著者名:今田隆文
出版:電撃文庫
【あらすじ】
八重花桜梨(やえかおり)は、口数が少なく、人との関わりを避ける高校生の女の子。
友人に裏切られた過去のために、人間不信に陥っている。一人で植物や熱帯魚を眺めているのが好きで、凝り性な一面もある。
そんな彼女が、学園生活の何もかもが煩わしくて、通っているひびきの高校を退学しようと決意した時、ひとりの少年―鳥越俊太に出会った。明るく賑やかで、何もかもが彼女の正反対にあった彼。もっとも煩わしいと感じるタイプ―しかも俊太は、花桜梨がもう二度とかかわりたくないと思っているバレーボールの部員だったのだ。
にもかかわらず、彼と会うたびに凍てついた自分の心に温かな変化が―
二人の向かう先にあるモノは―?
【コメント・感想】
KONAMIが放った、恋愛シミュレーションゲームの代名詞である「ときめきメモリアル」。藤崎詩織をメインヒロインにしたきらめき高校を舞台にした第一弾に続く、隣街・ひびきの市を舞台にした「ときめきメモリアル2」に登場する女の子の一人、八重花桜梨をピックアップした物語です。
私自身はゲームをプレイしたり、CDドラマを聴いたりしていないのですが、「ときメモ2にそういう設定の女の子が登場する」ということで、ひとつの読み物として読んだときに、深い感銘を受けました。
初対面の人と話すことはさほど苦手ではないし、完全な人間不信ではないけれど、深い仲になるとか、人を好きになる・信じる勇気がなかなかわかない私にとって、八重さんの気持ちはわかるような気がするし、彼女の心を変えた俊太の出会いと心の通い合いのシーンは読んでいて胸が熱くなります。そして、好きなヒト以外に、何かを打ち明けられる大きなヒトの存在という大切さも教えてくれます。また俊太も、明るく賑やかな感じの男の子だけれど、えっ、と驚くような紳士的な優しい言動を見せるところがあり、それを自分も見習いたいなと思いました。
もちろんフィクションのお話なので、現実ではなかなかこうは行きませんが、中に含まれるエッセンスというか、そういうものは私を取り巻く環境に限りなく近いものを感じて読み進めていきました。
女の子の心って、ホント、わかりません。でも、こんな正反対の二人の気持ちが通い合ってゆくのがどれほど難しくて、素敵なものか、読んだヒトにはわかるはずです。
出版:電撃文庫
【あらすじ】
八重花桜梨(やえかおり)は、口数が少なく、人との関わりを避ける高校生の女の子。
友人に裏切られた過去のために、人間不信に陥っている。一人で植物や熱帯魚を眺めているのが好きで、凝り性な一面もある。
そんな彼女が、学園生活の何もかもが煩わしくて、通っているひびきの高校を退学しようと決意した時、ひとりの少年―鳥越俊太に出会った。明るく賑やかで、何もかもが彼女の正反対にあった彼。もっとも煩わしいと感じるタイプ―しかも俊太は、花桜梨がもう二度とかかわりたくないと思っているバレーボールの部員だったのだ。
にもかかわらず、彼と会うたびに凍てついた自分の心に温かな変化が―
二人の向かう先にあるモノは―?
【コメント・感想】
KONAMIが放った、恋愛シミュレーションゲームの代名詞である「ときめきメモリアル」。藤崎詩織をメインヒロインにしたきらめき高校を舞台にした第一弾に続く、隣街・ひびきの市を舞台にした「ときめきメモリアル2」に登場する女の子の一人、八重花桜梨をピックアップした物語です。
私自身はゲームをプレイしたり、CDドラマを聴いたりしていないのですが、「ときメモ2にそういう設定の女の子が登場する」ということで、ひとつの読み物として読んだときに、深い感銘を受けました。
初対面の人と話すことはさほど苦手ではないし、完全な人間不信ではないけれど、深い仲になるとか、人を好きになる・信じる勇気がなかなかわかない私にとって、八重さんの気持ちはわかるような気がするし、彼女の心を変えた俊太の出会いと心の通い合いのシーンは読んでいて胸が熱くなります。そして、好きなヒト以外に、何かを打ち明けられる大きなヒトの存在という大切さも教えてくれます。また俊太も、明るく賑やかな感じの男の子だけれど、えっ、と驚くような紳士的な優しい言動を見せるところがあり、それを自分も見習いたいなと思いました。
もちろんフィクションのお話なので、現実ではなかなかこうは行きませんが、中に含まれるエッセンスというか、そういうものは私を取り巻く環境に限りなく近いものを感じて読み進めていきました。
女の子の心って、ホント、わかりません。でも、こんな正反対の二人の気持ちが通い合ってゆくのがどれほど難しくて、素敵なものか、読んだヒトにはわかるはずです。