情景テクスチャー塗料の上からウェザリングします。
ちょっと珍しい方法ですが、エコーのウェザリングブラックを短く切った幅広の平筆で刷り込みます。これは、通常、蒸気機関車模型で行う方法ですが、これがまたいい感じになります。とくに、目線を下げたときの感じを気に入っています。
筆で、これだけの面積を仕上げると、かなり時間がかかります。手も真っ黒になります。でも、あわてず、少しずつ調子を見ながら進めます。
黒は、石炭やばい煙の煤のための色ですから。機関庫周りや給炭塔、石炭上屋付近を中心に行います。
地面を黒くしてから給炭塔を置くと、俄然、雰囲気が変わってきますね。
機関庫も仮置きしますが、こうして手前の地面の具合をみます。目線を低くすると、煤が積もった雰囲気が出てきます。塗装ではこうは行きません!
ウェザリングブラックの筆塗りでは、どうしてもムラが出るので、パステルの黒を水性塗料用のうすめ液で溶いて、ビシャビシャに塗りつけすると、なじんできます。パステルの溶き方は、パステルの粉を1に対してうすめ液3ぐらいでしょうか。”黒っぽいシンナー”という感じです。
なんか、真っ黒でバッチイ感じですが、数日置いてなじんでくると、いい感じになります。
ところで、今日は少し外出。
蘭越駅です。イヤー、久しぶりに石炭の香り。元気出ますね~
実物の鉄道や車両の眺めると、色々なことに気付きます。これをレイアウトに生かさなければ!!
地面の仕上げ塗装を行う前に、線路にアクセサリーを付けます。
給炭塔前のアシュピットにステップをつけます。このステップをトントンとおりてアシュピットにたまった灰を掻きだす作業は、昔の機関区でよく見られました。
ターンテーブル周りの線路には脱線防止のガードレールをつけます。100番のレールを使うと、ゴッツ過ぎるので、Nゲージのフレキ線路から引き抜いたレールを使います。
給炭塔側の向かって左の線路は、短く、ターンテーブルからの逆進防止のためにある線路です。そのためか、ここにはガードレールがありません。
機関区構内の表現で、意外と効いてくるのが、チョックの設置です。チョックは線路の曲線部分やポイント分岐部に設置し、車両の車輪の横圧でレールの位置がずれるのを防ぐための装置です。最近のチョックはPC枕木の上に乗る金属製の立派なものですが、木製枕木が普通だった時代は、やはり木製で作られていました。チョックのパーツはホワイトメタル製のものが、「いさみや」から出ています。当地のいさみやさんから大量に仕入れていたチョックがいよいよ出番です。
これは、奥に位置する機関庫の前の線路です。ここはなだらかなカーブを描くので、チョックが敷設されています。
こちらから写すと、こんな感じ…
給炭塔前の線路も、石炭上屋のあたりで緩やかにカーブしているのでチョックを敷設します。
ここで、品切れ。ポイントのあたりにもいるので、後日仕入れて敷設します。
ところで、先の連休にドライブに出ました。で、ついでに何年振りかで夕張鉄道25号に会ってきました。
ご覧のように見るも無残に、ボロボロ…
以前から腐食していたサンドドームは、風前の灯です。
町に予算がないのでしょうが、これはひどい。なんとかならないのでしょうか?
まわりのパークゴルフの芝がきれいな分目立ちますね~
やはり、愛する25号の姿を、今一度、模型として残すことにしましょうか。
ストラクチャーやレイアウトの工作が数年続いていますが、そろそろ車両もやりましょうかね。
今回は、バラストは一部にしか撒きません。機関区構内の線路は土に埋もれて、バラストがほとんど見えなくなっているからです。
具体的には、機関庫の出入り口付近とターンテーブル周り、そして給炭塔より右側の石炭上屋あたりの線路にはバラストを撒きました。使ったのはウッドランドシーニックのミディアムです。機関区構内には黒いバラストを使い、右側一番手前の線路は、機関区から遠い引き込み線なので、茶色(つまりさび色)を使いました。
固着は、ボンドバラスト法。バラストを盛ってから、中性洗剤を霧吹きで吹いて、水に溶いたリキテックスのマットメディウムを水に溶いてスポイトで垂らしました。マットメディウムは乾燥すると艶消しになるボンドの様なものですが、通常の木工用ボンドより接着力が若干弱く、乾燥後に少しばらばらと取れてしまいました。でも妙なテカりが出ませんし、機関区構内はバラストの盛りが少ないので、これで良しとします。
機関庫前の入庫線の線路はバラストが土に埋まっているので、石粉粘土で枕木を埋めてしまいます。機関庫の出入り口のあたりの線路はバラストを撒いてから粘土で埋めて表現します。ターンテーブルに近いところはバラストのままですが、そこから次第に埋まって行く感じに仕上げました。粘土は、タミヤの情景テクスチャーペイントで下地塗りしておきます。
機関庫出入り口付近は、とくに煤や石炭屑、機械油などが強く付着しているので、まず、古いのですが、グンゼのウェザリングカラーのスート(煤汚れ)を薄めずに塗りつけておきます。このままではオーバーな感じですが、後で、周りも真っ黒くなる予定ですので、ご心配なく。
給炭塔のピット付近も石炭で汚れていますので、同じように着色しておきます。
ところで、今日の昼にお仕事。若干遠出です。
で、15時半ごろ、帰りの列車を待ちながら、これを撮影。もうどこだかばれてしまいましたね。
で、手前の引き込み線もパチリ。レールと枕木とバラストの基本色調がよくわかります。この色調を基本にして、黒くしたり、ほこりっぽくしたり、さびを強めたりすれば、実感が出てきます。
次は、線路周りのちょっとしたアクセサリーです。
下地が乾燥したらとりあえずの着色をします。
塗料はタミヤの情景テクスチャーペイントを使いました。これは水性塗料で、質感を出すセラミック粒子が混ぜ込まれている塗料です。塗りつけるだけで、合板などの下地を隠す効果が得られます。一本でB41枚分と説明書に書いてあったので、たくさん購入したのですが、水性うすめ液を使って、適度にのばしても、セラミック粒子のおかげで遮蔽効果が得られ、たくさん余っています。このセクションで2本ぐらいでいいようです。
色は、機関区構内の土は黒っぽくなるので、「土ダークアース」を、丘の部分はあまり汚れないだろうということで、「土ブラウン」を使いました。
ターンテーブルのピット内には「路面ダークグレイ」を塗ります。ここの部分はコンクリートで固められていたのですが、古くなって、かなり割れたり崩れたりしていたので、後でその表現はするとして、基礎的な着色をしました。このままだと青っぽくなりすぎていますが、大丈夫です。表面のざらつきが欲しかったので、まずは成功です。
土の方も適度な凸凹とざらつきが出て、いい感じです。80分の1としては合格でしょう。Nゲージでは少しオーバーな表現になるかもしれません。
あまり期待していなくて、ためしに塗ってみて、おかしければ、また表面を作り直すつもりでしたが、その必要はないようです。お勧めかもしれません。
どちらにしても、まだとりあえずの着色。ここからが辛抱強い作業が必要になります。
次は、バラスト撒き、と線路周りの表現です。