遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

中世の絵画

2011-12-01 19:47:54 | 美術史

51s5dcloi9l__sl500_aa300_この本には古代とルネサンス近代は

見えるように絵を描き

中世は概念を絵に表した

とある

キュビズムなんかは

見えるように描くのにうんざりした絵だ

という

ふふ

どこかで絵を鑑賞するのが好きな人が

見えるように描いてあるのがやっぱり好きで

だからわけのわからない絵は嫌だというのね

ダリとか一つ一つ見るとよーく描いてあって

摩訶不思議なのはいい という

見えるように描けていないと嫌だという人は

結構多い

中世の概念的な絵が逆遠近法になる話が出てた

(イスラム絵画では逆遠近法は実際近くの家が小さく

向こう側の家が大きく描かれてあった)

中世の場合逆 というのは遠近法は無視という意味だそうだ

Img781

これは14世紀

これはセルビアにある王の聖堂の聖母の誕生という絵

右下に生まれたばかりの赤ちゃんのマリア

このベビーベッドは頭側も足側も側面を描いてしまってこういう形

しかもヘッドボードも描きたくて

こんな形になって

一向気にしない。

どう見えるかではなく

何を描くかが大事で描いているからだ

概念を描いた絵は

観賞するときには絵を読まねば面白さが半減する

それは 日本の絵もそうだし

私の一目絵巻もそうだ

↓はイスラム絵画バクダッドにおけるチグリス川の氾濫

手前の家はこまごましている これは15世紀

Img782

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