遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「悪霊」ドストさん

2012-05-22 19:42:31 | 外国の本

このマルコによる福音書第5章から来る表題らしい

だいたい福音書等は読んだこともないし

この悪霊にとりつかれた人から悪霊が出て

豚に乗り移って

豚が自殺するなんて話

初めて聞いた

終の方の「タリタ クミ」という話は聞いたことがある

ともかく「悪霊」という話は

気持ち悪いし

最終の方ではどんどん人が死ぬし

なんでこんな小説を書いたのかなあ

と思うけれど

オルハン・パムクと共通するなあ

ヨーロッパ・コンプレックスがテーマかなあ

と思ったらオルハン・パムクを読んだときも

これはドストエフスキーと共通するなあ

と書いていた

 

当時の唯物論 無神論 社会主義ニヒリズムに対して

繰り返し繰り返し描かれているのがドストエフスキーか・・・

この話のもとになったネチャーエフ事件 のことなんかも知らなかったけれど

スイスにあった革命組織とか

インターナショナルとか

そういうのが あらあ ドストエフスキーと同時代だとは

イメージしていなかった

私が若い頃 いろいろな革命的なもの

そういうものが ロシアだとか中国だとか宗主国みたいに

なんかなあ

そういうのが 国際的共産主義だの社会主義だのって

外国の支配下に入るのお!?やだあ

と思ったの思い出した

で調べたら

今は社会主義インターナショナルというのがあって

現在参加しているのが社民党なんだって!

へえ!初めて知った。

国際的に協力しないといけないというのはわかるけれど

外国がおためごかしに なんか 騙して

自国の勢力下 権力下の取り込もうとするのを感じるたび

私 民族主義者になりそう

だいたい干渉されたり支配されたり

ヤダモン

ドストエフスキーの時代

古いツアーリの支配 農奴制の桎梏

そういうものを突き崩して新しい時代を創り出そうという頃

あったことを

「悪霊」という小説の群像で描こうとしたんだなということは感じたけれど

このネチャーエフ事件が小説のソースになったとして

ドストエフスキーの立場はどの小説でも渾然とした群像で描いていて

突き詰めるとロシアという大地の恩寵 という民族的な宗教の世界に

視線が送られているのだろうか

ネチャーエフ事件を題材にした部分は醜悪だ

この事件 ロシアのレーニンと

ドイツのマルクスとエンゲルスと 評価が対照的だった

権力 って どうなんだろうね

それを獲得しなければ 世の中は変えられないわけか

しばらくドストさんは読むのやめる

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