悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

ロシア語講師紹介

2014年12月28日 12時11分05秒 | ロシア語講師

 12月から新しく当語学教室のロシア語講師になったコルコ マリアさんのプロフィールなどを紹介するため、いくつかの質問をして尋ねてみました。

Q:マリアさんはロシアのどこの出身ですか?

マリア:私は22歳まで極東ロシアの中心地であるハバロフスクに住んでいました。ハバロフスクはロシアの首都モスクワからはとても遠い距離にありますが、一方でアムール川を挟んで中国とは至近の距離にあります。ハバロフスクは古い街並みが特徴で人口も約60万人なのでとても落ち着いて生活することができます。一方、気象条件は厳しく大陸性気候であるため寒暖の差が大きく、夏は30度を超えることもありますが、冬は寒さが厳しくマイナス40度近くになることもあるほどです。冬の期間は半年近くに及ぶのに夏はあっという間に過ぎてしまうので、夏を楽しもうとする市民のなかにはアムール川で泳ぐ人もいます。市内のムラヴィヨフ・アムールスキー通り付近は旧市街になって賑わっていますが、郊外には温泉地や日本人墓地などもあります。

Q:日本について何に関心がありましたか?

マリア:私はロシアの大学で日本語を学んでいましたが、学ぶにつれて日本語をもっと深く学びたいと思ったほか、日本の文化にも触れてみたいという気持ちが徐々に強くなり、大学時代には空手を3年間学びました。でも、今思うと大学時代以前の15歳頃に村上春樹の小説に関心を持ち何冊かの本を読んだことが、日本語や日本文学に関心を持ち始めたきっかけになったのかもしれないと考えています。そんなこともあり、日本では最初にハバロフスクと姉妹都市の関係にある新潟市で生活したのですが、そこでは日本のお祭りにも参加してゆかたを着たり、踊りを体験したりして日本の文化にすっかり溶け込んだような気分になり、ますます日本のことを深く学びたいと思うようになりました。そんな訳でその後名古屋の大学院に入学し、今も日本文化を学びながら充実した日々を贈っています。

Q:下の写真はどんなときに撮影した写真ですか?

マリア:今年の3月に名古屋でお茶会に参加する機会があり、そこで撮影した写真です。このとき、和服はもちろん自分だけで着ることができないので先生などから着付けをしていただきましたが、その前には髪を結っていただき鏡に映った自分は普段の自分と全く違って見えたのがとても印象的でした。お茶の作法も先生の指導を受けながら、見よう見まねでお茶をたてたのですがなかなか真似をすることができず、先生の動作がとても繊細かつ洗練された動きであることに感心させられてしまいました。外国人のなかには抹茶の苦さを苦手とする人もいますが、私は抹茶の味がとても好きで、和菓子の甘さと絶妙なバランスになっていると感じるほどです。

Q:今の趣味や関心事を教えてください。

マリア:先ほども言いましたがロシアに居る頃から村上春樹の小説を読むようになったのですが、大学で日本語や日本文学などについて学ぶにつれ、幅広いジャンルの日本文学を楽しむことができるようになりましたし、ロシア文学との比較についても研究をしたりして文学を深く読むことができるようになったと思っています。また、日本映画にも関心があって黒澤明監督や小津安二郎監督などを中心にたくさんの作品に出会ったのですが、こうしたことも日本文学の研究に役立っているように思っています。一方で、ロシアは寒い地域なのでウインタースポーツが盛んですが、私もスキーやスケート特にスノーボードがとても好きで、日本に来てからも妙高高原などで楽しみました。でも、妙高高原の近くには赤倉温泉と言う温泉があるので、スノーボードを楽しんだあと温泉でのんびり過ごすこともでき、私はこのプランにすっかりはまってしまいました。あと、名古屋の大学に来てからはじめたのはラテンダンスで、最近はこちらも熱心に挑戦を続けています。

Q:最後に日本の食事で好きなもの、嫌いなものは?

マリア:私は日本食がとても好きなので、寿司、てんぷら、うなぎなど何でもおいしくいただいていますが、日本食好きな私でも納豆だけは食べることができません。そして日本の霜降り和牛は感動するほど味が繊細で、一番のお気に入りです。実はしばらくの間たぶん2年ほどベジタリアンで過ごしたことがあるのですが、あるとき日本の和牛をご馳走になって以来、その考えも食生活もまったく変わってしまったほどです。あのままベジタリアンを継続していたら和牛のおいしさも知らずに過ごしたことになるので、今では食生活を改めて良かったと思っています。


タイカレーと日本のカレー

2014年12月18日 12時56分14秒 | タイ語講師

今回は当語学教室でタイ語担当のチャヤーニット講師に、タイカレーと日本のカレーについて語っていただきました。

Q:タイカレーとはどんなものか教えてください。

チャヤーニット:まずタイカレーという名称ですが、これは日本などで呼ばれる通称であり、正式な名称は「ゲーン」と言います。「ゲーン」は代表的なタイ料理のひとつですが、正確にはカレー料理ではなく、香辛料を利かせたスープ料理です。タイカレーと呼ばれる「ゲーン」にはグリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーの3種類があります。

グリーンカレーは数多くの香辛料やハーブをすりつぶしたペーストを炒めてココナッツミルクやナンプラーに野菜や肉、エビ、魚などを加えて煮込んだ料理です。

グリーンカレー

レッドカレーは赤色をした唐辛子を加えるのでスープの色が赤色になるのに対し、イエローカレーは濃厚なココナッツクリームやターメリックを使用するのでスープは独特な黄色をして、クリーミーな味わいが特徴の料理です。

レッドカレー

イエローカレー

Q:タイにはタイカレーの専門店やインドカレーの専門店はたくさんありますか?

チャヤーニット:ゲーン(通称タイカレー)はタイの代表的な料理ですが、タイカレーの専門店やチェーン店はほとんどありません。でもタイカレーは多くのレストランなどで食べることができ、グリーンカレーは30~50バーツ程度で食べることができます。また、タイカレーは地域によって香辛料や具材が異なりますので、いろいろな地域に行く機会がありましたら味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?一方、インドカレーを食べることのできる店はほとんどなく、家のなかでも食べたりすることはありませんし、ナンもタイ人にはなじみの少ない食べ物と言えると思います。

Q:タイにも日本のカレーチェーン店はありますか?

チャヤーニット:最近タイでは日本のカレーが人気です。名古屋には「ココイチ」というカレーチェーン店がたくさんありますが、タイでも最近は「ココイチ」の店が目に付くようになりました。しかも、日本では「ココイチ」はリーズナブルなイメージを持ったカレー専門チェーン店ですが、タイではカップルにもファミリーにも人気で、またビジネスで使用する人も多い高級なイメージのレストランです。ですから、「ココイチ」は高級デパートなどにも入っているほどの人気スポットですが、そのかわり値段も高くて大体150~200バーツ前後の価格です。この価格を日本の給与水準に直して計算すると大体2000円から3000円にもなりますので、日本の「ココイチ」カレーの値段よりはるかに高いのです。また、日本の「ココイチ」の辛さとタイの「ココイチ」の辛さは、同じランクのものでも私の印象では3ランクくらいタイの「ココイチ」の方が辛いのではないかと思いますので、注意したほうがいいかもしれませんね。

 


「春餅(チュンビン)」と福建料理

2014年12月09日 11時18分55秒 | 現中国語講師

中国語臨時講師の林 洪花さんは今年就職活動を続けこのほど内定が決まったということなので、内定祝いをするため名古屋市内の「春餅」がメインの中国料理店で春餅料理をいただきました。この日は林講師の友人でもある黄臨時講師、中国語受講生で中国料理好きのMさんにも参加していただき、「春餅」料理の話や林さんの出身地である福建省の料理などの話をしながら楽しく時間を過ごしました。

左からMさん、林講師、黄講師

そこで、今回は林さんに「春餅」について、そして福建料理についても尋ねてみました。

Q:「春餅」はどのような料理ですか?

林:下の写真を見ていただくとわかりますが、小麦粉を水で溶いて円形に薄く延ばし油で焼いた「春餅」に、肉料理、野菜料理、卵料理などを好みでトッピングして載せ、これを「春餅」で包んで食べるので、ちょうどクレープのような形に仕上がります。中国では昔から立春の日に食べる習慣があるので、「春餅」と呼ばれています。写真右側が「春餅」

Q:福建料理の特徴や代表的な料理を教えてください。

林:福建料理の味付けは比較的淡白で、甘い味付けの料理もあり、炒め物や煮物が多く、スープ類の種類が豊富です。調味料としては砂糖、酢、紅麹などを使用するほか、にんにくもよく使います。福建省は南北に長く、福建省南部の対岸には台湾がありますので、南部の料理には台湾料理と共通するものが多く、海産物を多く使用します。台湾には「オアチェン」と呼ばれるカキ入りのオムレツがありますが、福建省では「ムゥリィジェンダン」と呼びます。台湾では代表的な屋台料理ですが、福建省のものは台湾よりも大きめで、タレもかけないのが特徴です。そのほか、福建省中部にある小都市「沙県」の名前がついた「小吃」は全国的にも有名で、ここには「小吃街」と呼ばれる横丁もあります。ここの「小吃」は小ぶりなワンタンやシューマイなど200種類ほどあるといわれますので、皆さんも「小吃街」で味わってみてください。

「オアチェン」