化学工業などの工業都市として発展しています。撫順近辺で有名な食べ物を紹介しますと、「凍梨」というものがあります。漢字から見て想像できるかもしれませんが、文字通り果物の梨を凍らせて食べるもので、いわば風物詩になっているものです。

Q:日本で留学するきっかけを教えてください。

袁:私の場合は両親が仕事の関係で2004年からずっと日本で生活をしていますので、私も2006年の中学2年生のときからずっと日本で暮らしているのです。両親は最初は九州で生活していたのですが、中学の夏休みを利用して九州を訪れたとき、驚きがたくさんありました。先ほども紹介したとおり撫順はとても寒い気候であるのに対し、九州の夏はとても暑いのにまず驚きました。次に撫順は工業都市であるので空気の汚染で青空をあまり見ることがないのですが、日本の空は青空がとても美しく、空気が新鮮であると感じたのです。そんな経験もあって私も日本で生活してみたいと思うようになったのですが、小さい頃から「セーラームーン」や「スラムダンク」といったアニメにも親しんでいましたので、日本にも親しみの気持ちがあったのではないかと思っています。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

袁:3年前に家族旅行で台北近くの九份に行ったときに撮影した写真です。九份に行ったことのある方はたくさんおられると思いますが、路地にたくさんの屋台が並び、提灯の明かりが両側に続く景色はとても幻想的でロマンチックな気分を味わうことができ、素敵な街でした。屋台ではいろいろな料理を味わったり、いろろな物を売っていたりしていましたが、なかでも一番のお気に入りは「三杯鶏」でした。もともと「三杯鶏」は中国南部の料理であるといわれていますが、今では台湾でもなくてはならないほど人気の料理になっているそうです。「三杯鶏」は長時間鍋で鶏を煮込んで作る料理ですが、その字があらわすとおり三杯の調味料(醤油、ごま油、お酒または砂糖)を使用することから由来しているそうです。ただ、それに加えてショウガやバジルを加えることが多く、その香りによって一層おいしさが引き立つような印象を持ちました。

Q:趣味や関心事などを教えてください。

袁:私は映画を見るのが好きで、時間があるときはよく「ゴッドファーザー」などの名作を見て過ごしています。また、俳優ではレオナルド ディカプリオが好きなので、「タイタニック」ヤ「ロミオとジュリエット」などの映画も欠かさず見ています。あと、料理を作るのも好きで、中国料理や日本料理も簡単なメニューであれば作れるようになったほか、洋風のおしゃれなメニューにもチャレンジしています。最近特にはまったメニューは「焼きカレー」で、グラタンとカレーの中間のようなもので、最初に食べたときにはこんな料理もあるのかと感激したほどです。、。趣味ではないのですが、中国語と日本語だけでなく、英語を身につけておくことが必須であると思うので、今年は英語検定にもチャレンジしようと考えています。

Q:最後に好きな食べ物、嫌いな食べ物を教えてください。

袁:先ほどもお話したとおり最近料理作りを楽しんでいますが、今まで上手に包むことができなかったオムライスが何度も練習した結果上手に包むことができるようになったので、自分の作ったオムライスの味もお気に入りになってしまいました。そのほか、中国の鍋料理の定番ともいえる「火鍋」は私も大好きで、辛くて熱いのも気にせずに夏でも汗をかきながら食べるほどの熱の入れようになっています。そのほかの食材では海鮮の「カキ」と果物の桃も好物ですが、一方酢の物だけはあまり好きになることができません。


中国語講師紹介

2015年04月28日 11時41分58秒 | 現中国語講師

 4月から中国語講師として黄 雅婷講師が加わることになりましたが、今回は黄さんのプロフィールなどを紹介するため、いくつか尋ねてみました。

Q:黄さんの出身地を紹介してください。

黄:私は河南省洛陽の出身です。洛陽は周王朝の時代からしばしば中国王朝の首都になったことのある古い都です。気候は冬の寒さも厳しいのですが、特に夏の暑さは厳しくて雨量も多くなります。世界遺産で知られる龍門石窟は洛陽の郊外にありますし、中国でも古いお寺として知られる白馬寺など、観光地としても知られています。料理としては麺料理が有名で種類も豊富ですが、洛陽の料理のなかで最も特徴的な料理として知られているのが「水席」と呼ばれるコース料理です。この「水席」料理はスープ料理がメインですが、24品目にも及ぶ小皿が次から次へと出てくるという珍しい料理です。皆さんも洛陽を訪れる機会がありましたら、是非お試しください。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

黄:上の写真は東京に遊びに行ったとき、浅草付近からスカイツリーに向かって撮影したもので、下の写真は「周王城天子駕六博物館」前で撮影したものです。皆さんは西安近郊にある「兵馬踊」はよくご存知だと思うのですが、先ほど説明したとおり洛陽も周時代からたびたび都になりましたので、ここからも周時代の墓が600以上、さらに実物と見間違うほど精巧に製作された馬車などがたくさん出土しました。博物館前にはここから出土したもののなかで象徴的な6頭だての馬車が像になっているのです。

Q:日本に留学するきっかけ、日本に関心のあったことは?

黄:私の父親は日本に1年間生活した経験がありましたので、小さい頃から日本についていろいろな話を聞く機会ありました。特に経済発展した社会や技術力の高さについて学ぶことが多いと聞かされていましたので、私自身も一度自分の目で確かめるために生活して体験してみたいと思うようになりました。また日本についていろいろなことを学ぶにつれ、環境に対する意識の高さや仕事に対する真摯な態度などについても知り、関心が深まると同時に日本から学ぶことによって自分自身の成長にも役立てたいと思ったのが、日本に留学しようと決心した大きな理由であると思います。それと小さい頃からアニメなどを通じて日本に接する機会があったのも影響を与えた一因であるかもしれません。

Q:黄さんの趣味や関心事を教えてください。

黄:私は音楽が好きなので、中国の歌でも日本の歌でもカラオケで歌うのが大好きです。日本の歌では山口百恵の「いい日旅立ち」や中島みゆきの歌などが特に気に入っているのですが、最近の曲では「Let it go」に一時はまっていました。あと、旅行が好きで京都は特に日本らしい伝統的な街なのでたびたび訪れることがあります。なかでも伏見稲荷を訪れたとき、朱色の鳥居と青空とのコントラストが見事で、思わず息を呑んでしまうほど感動した記憶があります。

Q:好きな食べ物や嫌いな食べ物をおしえてください。

黄:私は魚介類はすべて食べることができないので、寿司や刺身はもちろん食べることができません。3月まで一緒に生活していたルームメイトは肉類特に牛肉や羊肉を食べることができなかったため、二人で食事をするときは野菜と豚肉などに限られてしまい、作る料理の選択幅が狭くなってしまいました。一方、好きな食べ物は麺類は何でも好きですが、特に中国の刀削麺はよく食べます、あと、中国の鍋料理で有名な火鍋も大好きなのですが、日本のしゃぶしゃぶも同様に気に入っています。名古屋にはみそかつや手羽先、台湾ラーメンなどの「名古屋めし」がありますが、これらは私も好きな料理なので、今度は味噌煮込みうどんにチャレンジしてみたいと思っています。

 


中国の朝ご飯

2015年03月28日 11時12分05秒 | 現中国語講師

今回は中国の朝ご飯について、どんな食事をしているかについてや家でたべるか外食するかなどを中心に、中国語講師の梁 思潔さんと劉 ていぎょくさんに尋ねてみました。

Q:中国の朝ご飯の定番メニューを教えてください。

劉:まず主食となるものには、お粥、饅頭、包子などがあります。包子(バオズ)は肉まんのようなもの、饅頭(マントウ)は包子よりも生地が硬く、具が入っていないものをいいます。それに添えて食べたり飲んだりするものには油条や豆漿があります。油条(ヨウタャオ)は小麦粉でできた細長い揚げパンのようなもの、また豆漿(ドウジャン)は味付けがほとんどなく少しだけ甘みのあるシンプルな味の豆乳飲料です。これらが基本的な定番メニューですが、これらのほかに餃子や小籠包やワンタンなどを加えて食べたりする人もいます。

油条

梁:私の両親たちの年代以上の人たちはほとんどこのようなメニューのものを食べていたと思うのですが、最近の若者の中にはパン食にしたり、ファーストフードの店で食べたりする人も多くなっているのではないでしょうか。そのほか地域によっても特色があり私が育った北京あたりでは「豆腐脳」「豆汁」といったものも朝食メニューにありました。「豆腐脳」はおぼろ豆腐の上に醤油味ベースのとろみのある餡をかけたもの、「豆汁」は緑豆を煮た後すりおろして作った豆乳を乳酸発酵させた酸味のある飲み物です。実は私はこの豆汁は特徴のある味なので飲むことができないのですが、北京の年配の人のなかにはとても好きな人もいて、好き嫌いが分かれる飲み物といえるかもしれません。

劉:私が生活したことのある上海では朝食に「煎餅」をよく食べていました。煎餅は日本の「せんべい」ではなく、小麦粉で作ったクレープのようなものですが、中に「油条」などの具をはさんで食べます。あと、私が生まれた西安では朝食に「肉挟膜」を食べたりする人も結構いました。「肉挟膜」とは羊肉などを挟んで食べる中国式ハンバーガーのような食べ物ですが、朝食として食べるときは肉ではなく野菜を挟んで食べる人もいました。

肉挟膜

Q:中国では朝ご飯は自宅で食べることが多いですか?外食が多いですか?

梁:中国では朝食を外食で済ませる人が結構多いと思います。私も小中学生の頃はずっと外食でしたが、高校生のときは自宅で食べていました。高校は家から少し遠くて朝早くに起きなければならず、その時間帯にはさすがに営業しているお店もほとんどなかったからです。中国には朝食メニューを出す食堂がたくさんあるうえ、朝食の時間になると屋台を出す人もいたので、朝食を外で食べる環境が整っていたといえるかもしれません。また、朝食の値段はとても安く、私の小さい頃は2~3元(30円から50円程度)で食べることができたので、経済的にもあまり負担にならなかったのも外食が多い理由にあげられるかもしれませんね。そんなわけで、中国では朝になると食堂や屋台などで食べる人や、買ったものを歩きながら食べる人、バス停などで待ち時間に食べる人などの光景があちこちで見ることができますよ。

劉:友人などの話を聞いても確かに中国では朝食を外食で済ませる家庭が多いと思いますが、我が家ではほとんど自宅で朝食を食べていました。中国では夫婦共働きであるうえ、朝早くに家を出る人も多く、自宅で朝食を作ってゆっくり食事を味わう時間がないのも外食が多い理由にあげられるかもしれません。私の両親も自宅で朝食を食べていましたが、ほとんど時間のかからないものしか食べていませんでしたが、私には忙しい時間の中でも特別に卵料理などをつくってくれましたので、今から考えるともっと感謝しなければならなかったと思っています。


中国語講師送別会と「廈門(アモイ)」紹介

2015年03月18日 10時14分34秒 | 現中国語講師

当語学教室の中国語講師梁 思潔講師、孫 百恵講師、董 維佳元講師は大学卒業して国内企業に就職したり、中国に帰国することになったため、3月7日にジンギスカン料理の店で3人の送別会を開催しました。

 左から梁講師、孫講師、董元講師

 そこで、今回はこれから中国を旅行したいと考えている方の参考になればということで、梁さんが中国国内で最も好きな街のひとつアモイについて紹介していただくことにしました。

梁 思潔講師:

廈門(アモイ)は福建省の南部に位置する中国でも有数の観光都市です。アヘン戦争の後イギリス軍に占領されるという歴史があるため、ここには多くの西洋人が住んでいました。ですから、アモイの繁華街には今でも西洋建築物を多く見ることができ、中国でありながら西洋にいるような雰囲気のある街です。

一方で伝統的な中国建築もあります。下の写真は南普陀寺という有名なお寺で、このような中国伝統の建築物と西洋建築物の両方を堪能することができるエリアであるということができましょう。

そして、アモイの対岸には「コロンス島」という小さな島があり、ここは船ですぐの距離にあります。このコロンス島にも洋館や教会がたくさんあるので、島の坂道をのんびり散策しながら西洋建築物を楽しむことができます。また、この島は「ピアノの島」と呼ばれているように、散策していると家の中からピアノの音色が聞こえてくることがありますし、レストランなどでも音楽演奏を聞くことができたりと、日常生活に音楽が溶け込んでいるような不思議な島でした。そして夜になると今度は島からアモイの夜景を楽しむことができるのですが、下の写真はその夜景です。

次に紹介する写真は「ハオ(虫偏に毛の字)仔煎」というカキの入ったオムレツのような料理です。このアモイは台湾と地理的に近く台湾との交流も多いので、台湾料理とも共通する料理が数おおくあり、この料理も台湾の屋台料理としてよく知られています。したがって、アモイの料理は甘い味付けのものが多く、海に近いので海鮮を使用した料理が多いという特徴があります。

最後にアモイで困ったことをひとつ紹介しましょう。それは、アモイの人との会話がとても困難であったことです。アモイ地方の方言は「閩南語」といって台湾語には似たところがある一方、中国の標準語とはかなりの違いがあり、方言というよりも外国語を聞いているような印象でした。そんな訳で地元の人たちが話す会話はまったく聞き取ることができず、お年寄りが相手である場合はこちらの話す中国の標準語も通じないこともあり、とてもびっくりしてしまいました。

アモイに行けば北京や上海や他の大都市とも異なる世界を体験することができることもあり、私のおススメする街のひとつですから、機会があれば皆さんも一度訪れてみてください。