遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

空気遠近法

2011-02-01 22:40:47 | 美術史

Sesshuu今日のテレビで

この絵の話をやっていた

正月にこの絵を見たとき

小さい画面なのに

大きい空間が

密度濃く

緊迫して描かれてると感じた

 

曖昧な話

 

今日のテレビで

色々分析してみる楽しみの予感

 

中央の線

これはオーバーハングする

崖の線だそうだが

そういう実態よりは

画面の緊張を集める 線と見える

この絵はかなり抽象画だな  と思った

テレビでは

ほかの作家の山水画と並べて見せてくれたので

余計に雪舟は  抽象画家か・・ と見えたのだ

崖の向こうの山が

他の画家が

空気遠近法で遠くを淡く描いているのに

これは違う  と言っていたが

ヴァルールということで言えば

空気遠近法でしょう?と思う

遠くが淡く じゃないけど

雪の冷たさと厳しさとだもの

Img356 こちらは

ダ・ヴィンチの

「受胎告知」↓の

部分

空気遠近法の説明で

よく使われる部分

この遠くの山は

神の象徴

「受胎告知」では線遠近法の

その線もこの山に視線を導く

どちらも

描かれたものの再現性ではなく

精神性というのに大事なところがあるというところ

共通

ちょっとびっくりだが ダ・ヴィンチの「受胎告知」1472~73年

雪舟ははっきりしないが1470年ごろの作らしい

ほとんど同じ時期だ

おもしろ!

Se

この 天の橋立図については

その多視点ぶりを

テレビがつぶさに教えてくれた

セザンヌ 真っ青

でも こういう俯瞰図と 組み合わせる手法は

ブリューゲルとかもそうだった

 

どこかのブログで

絵の価値観に どれだけ広大な空間を描いてあるかが

大事だったんだという話(西洋画の話)もあった

 

風景画の多視点  て 描こうとする空間と

画面という平面から生まれたものだなきっと

 

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