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「書聖 王義之(おうぎし)」が伝えるもの=書家・森谷明仙さんが語る=「赤旗」25日【学問・文化欄】

2013-02-26 10:07:54 | 政治
いま、「書聖」と言われる書道の達人=王義之(おうぎし)の貴重な遺作が東京国立博物館で3月3日まで特別公開されています。私は、先日NHKの番組で拝見しました。昨日の日刊「赤旗」の学問・文化欄にさいたま市在住の書家・森谷明仙さんが「書聖 王義之」が伝えるものーーと題して一文を載せています。森谷さんの「王義之」論を拝読して、いままで無縁の存在だった王義之との距離が一気に縮まり、何としても国立博物館に見に行きたくなりました。

森谷さんは王義之について「豊かな感情あふれ、普遍的な美しさ」と総評しておられます。4世紀、中国の晋の時代には、現在使われている楷書・行書・草書の書体がほぼ完成されました。王義之はその時代に先人の書に学び、線質豊かな感情を吹き込み、普遍的な美しさを加えていき、書を芸術の域に高めたとされます。「書の聖人」としての不動の位置を確立したのです。しかし、それほどの王義之の真筆(肉質)は1点も残っていないとのことです。王義之の書は、遣唐使などによって日本にもたらされ、日本書道の発展に大きな影響を与え続けているそうです。

私は森谷明仙さんの「門下生」で、その仕事を仕事部屋で直接拝見したことが度々あります。20年程の間にも大きく発展し、最近は書と小絵画を融合させた独特の境地を探求しているようにお見受けします。書の基本を確立した王義之と森谷明仙さんの作品は一見違う世界の書に見えなくもありませんが、「豊かな感情あふれ、普遍的な美しさ」を追及する心意気は全く同じです。王義之の筆心を守り、発展・変化させ、21世紀に大きく開花されることを祈念します。

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