遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

アンチテーゼとしてのリアリズム

2013-08-13 12:42:44 | 美術史

スーパーリアリズムって

抽象表現の横行に対しての

アンチテーゼとして出てきたみたい

昔 若者だったころ 画材やの月光荘の親父さんが

「しっかりデッサンを習うんだぞ

だいたいね ろくに描けないやつほど 抽象表現に走る」って言ったていたのを思い出す

その時は

変なおやじ

と思い 頭古臭いんじゃないかと思ったが

野田弘志の 徒弟制度が無くなったから云々

これは関係あるかもしれない

私たちも せっせせっせと絵を勉強したころは自分たちは徒弟時代にいる

って

よく言った

多分 徒弟時代というとらえ方は

クレーの日記に出ていた言葉で

流行ったのだと思うけれど

手元に クレーの日記が無くなっちゃっているので確かめようがない

私の考えでは 抽象表現とリアリズムは別物ではないし

リアリズムって 抽象なしでは成立しないじゃないかと思うが

何かが怪しい

何かが変

どこか変わりたいというとき

事物に戻る

ということがポイントだと思っているし

それで初めて座標軸は転換する

そういう風に思っている

自分としては唯物論的リアリズムという姿勢でいたいのだ

それが観念論的リアリズムとなれば 二層に別れるのではないかと思っている

そして何もこだわるほどのことでもない

全ては観念の表象と言えるのだし と思う

学問としてそういうことを考えるときは

やっぱり歴史的社会的視点が必要なのだろうけど

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