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悠々茶房ブログ

名古屋市東区にある中国茶カフェ・語学教室のブログ!教室イベントの記事、中国茶の記事、中国・アジア各国の文化も紹介します♪

誕生日の思い出、中国の誕生日祝い

2015年02月18日 11時17分54秒 | 現中国語講師

 1月13日に誕生日を迎えた中国語講師の劉 せいせいさんのお祝いをするため、彼女が通う大学構内にあるカフェレストランでランチをいただきました。当日は彼女の友人でもあるロシア語講師のコルコ・マリアさんにも参加してもらい、楽しく会話をしながら時間を過ごしました。そこで、今回は劉さんに誕生日の思い出や、中国の誕生日祝いなどについて尋ねてみました。

左側がマリア講師、右側が劉講師

Q:中国にいるとき、誕生日はどのように過ごしましたか?

劉:我が家では誕生日に母が特別な料理をつくってくれることもありましたが、レストランなどで外食したりすることもありました。中国では誕生日の日に長寿を祈ってうどんなどの麺類を食べる家庭も多いと聞いていますが、私はあまり麺類が好きではないのでそのような習慣はありませんでした。中学、高校生になると、誕生日に友人たちと食事会をする機会が多くなりましたが、高校生のときちょうど誕生日の日は夜8時頃まで用事があったので、友人には誕生日祝いを断ったのですが、友人たちは午後8時まで待ってくれた後に食事会でお祝いをしてくれたことがありました。当時は皆受験勉強でとても忙しかったはずなのですが、私のためにわざわざ時間を合わせてお祝いをしてくれたので、とても感動してしまいました。ただ、始まりが遅かったので当然終わるのも遅くなってしまい、遅い時間に帰宅した私は両親からしかられてしまい、友人たちも同じようなことになったのではないかと思い、余計に申し訳なく思いました。

Q:誕生日の中で、特に印象のあった出来事は?

劉:大学は両親の元を離れて天津で生活していたのですが、母親は必ず私の誕生日に電話をかけてくれて、お祝いのメッセージをもらうのが慣習になっていました。ところが、ある年の誕生日の日、母からかかってくるはずの電話がいつまで待ってもかかってこないので次第に心細くなり、ついに12時を過ぎても電話がかかってこなかったため、悲しい気持ちと心配な気持ちが重なって、ついに泣いてしまいました。あとで、両親に何かあったのではないかと心配して電話してみたら、「ごめんね、あなたの誕生日であったことを忘れてしまいました。」という話でした。両親に何もなかったのは良かったのですが、私の誕生日が忘れられてしまったので、複雑な気持ちが残ってしまいました。

Q:中国では誕生日を本人が主催して祝いますか?それとも周囲の友人などが主催して祝いますか?

劉:両方のケースがあります。まず、自分の家で誕生日会を開催するときは本人が主催して友人たちを招待するのが基本ですが、最近は自宅で誕生日会をするよりもレストランなどで誕生日祝い会をする方が圧倒的に多いのではないかと思うので、全体としては友人などが主催するケースの方が多いと思います。レストランなどで誕生日祝い会をするときは、友人などが主催して本人を招待することがほとんどで、その場合は当然友人たちが食事代の支払いをします。ただ、まれに本人が主催してレストランなどで誕生日祝い会をすることもあり、そのときは本人が食事代の支払いをすることになるので、友人たちはそれも考慮して豪華な誕生日プレゼントを用意したりします。


中国語講師紹介

2015年01月28日 12時45分46秒 | 現中国語講師

1月から新しく中国語担当として劉 せいせい講師が加わることになりましたが、今回は劉講師のプロフィールなどを紹介するため、いくつか尋ねてみました。

Q:出身地を紹介してください。

劉:私は中国北東部に位置する吉林省長春から来ました。長春は中国でも緯度の高い地域に位置するため、日本の北海道内陸部の気候に近く、特に冬の寒さはとても厳しくてマイナス20度以下になることもしばしばあります。長春には日本の自動車メーカー工場がありますし、映画の撮影所があることでも知られています。また、少し足を延ばすと北朝鮮との国境付近に長白山という火山があり、近くには温泉もあるので夏には多くの観光客で賑わいます。北朝鮮との国境にも近いということもあり、吉林省には朝鮮族の人も多く住んでいますので、街には朝鮮料理のお店もたくさんあります。

Q:日本に留学することに決めたきっかけは?

劉:私は中国の大学で4年間日本語を学んだのですが、日本語を学んだ経験を活かすとともに、やはり自分の目で日本の社会や文化を確かめてみたいと恩い、日本に留学することを決めました、ただし、大学に入る前はフランス語を学んでみたいという願望があったのですが、両親は日本語を話す女性はとてもやさしいという印象をもっていたようで、そんな両親の薦めもあって日本語を学ぶようになったというのが、もともとのきっかけでした。とはいううものの、小さい頃から日本の文化には関心を持っていて、ワンピースなどのアニメやテレビドラマ、嵐などの日本の歌手や音楽も好きであったので、大学に入ってからは違和感もなく学ぶことができました。

Q:下の写真はどこで撮影したものですか?

劉:名古屋の大学院に入学してから友人と京都や神戸に行く機会があったのですが、写真はそのときに撮影したものです。京都は古いお寺や庭園があり、建物も古い木造建築物が多く残っているので、とても和服が似合う街であるという印象をもっていましたので、京都では和服をレンタルで着せてもらいぶらぶらと散策を楽しむことになりました。北野天満宮や京都御所などを歩いて巡ったのですが、最初は初めての和服姿にとても興奮して写真撮影などして楽しむ余裕があったものの、京都の夏の暑さが身にしみるようになると同時に、次第に歩くのも億劫になり、着物で生活することの大変さを身にしみて体験することができました。

また、神戸はおしゃれな港町というイメージをもって出かけたのですが、繁華街などを歩くと名古屋の駅前周辺の方が近代的な町並みであるので、逆に名古屋の印象が少し良くなりました。それでも神戸タワーなどの夜景はとても美しかったのが印象に残っていて、六甲山から見下ろした町全体の夜景はもっと綺麗であると聞いたので、次回は是非六甲山からの夜景を見てみたいと思っています。

Q:それでは趣味や関心をもっていることを教えてください。

劉:私は映画を見ることが好きで、堺雅人主演の「南極料理人」などの映画が特に印象に残っています。映画のジャンルはさまざまですが、日本の映画はテーマが深いものも多く、映画を見終わったときに新しい発見やあらたに認識させられることも多いので、日本の映画はこれからも注目して見続けたいと思っています。私も日本の映画を見ることによって日本語の勉強にもなりましたので、これから中国語を学ぶ皆さんにおすすめしたいのは、中国映画やテレビドラマなども積極的に見てヒアリングや表現方法を学んでみてくださいね。あと、旅行することも好きなのですが、当初フランス語に関心があったのはフランスなどヨーロッパに関心を持っていたからなので、お金と時間が許すならば若い年代のうちにヨーロッパ旅行して、芸術・文化・料理などを堪能してみたいと思っています。

Q:最後に好きな食べ物を教えてください。

劉:私は嫌いな食べ物はほとんどなく、日本食も寿司や天ぷら、うなぎなど何でも好んで食べることができます。また、名古屋には味噌カツや手羽先といった名古屋メシが数多くあると聞いていますので、これからはこれらにもチャレンジしてみたいと思っています。私の住んでいた中国東北地方の料理は塩辛く、油っぽい料理が多いのですが、寒い地方ですので暖かく辛い鍋物も欠かすことができません。皆さんもご存知の火鍋は中国ではおなじみの鍋料理ですが、私も寒い季節には特に恋しくなる料理のひとつです。中国語を学ばれている皆さんにも、火鍋など中国の料理にも関心をもっていただけると嬉しく思います。


「春餅(チュンビン)」と福建料理

2014年12月09日 11時18分55秒 | 現中国語講師

中国語臨時講師の林 洪花さんは今年就職活動を続けこのほど内定が決まったということなので、内定祝いをするため名古屋市内の「春餅」がメインの中国料理店で春餅料理をいただきました。この日は林講師の友人でもある黄臨時講師、中国語受講生で中国料理好きのMさんにも参加していただき、「春餅」料理の話や林さんの出身地である福建省の料理などの話をしながら楽しく時間を過ごしました。

左からMさん、林講師、黄講師

そこで、今回は林さんに「春餅」について、そして福建料理についても尋ねてみました。

Q:「春餅」はどのような料理ですか?

林:下の写真を見ていただくとわかりますが、小麦粉を水で溶いて円形に薄く延ばし油で焼いた「春餅」に、肉料理、野菜料理、卵料理などを好みでトッピングして載せ、これを「春餅」で包んで食べるので、ちょうどクレープのような形に仕上がります。中国では昔から立春の日に食べる習慣があるので、「春餅」と呼ばれています。写真右側が「春餅」

Q:福建料理の特徴や代表的な料理を教えてください。

林:福建料理の味付けは比較的淡白で、甘い味付けの料理もあり、炒め物や煮物が多く、スープ類の種類が豊富です。調味料としては砂糖、酢、紅麹などを使用するほか、にんにくもよく使います。福建省は南北に長く、福建省南部の対岸には台湾がありますので、南部の料理には台湾料理と共通するものが多く、海産物を多く使用します。台湾には「オアチェン」と呼ばれるカキ入りのオムレツがありますが、福建省では「ムゥリィジェンダン」と呼びます。台湾では代表的な屋台料理ですが、福建省のものは台湾よりも大きめで、タレもかけないのが特徴です。そのほか、福建省中部にある小都市「沙県」の名前がついた「小吃」は全国的にも有名で、ここには「小吃街」と呼ばれる横丁もあります。ここの「小吃」は小ぶりなワンタンやシューマイなど200種類ほどあるといわれますので、皆さんも「小吃街」で味わってみてください。

「オアチェン」


ウイグル料理紹介

2014年10月08日 10時39分50秒 | 現中国語講師

 9月28日に誕生日を迎えた中国語講師孫さんのお祝いをするため、名古屋市内のウイグル料理店で誕生日会を開催しました。当日は孫さんの友人で中国語臨時講師の苗さんにも参加していただきましたが、苗さんは10月から就職のため名古屋を離れることになったため、苗さんの送別会も兼ねての食事会になりました。

 左側:苗さん、右側:孫さん

ウイグル料理は羊肉がメインであるため、この日の料理も「カワープ」と呼ばれる羊肉焼肉や羊肉野菜炒めをいただいたほか、「マンタ」と呼ばれるウイグル式中華まん、中央アジア地域で広く食べられている手延べ麺の「ラグマン」など普段は目にしたり食べたりすることのないウイグル料理を堪能しました。さらに中国料理でもおなじみの水餃子や焼き餃子にも羊肉が入っていたりして、食文化の違いも実感することができました。

カワープ

ラグマン

トゥギリス(焼き餃子)

そこで、今回のブログでは孫さんにウイグル料理について尋ねてみました。

Q:孫さんは中国でウイグル料理を食べたことはありますか?

孫:残念ながら私は中国にいたとき、ウイグル料理を食べたことはありません。私の住んでいた遼寧省にウイグル料理店があるかどうかはよくわからないのですが、私の知る限りではあまり聞いたことはありません。ただ、北京にはウイグル料理店がたくさん集まっている地域があると聞いていますので、今度北京を訪れる機会がありましたら一度行ってみたいと思いますし、皆さんも北京に行く機会がありましたら是非一度本場の味を試してみてはいかがでしょうか。

Q:ウイグル料理とはどんな料理でしょうか?

孫:ウイグル料理はムスリム料理ですから、豚肉を使用した料理はなく、羊肉を使用した料理が多いと聞いています。また、ウイグル料理の主食は小麦と米で、野菜を豊富に使用した料理が多く、唐辛子などの香辛料も多く使用します。主な主食には、小麦でつくった「ナン」や「ポシュカル」という揚げパン、「マンタ」という中華まんなどがあり、羊肉を使用した炒飯である「ポロ」もお祝いのときなどに食べられます。肉料理には羊肉の焼肉である「カワープ」や鶏肉とジャガイモ、ピーマンを炒めて香辛料を加えた「ダーバンジー」という料理などが有名ですし、ヨーグルトなどの乳製品もよく食べると聞いています。皆さんも中国料理との食材や味付けの違いを実感していただけるのではないかと思いますよ。


中国中秋節の過ごし方

2014年09月07日 09時48分42秒 | 現中国語講師

今年は9月8日が旧暦8月15日にあたり日本では中秋の名月をめでる日ですが、中国ではこの日を「中秋節」といいます。そこで、今回は当語学教室で中国語を担当する戎講師に、中国の中秋節の過ごし方について尋ねました。

Q:中国では中秋節の日はどのように過ごしますか?

戎:中国では中秋節は祝日で、その日には月餅を食べる習慣がありますので、夕食後には月餅を食べながら月をながめて時を過ごします。月餅は丸い形をしているので、家庭円満につながるという意味があるので、家族全員が集まって時間を過ごすのです。また家庭によっては、月餅だけではなく、果物などのお供え物を並べて月を眺めることもあるそうですが、都会では庭もなくマンションでの生活がほとんどなので簡略化したり、レストランで食事をしたり景勝地に出かけたりして月見を楽しむ家庭も増えつつあると聞いています。さらに、家で過ごす場合は夜のテレビ番組で「中秋晩会」という番組が放映されますので、私の家ではこの番組を見ながらのんびり過ごした記憶があります。

Q:月餅にはいろいろな種類があるのですか?

戎:月餅には餡が入っていますが、餡にはココナッツ、蓮の実、卵黄、ハム、チャーシューなどさまざまなものがあり、これらは100以上の種類があるといわれています。また、地域によっても特徴があり、最もポピュラーなものは広式月餅(写真上)といって広州を中心とした地域のもので全国で購入できますが、私の住んでいる蘇州地域の月餅は蘇式月餅(写真下)といわれています。蘇式月餅の特徴は月餅の皮がパイ生地のようにさくさくしていることです。小さい頃は家にある月餅を友達が持ち寄って、互いに種類の異なる月餅と交換したりしました。さらに蘇州では、中秋節の時期に上海蟹を食べる家庭も多く、月餅だけでなくいろいろおいしいものが食べられるので中秋節が待ち遠しく感じられました。

Q:月餅は家庭で食べるだけでなく、贈ったりすることもありましたか?

戎:中秋節には月餅を食べる習慣があるだけでなく、月餅を贈り合う習慣もあります。日本のお中元やお歳暮では日ごろお世話になっている人に品物を贈るということですが、中国ではむしろこれからお世話になりたい人に贈り物をする傾向があります。したがって会社員の場合は上司であり、商売をしている人は取引先でり、子供の場合は学校の先生であったりといった具合に贈られるのです。そんなわけで、人によってはこの時期になるとたくさんの月餅をいただくことになるのですが、家族で食べきることのできない月餅はまた親戚や知人に配られたりするので、月餅はあちこちで流通することになります。