1月13日に誕生日を迎えた中国語講師の劉 せいせいさんのお祝いをするため、彼女が通う大学構内にあるカフェレストランでランチをいただきました。当日は彼女の友人でもあるロシア語講師のコルコ・マリアさんにも参加してもらい、楽しく会話をしながら時間を過ごしました。そこで、今回は劉さんに誕生日の思い出や、中国の誕生日祝いなどについて尋ねてみました。
左側がマリア講師、右側が劉講師
Q:中国にいるとき、誕生日はどのように過ごしましたか?
劉:我が家では誕生日に母が特別な料理をつくってくれることもありましたが、レストランなどで外食したりすることもありました。中国では誕生日の日に長寿を祈ってうどんなどの麺類を食べる家庭も多いと聞いていますが、私はあまり麺類が好きではないのでそのような習慣はありませんでした。中学、高校生になると、誕生日に友人たちと食事会をする機会が多くなりましたが、高校生のときちょうど誕生日の日は夜8時頃まで用事があったので、友人には誕生日祝いを断ったのですが、友人たちは午後8時まで待ってくれた後に食事会でお祝いをしてくれたことがありました。当時は皆受験勉強でとても忙しかったはずなのですが、私のためにわざわざ時間を合わせてお祝いをしてくれたので、とても感動してしまいました。ただ、始まりが遅かったので当然終わるのも遅くなってしまい、遅い時間に帰宅した私は両親からしかられてしまい、友人たちも同じようなことになったのではないかと思い、余計に申し訳なく思いました。
Q:誕生日の中で、特に印象のあった出来事は?
劉:大学は両親の元を離れて天津で生活していたのですが、母親は必ず私の誕生日に電話をかけてくれて、お祝いのメッセージをもらうのが慣習になっていました。ところが、ある年の誕生日の日、母からかかってくるはずの電話がいつまで待ってもかかってこないので次第に心細くなり、ついに12時を過ぎても電話がかかってこなかったため、悲しい気持ちと心配な気持ちが重なって、ついに泣いてしまいました。あとで、両親に何かあったのではないかと心配して電話してみたら、「ごめんね、あなたの誕生日であったことを忘れてしまいました。」という話でした。両親に何もなかったのは良かったのですが、私の誕生日が忘れられてしまったので、複雑な気持ちが残ってしまいました。
Q:中国では誕生日を本人が主催して祝いますか?それとも周囲の友人などが主催して祝いますか?
劉:両方のケースがあります。まず、自分の家で誕生日会を開催するときは本人が主催して友人たちを招待するのが基本ですが、最近は自宅で誕生日会をするよりもレストランなどで誕生日祝い会をする方が圧倒的に多いのではないかと思うので、全体としては友人などが主催するケースの方が多いと思います。レストランなどで誕生日祝い会をするときは、友人などが主催して本人を招待することがほとんどで、その場合は当然友人たちが食事代の支払いをします。ただ、まれに本人が主催してレストランなどで誕生日祝い会をすることもあり、そのときは本人が食事代の支払いをすることになるので、友人たちはそれも考慮して豪華な誕生日プレゼントを用意したりします。