走らせるようになると、機関車の走りがギクシャクするのが、気になりだします。
もちろん、レールや車輪のクリーニングは欠かせません。それにしても、Nゲージに比べて、16番は簡単です。車両自体の重さと、縮尺のさによるレール接触面積の増大が効いていて、よほどズボラしないかぎり、走ってくれます。
一方、Nゲージのレイアウトは、1週間もすると、全面的なクリーニングをしないと、びくともしません。だから、Nゲージではレールクリーニングカーが売れるのですが、クリーニングカーすら走らなくなるのです。この辺りが、Nゲージレイアウトを維持する場合の弱点で、ストラクチャーが細かい分、クリーニング中の破壊事故も多発して、早々に嫌気をさす人も多くなり、単なるディスプレイとなってしまいがちなのです。かつてのレイアウトコンペで受賞したNゲージの秀作のうち、一体、いくつが現存しているのでしょうか?
閑話休題。
というわけで、11形がセクションで前後進を繰り返していると、止まってしまうことがしばしばで、それを解決することにしました。
この機関車は、マシマの1224モーターで非力です。一方、ボイラーが細く、ウェイト不足で牽引力がいまいちです。このウェイト不足は、集電にも影響するらしいのです。
そこで、非力承知で、テンダーとボイラーに鉛板を折込んで、ウェイトを追加しましたが、改善はいまいちでした。テンダーが2軸なのが原因で、停車するときに微妙に車輪が浮いてしまうことがあるようです。そこで、ボイラーの絶縁側動輪から集電することにしたのです。
11号から14号まで順次、改造していましたが、途中で事故が起きました。誤って、13号のモーターをだめにしてしまったのです。(理由はとてもいえない…)
やむを得ず、上京の際に、熊田貿易さんまで足を延ばして、1224モーターを入手。ただ、両軸しかなかったので、ダイヤモンドヤスリで、片軸を切り落として、使うことにしました。
前のモーターを取り去ったところです。ここにモーターを入れ直します。
テンダーとつながる極に、りん青銅線を付けて、絶縁側の第4動輪の踏面に添わせます。
こうして、エンジン側だけでも自走できるようにしました。
銅線がボイラーと接触しないように、ビニールテープを貼って絶縁します。
銅線は、ちょうどキャブの下に出てくるので、目をこらさなければ見えません。ふつうは、この辺りは暗がりになるので、目立たないだろうという算段です。まあ、大目に見てください。応急処置ですから。
結果は良好。前後進を繰り返しても、止まってしまうことはなくなり、気持ちよく入れ替えたり、ターンテーブル上で停止させ、回転してから、別な線路に向かってスムーズにスタートします。
スタートでちょっとでも走り出せば、走行中の集電は、テンダーと絶縁側で行うので、問題なしです。
まあ、テンダーにイコライザーをいれておけば、問題なかったのでしょうか?ただ、そうだとしても、機炭間のドローバーにちょっとでも緩みがあると駄目みたいですね。アダチのワンタッチドローバーに補助接点も付けてあるのですが、むずかしいですね。
こんな集電の問題点は、飾ってあるだけでは決して気がつかなかったでしょうし、エンドレス運転でも、少しコズいて走り出してしまえば、気にならなないで、そのままにしていたでしょう。
セクションでの入れ替え運転は、模型の走行性能のチェックには最適なのかもしれません。
今後の機関車製作では、できれば、エンジンもテンダーも両側からの集電を考慮すべきですね。製作中の25号から早速検討です。
機炭間の通電がどうしても弱点になるため、
ジャンパ線でつないでしまうのが得策みたいです。
ドローバーだけに通電を頼るのはどうも頼りないですよね。
そうですね。機炭間が問題ですね。
これも検討課題だな~
なるべくスマートに解決したいところです。
ジャンパ線だと着脱が大変らしいので…