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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

中国の朝ご飯

2015年03月28日 11時12分05秒 | 現中国語講師

今回は中国の朝ご飯について、どんな食事をしているかについてや家でたべるか外食するかなどを中心に、中国語講師の梁 思潔さんと劉 ていぎょくさんに尋ねてみました。

Q:中国の朝ご飯の定番メニューを教えてください。

劉:まず主食となるものには、お粥、饅頭、包子などがあります。包子(バオズ)は肉まんのようなもの、饅頭(マントウ)は包子よりも生地が硬く、具が入っていないものをいいます。それに添えて食べたり飲んだりするものには油条や豆漿があります。油条(ヨウタャオ)は小麦粉でできた細長い揚げパンのようなもの、また豆漿(ドウジャン)は味付けがほとんどなく少しだけ甘みのあるシンプルな味の豆乳飲料です。これらが基本的な定番メニューですが、これらのほかに餃子や小籠包やワンタンなどを加えて食べたりする人もいます。

油条

梁:私の両親たちの年代以上の人たちはほとんどこのようなメニューのものを食べていたと思うのですが、最近の若者の中にはパン食にしたり、ファーストフードの店で食べたりする人も多くなっているのではないでしょうか。そのほか地域によっても特色があり私が育った北京あたりでは「豆腐脳」「豆汁」といったものも朝食メニューにありました。「豆腐脳」はおぼろ豆腐の上に醤油味ベースのとろみのある餡をかけたもの、「豆汁」は緑豆を煮た後すりおろして作った豆乳を乳酸発酵させた酸味のある飲み物です。実は私はこの豆汁は特徴のある味なので飲むことができないのですが、北京の年配の人のなかにはとても好きな人もいて、好き嫌いが分かれる飲み物といえるかもしれません。

劉:私が生活したことのある上海では朝食に「煎餅」をよく食べていました。煎餅は日本の「せんべい」ではなく、小麦粉で作ったクレープのようなものですが、中に「油条」などの具をはさんで食べます。あと、私が生まれた西安では朝食に「肉挟膜」を食べたりする人も結構いました。「肉挟膜」とは羊肉などを挟んで食べる中国式ハンバーガーのような食べ物ですが、朝食として食べるときは肉ではなく野菜を挟んで食べる人もいました。

肉挟膜

Q:中国では朝ご飯は自宅で食べることが多いですか?外食が多いですか?

梁:中国では朝食を外食で済ませる人が結構多いと思います。私も小中学生の頃はずっと外食でしたが、高校生のときは自宅で食べていました。高校は家から少し遠くて朝早くに起きなければならず、その時間帯にはさすがに営業しているお店もほとんどなかったからです。中国には朝食メニューを出す食堂がたくさんあるうえ、朝食の時間になると屋台を出す人もいたので、朝食を外で食べる環境が整っていたといえるかもしれません。また、朝食の値段はとても安く、私の小さい頃は2~3元(30円から50円程度)で食べることができたので、経済的にもあまり負担にならなかったのも外食が多い理由にあげられるかもしれませんね。そんなわけで、中国では朝になると食堂や屋台などで食べる人や、買ったものを歩きながら食べる人、バス停などで待ち時間に食べる人などの光景があちこちで見ることができますよ。

劉:友人などの話を聞いても確かに中国では朝食を外食で済ませる家庭が多いと思いますが、我が家ではほとんど自宅で朝食を食べていました。中国では夫婦共働きであるうえ、朝早くに家を出る人も多く、自宅で朝食を作ってゆっくり食事を味わう時間がないのも外食が多い理由にあげられるかもしれません。私の両親も自宅で朝食を食べていましたが、ほとんど時間のかからないものしか食べていませんでしたが、私には忙しい時間の中でも特別に卵料理などをつくってくれましたので、今から考えるともっと感謝しなければならなかったと思っています。


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