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Symphonyeel!(シンフォニエール!)

ようこそ。閲覧者の皆さんとのメッセージが響き合う場となってほしいナ―という想いで綴ってます

ときめきメモリアル2 ②  あなたを信じてる

2007-08-08 00:17:55 | おすすめBooks
著者名:今田隆文
出版:電撃文庫

【あらすじ】
八重花桜梨(やえかおり)は、口数が少なく、人との関わりを避ける高校生の女の子。
友人に裏切られた過去のために、人間不信に陥っている。一人で植物や熱帯魚を眺めているのが好きで、凝り性な一面もある。
そんな彼女が、学園生活の何もかもが煩わしくて、通っているひびきの高校を退学しようと決意した時、ひとりの少年―鳥越俊太に出会った。明るく賑やかで、何もかもが彼女の正反対にあった彼。もっとも煩わしいと感じるタイプ―しかも俊太は、花桜梨がもう二度とかかわりたくないと思っているバレーボールの部員だったのだ。
にもかかわらず、彼と会うたびに凍てついた自分の心に温かな変化が―
二人の向かう先にあるモノは―?

【コメント・感想】
KONAMIが放った、恋愛シミュレーションゲームの代名詞である「ときめきメモリアル」。藤崎詩織をメインヒロインにしたきらめき高校を舞台にした第一弾に続く、隣街・ひびきの市を舞台にした「ときめきメモリアル2」に登場する女の子の一人、八重花桜梨をピックアップした物語です。
私自身はゲームをプレイしたり、CDドラマを聴いたりしていないのですが、「ときメモ2にそういう設定の女の子が登場する」ということで、ひとつの読み物として読んだときに、深い感銘を受けました。
初対面の人と話すことはさほど苦手ではないし、完全な人間不信ではないけれど、深い仲になるとか、人を好きになる・信じる勇気がなかなかわかない私にとって、八重さんの気持ちはわかるような気がするし、彼女の心を変えた俊太の出会いと心の通い合いのシーンは読んでいて胸が熱くなります。そして、好きなヒト以外に、何かを打ち明けられる大きなヒトの存在という大切さも教えてくれます。また俊太も、明るく賑やかな感じの男の子だけれど、えっ、と驚くような紳士的な優しい言動を見せるところがあり、それを自分も見習いたいなと思いました。
もちろんフィクションのお話なので、現実ではなかなかこうは行きませんが、中に含まれるエッセンスというか、そういうものは私を取り巻く環境に限りなく近いものを感じて読み進めていきました。
女の子の心って、ホント、わかりません。でも、こんな正反対の二人の気持ちが通い合ってゆくのがどれほど難しくて、素敵なものか、読んだヒトにはわかるはずです。

谷川俊太郎詩選集 1

2007-08-08 00:14:38 | おすすめBooks
著者名:谷川俊太郎
出版者:集英社文庫(ナツイチ)

【コメント・感想】
谷川 俊太郎(たにかわ しゅんたろう)さんは、詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家として知られています。
赤い魚の群の中の一匹だけの黒い魚・・・そう、小学校の教科書に入っている絵本作品「スイミー(レオ=レオニ作の絵本)」の翻訳や、♪そーらーをこーえてぇ~ ラララ ほーしーのかーなたぁ~♪、誰もが知ってるあの「鉄腕アトム」の作詞も谷川俊太郎氏なのです。

先にレビューを載せた、「あなたはそこに」に続いて、今回は詩集を紹介します。

わかりやすい言葉で、日常を新鮮な視点で切り取る感性は世間に高く評価されており、小中学校の教科書に採用される詩も多いのが特徴です。また、『ことばあそびうた』などの面白いリズム、ユニークな内容の詩も多く詠まれているのも興味深いところです。

この詩選集は、集英社文庫から出版されていて、全部で3冊からなる詩集の第一弾です。内容は、処女詩集『二十億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばあそびうた』など17冊の著作と未刊詩篇より、1950~70年代の代表詩を厳選して収めてあり、巻末カラー付録に初版装幀選もついています。

たまさかオフの日、集英社のキャンペーン「ナツイチ」のコーナーに並んでいたものをチョイスして立ち読みしていたところ、不意に懐かしくなって思わず購入したものです。(もれなくプレゼントされたマスコットストラップがとてもかわいいモノだったことも、蛇足ながら付け加えておきましょう)

「言葉」・「コトバ」・「ことば」「KOTOBA」・・・
これだけ言葉というものに、のめりこんでいけるものはありません。
ワンフレーズごとに心琴線に響く作品の数々は、とにかくピュアな「心地よさ」「気持ちよさ」を感じます。
詩集という言葉を聞いただけで、「自己陶酔」「語り人」「気恥ずかしさ」とかいう「からかいを含んだ『ある種の偏見』」を持っている方は、心を真っ白にして読んでみてください。
普段日常にある何気ないことから、人の生死に纏わる事まで、さまざまなことがうたわれています。
わたしは、眠れない夜など、いつも手元に置いておきたい本の一冊となりました。


文句なしにオススメ♪

18th Movement 「うわさを信じちゃいけないよ♪」

2007-08-07 02:24:29 | SWEET SWEET SUITE
【なんとなく聞いた噂で決めちゃあ 結局自分をせまくするだろ】
(コミック「湾岸ミッドナイト」より大田和夫)

ヤングマガジン2007年5月現在連載中の「湾岸ミッドナイト」のストーリー内。今回のストーリーは、廃刊になってしまったカー雑誌「GTカーズ」の元雑誌編集者である「萩島」という男が中心。FD3SRX-7のオーナーでありながら、そのひとモデル前のFC3Sのことは、オーナーの取材から話を広げて記事を書き、自分では乗らなかった。その理由は「FCはFDより下」と乗る前から決めて(決め付けて)いたからだった・・・。その萩島に、300ps程度のライトチューンFCを一週間貸し出す際に、RGOファクトリーの大田和夫が萩島に向けて言う言葉である。
噂=「世間に言いふらされている確かではない話」または「その場にいない人間の話をすること、その話」
辞書的な意味だが、この解釈が全てを物語っていると思う。噂はあくまでも噂。確かではない、というのが一番のポイントなのだ。

【噂とはいい加減なものだ。たいてい噂のほうがよくできている】
(映画「ワイアット・アープ」より)

所詮、噂を含めた「情報」というのは、人の口から発せられたモノが多いわけで―ITが発達した現在ではクリック一発で出てくるものもあるけれど―人が口で伝えて、あるいは書いていかなければ広がらない。しかしながら、その途中で、色々な人の「『フィルター』のようなモノ」を通過していくわけで、針小棒大(=小さなことを大きな事の様に言うこと)になったりもする。
真実を知りたければ自分で確かめるしかない。他に方法は無いのか、と言われると、「YES」「NO」で答えられるモノではないのだが・・・。
例えば、今勤めている仕事を辞めて職業を選ぶ、もっと言えば「職場を選ぶ」となったときに、「あそこの企業は〇〇だからいいよ」「ここの企業は××だからだめだよ」というのはあくまでも噂。かといって、そこの職場にいた人間から話・体験談を聞いても、残念ながらすべて、100%そうだ、といえない、信じられない。自分で直接触れていないのだから。大企業だったところでさえ、不正・不祥事等が発覚して地に落ちてしまうことだってあるのだから。
少し話がそれるが、こと「仕事を辞めてきた」ことに起因する「前職場の噂」―。「働いている間は休む暇もないくらい忙しいし、すっごくひどいことばかりやらされているのに、給与はあまりにも適っていないし、福利厚生もしっかりしていないから将来の展望が描けなくて辞めてきたんだ」というのと
「【職業自体は合っていると思うが、・・・組織が合わないんだ】(高村薫 『レディ・ジョーカー』より)
というのとでは行って帰ってくるほど違う。家庭、学校、職場、地域・・・さまざまなところで「組織が合わない」という気持ちは大なり小なり誰もが感じていることだろう。でも、何の組織にも属さずに生きることは不可能なのだ。かといって、「あらゆる組織を我慢しなくてはならない」ということはない。自分の責任で「噂に流されることなく」自分に合う組織を探すか、自分で作ってしまうか、だろう。
ただ、事実を目の当たりにした自分が、他者に正確に「真実を」伝えられると勘違いしてもいけない。自分にも「自分だけのフィルター」というモノがしっかりとあるわけで、それがまた誰かに伝われば、また別のモノに変わっていってしまう。悲しいかな、噂というのはそういうものだ。
「人の噂も75日」とはよく言ったもので、「人は噂好きだけれども、それはしばらくの間のことで、長続きはなしない」といえる。
良い話・悪い話に関係なく、「噂」というものに頑なに縛られすぎるのはよくないことだともいえる。
かといって、自分のことだけを有利に運ばせるために噂を操ったり、伝達されたことを180度くるりと返して人に伝えたりする、コレは最もやってはいけないことだ。
上記の大田和夫の言葉は、人の話に左右され、自分を小さくしてしまうよりも、先ずは触れてみること、そして、そこから自分に「生き方の道筋」を作っていけ、ということを端的に説いている。

【ものの事実は手でつかむこと。】
(TOYOTA自動車名誉会長・豊田章一郎)

「うわさを信じちゃいけないよ♪ 私の心はうぶなのさ
いつでも楽しい夢を見て 生きているのが好きなのさ」
(故・阿久悠/作詞 山本リンダ/歌 「どうにもとまらない」より)

17th Movement 「時には自分の幸せを」

2007-08-07 02:21:14 | SWEET SWEET SUITE
【そんなに他の人のコトばかり考えなくていいの。人には、自分が幸せになることだけを考えればいい時期があると思うわ】
(映画『天使の卵』より・五堂春妃先生の言葉)

村山由佳原作・『天使の卵』内で、主人公歩太と、入院している歩太の父の新しい主治医となり、病院で会うたびに歩太と交わしていく会話の中で、歩太という人間について知りたがったり、興味津々に話を聴いてくれたりする春妃。
ある時「絵を描いている」と歩太が話した際、とても懐かしそうな目をした春妃に対し、その目に励まされるようにして、歩太は長いあいだ胸につかえていた悩み―もっと絵を勉強したい、親子二人暮しの上に父親が入院していて大変、そんな中一生懸命働いて、専門の予備校行きを許してくれた母のこと、ときどき発作的に全てを投げ出して遠くへ行きたくなる、など―を彼女に向かって洗いざらいぶちまける。
春妃は歩太にとって、今まで誰にもそんなことをしたことがない歩太が、自然に話したくなる気持ちを起こさせる女性だったのだ。話し終えた後、春妃はこういうのだ。

『あなたの年で、そこまで考える必要はないのよ。【そんなことを考えなくてもいい時代が、人の一生にはちゃんと用意されているの】。あなたは【ひととは違った環境の家庭で育ったせいで、その年にしてとても大人びてしまったけれど……そしてそれが、あなたをとても魅力的にもしているのだけれど、それでも、あなたになくして欲しくないものがあるの。いい意味での若気の至りっていうか……そうね、つまり、手に入れると決めたら絶対あきらめない、強さや激しさみたいなもの。―ねえ、歩太くん。もっとがむしゃらに、自分勝手になりなさい。あんまり若いうちから、そんなに冷静でものわかりのいい人間になるのはおやめなさい】。(中略)人間って、あなたが考えているよりずっと強くてしぶといものよ。少なくとも私は、そう信じていたいわ』

気力も体力も充実している若い頃に、色々な物事に試行錯誤で取り組んで、何かを掴むということはある意味若者の特権であり、大切なことなのかもしれない。それもただやるのではなく、「一生懸命にやること」。世間の人がなんと言おうと、だ。
そして、それが自分を見つめ、自分を探り、自分を大きくしていくのではないか、と思う。そうすることで解ってくることがある。そこまでの道のりややり遂げたあとの充実感、失敗から学ぶこと、次への目標や課題、そのほか色々。
手に入れると決めたら絶対あきらめない強さや激しさみたいなもの―
どこかであきらめをつけなければいけない瞬間・時期も来るのだろうし、人間の中で、社会の中で「真摯に」「上手に」生きていくことも大切だが、自分の中にある大切なものを思い切り燃え上がらせる時期というのはちゃんとあるのだ、と胸深く思わせてくれる名言である。
それが、自分より先に人生を走り出した先輩であったり、心から信頼できる人などの言葉だったら、なおさら「よし、がんばってみよう」という実感がわく。歩太もそうだが、私も同様のことを感じたことがある。自分のかけがえのない大切な人に支えられながら―
なんとなく、『天使の卵』のこのシーンは、大学時代の頃の自分や、今も私を支えている大切な人と過ごす時間に重なって見えるようで、とても印象深いのだ。
そして、「自分に一生懸命」になるということは決して「無鉄砲に」「傍若無人に」なるということではないということも忘れてはいけない。
以下の名言・名句も参考にして欲しい。

【世の人は我になにともゆはばいへ我がなすことは我のみぞ知る】
(坂本龍馬)

【人間は、何か一生懸命やり通さなくちゃいけないのさ】
(劇作家・別役実 『象』より)

【若いときの堕落は、いかようにしても浮かび上がることができる】
(田山花袋『妻』より)

【人は先ず何よりも自分自身であらねばならぬ。人のなすべきことは、自己実現であり自己拡大である】
(評論家・林達夫)

【自分を気づかうことだ。自分には自分しかいないのだから】
(喜劇俳優・グーチョ=マルクス)

16th Movement 「生きるコトへの向き合い方」

2007-08-07 02:19:14 | SWEET SWEET SUITE
「ユウジ お前に会えて本当に良かったよ オレもまたお前に教えられた
子供のいない親はいても 親のいない人はいない
【基本的に人は等しく親の死を受け止めなくてはならないようだ 自分の直系 ダイレクトな人の死は やはり こたえる
人は死ぬ だけどつながりは消えはしない
呼べば応える それはいつでも

お前の人生は 加速を始めたばかりだ】
(湾岸ミッドナイトより 山本和彦)

私の両親は健在だが、私は老人福祉の世界に身をおいていた頃から―いや、その前からずっと、「人の死」というものをたびたび考えて生きている。
基本的に人は年齢を重ね、寿命というカタチで命を終えていくのが普通だろう。だが、天から降ってきた災いか、あるいは他の理由かで、ある日突然命を落とす人もいる。
それまでに、その命をどう生きてきたか、ということが大事なのだということを、いつも考えさせられる。
私はこの楽章を綴るに当たって、地元である能登で起きた、能登半島沖地震の震災復興ボランティアに参加したことと、勤めていた有料老人ホームを退社したことや、そのほかさまざまなことを頭に思い浮かべながら、今までであった、「自分よりもかなり先に人生を走り続けてきた人」「大正・昭和・平成を股に掛けて生きてきた人」の表情、ぬくもり、言葉、その他さまざまに得られたものを思い出している。

【人はみな素晴らしい。 たった一度会っただけなのに二度と忘れられない人は大勢いる】(シンディ・ローパー)

その中でも、ボランティアや、私が長寿を迎えようとするにあたって限りなく理想に近いサンプルとなった大勢の高齢者などは、苦労も喜びも何もかもひっくるめて『よく生きた』人なのだ。
だからこそ、忘れられない。えもいわれぬ余韻がある。いつまでも心に残る。「かっこいい」。

【オレはなれるのかな カッコよく・・
あと10年― 10年たって年を取ったオレが今のオレを見た時・・
オレはカッコよく生きていたって思えるカナ・・
周りとの関係やかかわり合いの中でオレは オレに正直に そして真っ直ぐに生きていたと・・
そう言えるように・・】
(湾岸ミッドナイトより 友也のセリフ KC29・p37、38)

ここに、私が心に残った、人生や生きることにまつわる名言を少し集めてみた。
コレを読んでくださった方の中で、この中から「よく生きることへのヒント」が見つかれば幸いである。

【1日10回感動すること。それが長生きの秘訣です】
(婦人運動家・加藤シズエ)

【最も長生きした人は、最も多くの歳月を生きた人ではなく、最もよく人生を体験した人だ】
(ジャン・ジャック・ルソー)

【人生は作るものだ。必然の姿などというものはない】
(坂口安吾)

【生まれながらにして、死ぬときの対応の仕方を模索していくのが人生のような気がする】
(タレント、映画監督・ビートたけし[北野武])

【人生は悟るのが目的ではないです。生きるのです。人間は動物ですから】
(小説家・岡本かの子)

【たつた一人しかない自分を、たつた一度しかない一生を】
(山本有三 「路傍の石」より)

【夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです】
(伊藤整 「変容」より)

【生死などはなんでもない。つまらない事柄なのだ。ただ生きていく態度が重要なのだ】
(稲垣足穂)

15th Movement 「自分で決める―」

2007-08-07 02:16:10 | SWEET SWEET SUITE
「だって当然だろ 【正しいコトと自分がソレをセレクトするかはまた別だろ】 な
お前だってそーじゃないの いい人だからつきあうってナイだろ?
オレはそれなりの報酬を得て今のオレが知る正しいコトを言う だけど【それをどう選択するかは受け手 個々の自由なわけだ そしてその選択もオレだけのモノだ それが正しいとかそーゆうのは関係ない】(中略)【あれこれと知ってからまた、正しいこととか本当のことって、案外つまんないなって】。少なくともオレは正しいことを求めてなんかいないんだって」(中略)
【「間違いであっても 正しくはなくても ソレを選択するコトもありだろ―」】

「ダメだよ泣いたって 【自分で転んだんだから自分で立たなきゃ パパは手ェなんか貸さないヨ】」
「ケイ お前がもっと大きくなって学校とか行くようになったら 先生や友達はいろんなコト教えてくれるヨ
【いいコトもあるし悪いコトもある そしてお前は それを自分でわかっていかなきゃならない
いつもお前が決めるんだ そしたら転んでも自分で立ちあがれる
いろんな人がいろんなコトを教えてくれる
いいコトが正しいとは限らない 悪いコトがすべてダメなわけじゃナイ
お前がキメるんだ―すべて】」

「たとえば目の前に2つの分かれ道がある
誰が見ても右に行くほうが正しい リスクも少なくはやく行ける それなのに・・チューナて人種はわざわざ左を選んでしまう時があるのヨ
損とか得とかそーゆうのじゃなくて 心の中の針が触れたほうにどうしても行きたいのヨ
本当にまっすぐレイナはわかろーとしているでしょ だから彼らの心も振れるのヨ
【正しいと言われる千の言葉より 自分の 心の針の振れを信じてゆく】」
(湾岸ミッドナイトより)

一つ目の言葉は、「FC3Sと自動車評論家・城島洸一を中心とした物語」で、自動車評論の記事を書き綴る城島に対し、レイナが「嘘つきなんですね」と背後からいうシーンで登場する。
二つ目の言葉は、「相沢洸一の息子、圭一郎(愛称:ケイ)」の物語内で、ケイが、すでに事故死している父の言葉―公園で転んだときの言葉―を思い出すシーンで登場する。
そして三つ目の言葉は、「時代に逆行するチューナー」という企画をチューニング雑誌の企画に持ち込み、かつての恋人・FLATレーシングを経営する黒木隆之に再会し、物語に絡んでいく女性・ミカがレイナに語る言葉である。

ケイの父親の、子供に対する躾の有り方についても一本取られた!という気持ちにさせられたが、それよりも、世の中のコトは(人殺しはいけないとかの自然法的・道徳的なことや、誰が計算しても同じ答えが出る算数の計算などは別として)、全て表と裏が存在する。またどこまでが良くてどこまでがダメなのか、線引きが難しい。
つまり言えるのは、世の中のあらゆる出来事は、相対的な問題なんだ、ということなのだ。
人の生き方もそう。「絶対これがあっている」ということなどは、存在しないのだ。 そして、自分で何をどうしていくかということを決めて、それを心にある信念としてあたため、行動していくことが大切なのである。
これは、湾岸ミッドナイトの中でも非常に注目されている名言の一つである。

【人生は作るものだ 必然の姿などというものは無い】
(坂口安吾)

【他人の意見で 自分を変えることは、しない】
(メジャーリーガー・イチロー)

【ものごとの実は それをじっとみつめる人の心の中にある】
(イギリスの哲学者・ヒューム)

「明日のために、いま始めよう」

2007-08-03 23:10:47 | Stream of Tears 心の手帳
「エーシー♪公共広告機構です」
このジングルをラジオやテレビで耳にした事がない人は恐らくいないだろう。
私は、この企業の出すCMは、「エッ!」と驚いたり、感動したり、笑いながらも胸が痛くなったり、時には恐ろしくなったり、本当にためになっている。それらCMを作っているメンバーのみなさんには、ただただ尊敬の念を抱かざるを得ない。
新聞広告や、たった数十秒のメッセージの中に、視覚や聴覚に訴えるものが端的に、かつ効果的に表されている・・・。日本のCMの中でこれほど素晴らしいものはない。
アメリカや諸外国は風刺や批判などがもっと強烈だが、日本人らしさにあふれ、かつ上手な訴え方、という点では右に出るものがないと思う。

私は人と上手にコミュニケーションをしたり、言いたいことを順序だてて話すのがとても苦手なので、「言いたいことを、相手の身になって上手に伝える」ということが上手く出来る方ではない。
だからこそ、伝えたいことを上手に伝えることが出来るこれらCMの数々は本当に素晴らしいと思う。
CMと会話は違う、というのは当然といえば当然なのだが、このCMから学ぶことは、伝えたい内容だけでなく本当に多い。

蛇足だが、私が気になったCMをあげてみた。
みなさんはどのくらい覚えているだろうか。

①1982年 「もったいないお化け」(アニメ日本昔話で食べ残しをなくそうと訴えたもの)

②1984年 「迷惑の輪」(オクラホマ・ミキサーの曲に乗せて「他人のことはよく見える、自分のことは見えにくい」)

③1985年 「なかよし地蔵」(アニメ日本昔話でいじめをテーマに)

④1986年 「知らん顔もいじめ」(白い仮面をした学生がたくさん出てくる。級友がいじめられてるのに見て見ないふりをすることもいじめではないか、無関心の仮面をはぎ捨てる勇気を持とう、というもの。これが一番幼心の中で怖かったです)

⑤1988年 「もう15分遅かったら」(救急車が登場し、迷惑駐車をなくそうと訴えたもの)

⑥1991年 「捨てられた部屋」(ゴミ捨て場の中の部屋に家族が。身近なものを大切にと訴えたもの)

⑦1991年 「家庭排水と人魚」(可愛い人魚の頭上から降りかかる汚水、人魚の悲しそうな顔。家庭排水の配慮を訴えたもの)

⑧1993年 「交差点・赤3秒」(クラシックの名曲が3秒流れてプツンと切れる繰り返しで「3秒間」を強調。「まだ渡れる、もう渡れる」の無謀運転に注意を促したもの)

⑨1995年 「いじめ、許さん」(辰吉丈一郎さん出演)

⑩1996年 「台所から食料資源を考えよう」(太った猫が登場して「台所のゴミの40%が食べ残しだニャンて~」と歌う)

⑪1996年 「WATER MAN」(水が汚れ、弱って行く人間。そしてきれいになった水で立ち直るというもの)

⑫1997年・1998年 「覚せい剤撲滅 DRUGS KILL TEENS」(草薙剛さんのナレーション、少女がだんだんやめられなくなっていくシーン)

⑬1998年 「WATCH OUR CHILDREN」(子供の人差し指がナイフになっている)

⑭1999年 「ジコ虫 増えてます」(マンガで、気配りを忘れ、周囲に迷惑をまき散らすジコ虫が登場する)

⑮2001年 「大人を逃げるな」(悪役で有名な八名信夫さん出演)

⑯2002年 「消える砂の像」(砂浜に作られた人の像が倒れ、消えていく。地球温暖化防止を訴えたもの)

⑰2004年 「生命線」(眼の見えない人のための道しるべとなる点字ブロックを塞がないよう訴えたもの)

⑱2004年 「枯れる命」(植物で形作られた人間や動物が次第に枯れていくインパクトの強い映像。ラジオでは、地球温暖化に関する言葉でしりとりをしていく)

⑲2005年 「一人にならない。一人にさせない。」(常に群れで行動するはずのシマウマが、一匹で郊外の人通りの少ないところを歩くシーンが印象的。近年、幼い子供が犠牲になる凶悪犯罪が多いので「子供を守ろう」というテーマで作られたもの)

⑳2006年 「本田美奈子さんと骨髄バンク」(彼女自身が歌った「Amazing Grace」が印象的)

そして2007年

○「しっているを、しているへ。」(環境問題。環境のために、いま、できること。しっているだけじゃ、もう、すまされない。これからは、自分の「しっている」ことを、いつも「している」ことへ変えていこうとうったえかけるもの)

羽音(はおと) (Songs by 清心―きよみ―)

2007-08-03 22:40:46 | 聴いてほしいオススメCD
X.Y.Z.RECORDS発売/KING RECORDS販売
CD番号:XZCS-2018

[収録曲紹介]
 1.夢中人 (映画 恋する惑星より)
 2.君と描く心の声で愛を歌おう
 3.夕桜駅
 4.涙そうそう
 5.うれし涙
 6.pray to the sky
 7.桃色の風
 8.クローバー
 9.風の丘 (魔女の宅急便より)
 10.A Little Prayer
 11.落陽
 12.LOVE LOVE LOVE
(1、4、6、9、10、12はInstrumental)

【コメント・感想】
2005年5月25日に発売された、清心さんのファーストフルアルバムです。ミニアルバム「清心-きよみ-」の曲は一切なく、完全新曲づくしです。
オリジナルの曲は、清心さん作詞が殆どで、聴きやすく、優しい日本のコトバで表現された素敵な世界観が広がります。またマンドリンの曲も、半分を占める6曲が収められ、耳なじみのメロディが多いので、初めて手にされる方にも親しみやすいアルバムとなっています。あの名曲がマンドリンで演奏されるとどんな風に生まれ変わるのか、注目して聞いて欲しいですね。
すべての曲が大変いいのですが、特におすすめのトラックは、2、3、4、7、9、12です。

清心-きよみ-

2007-08-03 22:37:14 | 聴いてほしいオススメCD
X.Y.Z.RECORDS発売/KING RECORDS販売
CD番号:XZCS-2016
[収録曲紹介]
①RYDEEN(ライディーン) マンドリン&ヴォーカルバージョン
②アトリエ-Instrumental-
③忘文~わすれぶみ~
④愛鍵
⑤最初から今まで-Instrumental-(ドラマ「冬のソナタ」より)
⑥しあわせのカタチ

【コメント・感想】
2004年7月22日に発売された、マンドリンシンガー・清心さんのファーストミニアルバムです。

YMOの名曲「RYDEEN」(ライディーン)のヴォーカル&マンドリンヴァージョンをはじめ、オリジナル曲が4曲。そして、ドラマ「冬のソナタ」テーマ曲「最初から今まで」のマンドリンヴァージョン、計6曲が収められています。
イタリアの楽器であるマンドリンですが、編曲には和楽器の音など日本のティストが盛り込まれ、新しい世界が展開されています。
オリジナル曲の歌詞もよく、耳にすーっと入り、そのまま心に残るよい曲が収められています。ゆったりした曲が多いので、心が落ち着きます。
私が大好きなアーティストの一人で、たくさんの人に聴いてもらいたい1枚です。

湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 2 ORIGINAL SOUNDTRACK

2007-08-03 22:34:31 | 聴いてほしいオススメCD
CD番号:KICA-1361、1362
[収録曲紹介]
Disc1
01 Entry (Maxi1 Version)
02 Rival And Course Select (Maxi1 Version)
03 Maximum Acceleration
04 Feel The Passion
05 Beyond The Horizon
06 Driver's Delight
07 Atheist on the Highway
08 Decoration For The dement
09 Fun-Loving Spirit
10 Stream Of Tears
11 Speed Fanatic
12 Total Terror
13 Acid Runner
14 Destination Blackout
15 Blue Blazes
16 Result (Maxi1 Version)
17 Until The Excitement Cools Down

Disc2
01 Opening Theme
02 Entry (Maxi2 Version)
03 Rival And Course Select (Maxi2 Version)
04 Overdrive Neurotransmitters
05 Nip And Tuck Race
06 Upbeat Gas Junkie
07 Unlawful Temptation
08 This Is My Destiny
09 Highway Obsession
10 Smoldery Guest
11 Adrenaline Blowouts The Fear
12 Ghost In The Resonance
13 Nothing Can Live Forever
14 Another Dimension
15 Result (Maxi2 Version)
16 Last Utopia
17 Holy Land Anthem

【コメント・感想】
週間ヤングマガジン連載中の人気漫画「湾岸Midnight」のNAMCO・アーケードレースゲーム、「湾岸Midnight MAXIMUMTUNE」のサウンドトラックです。
このアルバムが発売された当初は、稼動予定が近かった、「湾岸ミッドナイトMAXIMUMTUNE2」のサウンドトラックが一足先に早く聴ける、2枚組みといううれしい内容に加え、初回特典として、マキシ2で使用できる専用カードが入っており、実際にゲームで使用すると、そのカード専用のスペシャルBGMが聴けちゃうというスペシャルなCDだったのです。
トランスという音楽はサイバートランスなどのアルバムが有名で、某テレビ番組とかにもよくかかっていますが、ユーロファンの私としては、テンポが早かろうが遅かろうが好きになれなかったのが現状でした。
ところが、「湾岸ミッドナイトR」を何気なくプレイし、次のマキシ1をチューニングカードを所有してプレイしていくうちに、流れているBGMに惹かれるようになりました。
トランスはトランスでも、他のジャンル同様細分化すると非常にたくさんのものが存在するらしく、今回作曲者が採用したのは「ユーロ・トランス」というもので、キャッチーで流麗なメロディを持ち、クラシカルで荘厳な展開を見せるトランスのことです。
また、マキシをプレイしている方はお分かりかと思いますが、主要キャラクターごとにテーマ曲が設定されています。作曲者が「登場キャラクターを印象付けるようなメロディラインを大切にしている」と言っており、そこにはこだわっているようです。
このトランスはもちろんマキシファンには最高だと思いますが、やはり愛車の中でも聴いて欲しいアルバムです。
「疾走感」を求めるアナタにおすすめ!