悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

インドネシア語講師紹介

2014年04月29日 10時15分10秒 | インドネシア語講師

今回は4月から悠々茶房語学教室のインドネシア語担当となったアフマド ソリフリジャル講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつか質問してみました。

Q:どちらの出身ですか?

アフマド:西ジャワ州の州都にあたるバンドンから来ました。といっても、日本の皆さんにはあまりなじみがないかもしれませんが、近くにはインドネシア有数の火山である「タンクバンプラウ」があることで知られています。人口は約150万人で名古屋よりも少し少ない程度ですが、面積は名古屋の約4分の1程度しかないので、人口密度は逆に名古屋よりも多くなっています。とりわけ街の中心部には洋食、中華、和食などをはじめとするいろいろな料理を食べることができるレストランがたくさんありますので、生活には便利な町です。また、標高は約700mありますので、インドネシアでは比較的過ごしやすいのではないかと思っています。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

アフマド:この写真はバリ島に旅行したときに撮影したもので、左側に写っているのはバリ島の神話に登場する獅子の姿の聖獣で「バロン」というのですが、別名があり「バナスバティ・ラジャ」(森の王)と呼ばれています。

Q:日本のどんなところに関心があって留学しましたか?

アフマド:私の父親も日本で留学した経験があり、また私自自身も2歳から9歳まで広島県で生活した経験もありますので、日本にはなじみがあります。そのような経験もあって日本の伝統文化や歴史、文学などに関心を持つようになり、たとえば「古事記」といった古い書物にも興味を持つようになりました。日本では数々の伝統文化がいまでも受け継がれている一方で、経済的に発展し近代化した先進モデルとしてインドネシアでは学びました。実際に日本にきて自分の目で確かめたいという気持ちもありましたし、日本から多くのことを学びたいという気持ちもあります。

Q:今はほかに何に関心があり、どんな趣味がありますか?

アフマド:私の趣味には読書、写真撮影、旅行などがあります。今年3月には富士山に旅行し、富士山と駿河湾の雄大な風景を写真に収めることができましたし、名古屋周辺では犬山城、明治村、渥美半島などを巡りました。私は歴史的建築物にも興味がありますので、犬山城や明治村にある文化財を見て日本の伝統文化を肌で感じることができましたし、渥美半島の温暖な気候で育つ草花や、荒々しい浪打際にも感動し、おもわずたくさんシャッターをきってしまいました。

Q:最後に好きな食べ物、嫌いな食べ物を紹介してください。

アフマド:日本の食べ物では特に寿司や刺身が大好物です。インドネシアでは生の魚を食べる習慣がありませんが、日本食レストランなどはたくさんあるので、寿司などは食べた経験はあります。ただ、インドネシアの寿司屋さんでは巻き寿司などが多く、日本のように新鮮で種類の多いネタを思う存分食べることはできなかったので、今はとても満足しています。インドネシアには日本の豆腐や納豆に近いものもありますが、インドネシアでは豆腐はほとんど揚げて食べるので冷奴のようなものはありませんし、納豆に似た「テンペ」も揚げているので日本の納豆のようにねばねばして糸を引くようなことはありません。実はまだ日本の納豆は食べたことがありませんが、友人たちは納豆はとても食べられないと言っているのですが、私は逆に関心が強まったので是非チャレンジしてみたいと思っています。

 

 


ベトナム、タイと日本の生活習慣<2>

2014年04月18日 12時19分04秒 | 文化・生活習慣

前回に引き続き、今回もベトナム語・チャンハトウ講師とタイ語・チャヤーニット講師に、ベトナム、タイと日本の生活習慣の相違などについて尋ねてみました。

左側:ベトナム語チャンハトウ講師、右側:タイ語チャヤーニット講師

Q:日本に来て生活習慣の相違で驚いたことはありますか?

チャンハトウ:ベトナムでは昼寝をする習慣がありますが、日本に来たらそのような習慣がないので驚きました。小学校のときは午後1時から午後2時までが昼寝の時間になっていましたし、高校でも昼休みの休憩時間に昼食が終わるとほとんどの人が残りの時間を昼寝して過ごしていましたから、それが当たり前であると思っていましたが、日本にはそのような習慣がないのでショックでした。学校の机は折りたたみ式になっていて、折りたたみを拡げるとベットに代用できましたので、とても便利でしたし今はなつかしく思っています。

チャヤーニット:タイも昼間はとても暑いので、商売をしているお店の人でも暇な時間帯には椅子にすわりながら居眠りをしている光景はよく見られますし、子供は特に午後の暑い時間帯に昼寝をすることが多かったです。確かに日本では夏の暑い時間帯でもお店の人が昼寝をする光景を見ることはありませんし、昼寝をするこどもも少ないと思いますので、気候の違いかもしれませんが、生活習慣の違いでもあるのかもしれませんね。

Q:日常生活のなかでもいろいろな違いを感じますか?

チャンハトウ:日本の生活は時間がきっちり決まっていて、皆時間を守るという習慣がありますが、ベトナムでは時間に対しておおらかな感覚があり、目安にすぎないという感覚かもしれません。たとえば、友達とどこかで待ち合わせをするとしても、ベトナムでは30分くらい遅れるのは普通のことで、待っている方も特にそれを問題にするようなことはありません。そもそもバスや電車などの交通機関を利用する場合、時刻表はほとんど見たことがなく、何分間隔で走行している程度のことしか書いてありませんし、運よくバスに乗っても交通渋滞が激しいので時間どおりに走らないことがわかっているので、お互い様という感覚があるのかもしれません。

チャヤーニット:タイでも友人同士の待ち合わせの場合は1時間から2時間程度待たされることはたびたびあります。経験によっていつも遅れることがわかるようになると、自分も待ち合わせ時間よりも遅い時間に到着すればよいと考えるので、よけいに遅れが激しくなるのかもしれません。その点日本人の場合は約束時間をきちっと守る習慣がありますので、本当に大きな差を感じます。また、タイでも渋滞が激しいので、バスや電車に時刻表はほとんどありません。日本では電車はもちろんのこと、バスでもあまり遅れないで走っているので、これは驚異的ともいえるのではないでしょうか。

Q:そのほか日本とは異なる習慣で気づいたことはありますか?

チャヤニット:日本では何人かが集まって食事をするときに「割り勘」という習慣がありますが、タイでは「割り勘」という習慣は一般的ではありません。同年齢の人が集まった場合などは「割り勘」にする場合もありますが、特にそのグループのなかに年齢の高い人や社会的な地位が高い人がいる場合には、そのような人が支払いをすることがほとんどではないかと思います。また、デートの場合の食事代は男性が支払いをするのが一般的だと思います。

チャンハトウ:ベトナムでは同年齢の人で食事をする場合でも、誰かがすべての勘定をし、次回はまた別の人がすべてを払って順番に繰り返すということが多いと思います。中国でも同じような習慣があると聞いていますが、このようなことをすることにより仲間意識が高まるということもあるのではないでしょうか?また、男女が一緒に食事をするときは、男性が支払いをするというのが暗黙の了解になっていると思います。もし、割り勘にしたりすると後で印象が悪くなったりするので、金銭的に苦しくても見栄を張って男性は支払いをしなければなりません。話は少し違いますが、バレンタインもベトナムでは男性が女性にプレゼントをするのが一般的ですから、ベトナムの男性は大変なのかもしれませんね。


ベトナム、タイと日本の生活習慣相違<1>

2014年04月08日 11時15分01秒 | 文化・生活習慣

3月13日に誕生日を迎えたタイ語・チャヤーニット講師と3月25日に誕生日を迎えたベトナム語・チャンハトウ講師の誕生日祝いをするため、先日東南アジア料理の店で食事会をしました。ここでは、ベトナムの生春巻き、タイのトムヤムクン、インドネシアのナシゴレンなどをいただきましたが、どれもおいしく二人もとても満足した様子でした。食事会のあとで、二人にはベトナム、タイと日本の生活習慣の違いについて尋ねましたので、紹介させていただきます。

生春巻き

トムヤムクン

Q:誕生日祝いの習慣で何か異なることはありますか?

チャンハトウ:日本では誕生日を迎える人のお祝いをするため友人たちがレストランなどで食事をご馳走したりすることが多いと思うのですが、ベトナムでは誕生日を迎えた人がパーティーの準備をし、友人や知人などを招待するのが一般的で、レストランなどで食事会をするときもホストが食事代を支払います。これは、招待した人たちからはプレゼントをいただくので、そのお返しの気持ちでもありますし、また日ごろの感謝の気持ちを表すためであるという意味もあるのではないかと思います。

チャヤーニット:タイでは友人などが誕生日の人を招待することもありますし、誕生日の人が友人などを招待することもあります。ただ、タイでは誕生日に必ずお寺に行き、これから先の一年間に注意しなければならないことなどを僧侶に相談する人が多く、そのときには料理などをお寺に持参して渡して帰ります。なかには自宅に僧侶を招く場合もありますが、そのときも僧侶には料理を渡すことが多いと思います。

Q:食事の習慣では何か日本と異なることがありますか?

チャヤーニット:タイの特に都会で暮らす家庭では自炊をする習慣はあまりなく、レストランなどで外食をしたり、家で食べるときも惣菜などを買ってきて済ませてしまう場合が多いのではないかと思います。また、食事は自分の好きな時間に好きな場所で食べるので、家族が揃って食べなければならないという習慣もほとんどありません。したがって家で食べる場合もそれぞれが自分の食べたい時間に食べますし、家族のうちの誰かは家で食べ、誰かは外食で済ませることも結構あります。

チャンハトウ:ベトナムでは晩御飯は家族が揃って食べることが多く、その場合長老の合図に従って食事を始めるなどの決まりがあったりする家庭や地域もあります。でも、朝食はほとんど外食で済ませることが多く、フォーや雑炊、饅頭、パンなどいろいろなものを食べます。以前はベトナムの物価はとても安かったのですが、最近は物価が高くなったため朝食代も値上がりしていますが、なかなか朝食を外食にするという習慣は改めることができないようです。

Q:日本とは異なる食べ方をするものはありますか?

チャンハトウ:ベトナムではミカン、グレープフルーツ、パイナップルなど特に酸味のある果物をたべるときは、塩と唐辛子をミックスした「ムオイ オット」をつけて食べることが一般的です。どうしてこのような食べ方をするのかはよくわかりませんが、ベトナム人にとっては辛さ、塩辛さ、酸味などを同時に味わうことができる味がおいしいと感じるからであるかもしれません。

「ムオイ オット」とフルーツ

チャヤーニット:タイでもパイアナップルなどの酸っぱい果物をたべるときには塩、唐辛子、砂糖を混ぜた「ブリック・グルア」という調味料をかけて食べることがあります。また、熟していないマンゴーを食べるときにもこれを付けて食べるのですが、我が家ではこの調味料にライムを加えて食べていましたよ。先ほどトウさんの話を聞いて、ベトナムでも同じような食べ方をすることを知り共通点を発見しました。