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Symphonyeel!(シンフォニエール!)

ようこそ。閲覧者の皆さんとのメッセージが響き合う場となってほしいナ―という想いで綴ってます

「シルエイティのテーマ」

2008-07-21 17:08:38 | Music for FLAT-OUT
このコンテンツを書く前に、サウンドトラックというものについて私なりの見解を書いてみることにする。
私の音楽のリスニングシーンはもっぱら車の中。ドライビングミュージックとしてCDやMDを持ち込むけれど、「聴き入る」というよりは「BGM」として流すことのほうが多い。クラシックは途中で途切れる聞き方がいやだからあまり車内で演奏しないけれど、それらも含めジャンルはさまざま。その中で、さまざまなサウンドトラックも聞くことがある。
「その番組や映画、さまざまなシーンに登場した音楽を合わせた音源」を総じてサウンドトラックと言う。しかし、アーティストのアルバムなんかと違って、サウンドトラックは収録内容にも拠るが「地味なイメージ」がある(と私は思っている)。
とりわけ、ゲームやアニメーションサントラのナンバー(いや、それに限ったことなく、さまざまなサウンドトラック)は、作品に合わせてコンポーザーは曲を提供するのだろうけれど、「アニメのサントラ」という響きだけで「マニアック」「オタクっぽい」というイメージが大なり小なりある。ドラマや映画のサントラとはさらに一線を画している感が否めない。
それが、視点を変えて見て聞いた、番組プロデューサーさんや音響担当さんたちが、別の場面で使っているということは実に興味深く、私自身は非常に関心がある。アニメーションのサウンドトラックも「知っている人でないと知らない」曲が多いものの、かなり使われているのだ。
心を惹きつける曲というのは、たくさんの人に「名曲だといわれる曲」だけではない。単に曲として聞くだけでなく、演奏されるスタイルやシーンによって、さまざまな変化を見せる曲の中にもたくさんあるのだ。
頭文字Dのサウンドトラックもそのひとつ。テレビのニュースやワイドショー、ドキュメント番組、さまざまなシーンで使われているのを耳にする。
今回、「踏める」曲として紹介したいのが、OVA版頭文字D「インパクトブルーの彼方に・・」のサウンドトラック内に収録されている、「シルエイティのテーマ」。

シルエイティ― それは、同物語内に登場する、碓氷峠最速を誇る女性2人ペアの走り屋(佐藤真子・沙雪)が駆るマシンである。もともとリトラクタブルヘッドライト(パカッと開くタイプの前照灯)だった180SXのフロントノーズを取り払い、兄弟車種である日産180SXの車体にS13型シルビアのフロントガラスより前部分をそっくりそのまま移植のカタチで取り付けた「ニコイチ」の車のことで、彼女たちが乗るシルエイティが青色にオールペンされていることからドライバー・マシンと共に「インパクトブルー」という名で呼ばれている。
OVA頭文字D「EXTRA STAGE」は、そんな彼女たち二人をフィーチャリングした物語で、使用されるユーロビートは女性ヴォーカルもの。真子・沙雪がヴォーカル曲にもチャレンジしているサウンドトラックがある。
そして、シルエイティが劇中、疾走するときにかかる曲がこれだ。

とにかくスピード感あふれる曲で、アニメを見て、曲を聞いた瞬間から「かっこいい!もしかしてユーロビートのアルバムにあるの?」と思ったら、これがなんとサントラの一曲でした!という驚きのナンバー。即CDを注文購入するまでに至ったセンセーショナルな曲。
シンセサウンドの引っ掛けの1小節、その後Eベースコードから上昇音形で序奏が形作られる。ここの部分は、構造は、「2台並んでヨーイドン」形式ではなく、「ゆっくりと進んでいき、一個目のコーナーを立ち上がったらアクセル全開でバトルに突入」という碓氷峠のバトルを表現しているかのようだ。
そのままドラムの拍の頭打ちに乗って細かいシンセサウンドが刻まれてゆく部分へ移行し、曲のメインが現れる。中間部に流れるメロディは哀愁系ユーロの歌詞が付きそうなラインを持っており、2分半という短い曲の中ではあるが、女の走り屋がドライブする、峠を駆け下るシルエイティというFRマシンの走りを、見事に表現している。
終始曲のテンポが変わらず、ドラムのフィルインなどの刻みをはじめとしたスピード感を出す工夫が随所に施されている「踏める」曲である。


サントラそのものもいいナンバーが揃っているので、勝って損はない。
ディスク紹介、試聴はこちらのサイトで!

http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=AVCA-14111

「KINGDOM OF ROCK」 歌:Dave Rodgers(デイヴ・ロジャース)

2007-09-13 00:56:10 | Music for FLAT-OUT
デイブ・ロジャース(Dave Rodgers/本名:Giancarlo Pasquini(ジャンカルロ・パスクィーニ)は、イタリア出身のユーロビートミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサーである。
安室奈美恵、MAX、V6などのプロデュースを手がけた事で日本でも名を挙げたユーロビート作家の一人で、avex traxとは約10年もの長期独占契約を結んでいる。独占契約も終わった現在では「Farm Records」等のユーロレーベルにも楽曲が収録されるようにはなったが、依然としてavex traxへの楽曲提供は継続中である。彼のプロデュース元「A BEAT C」という名聞いてピンと来た方は、おそらくかなりのユーロマニアではないだろうか。

「オススメCD」のコーナーに紹介されている「頭文字Dユーロビート」内で使用された『SPACE BOY』が一番有名で、私は彼の作品では大好きなのだが、これはどちらかというと、「軽快に峠道を駆け抜ける」「春や秋など、窓を全開にして自然の風を感じてドライブする」感じの曲に聴こえる。
今回紹介するのは、V6が「Be Yourself!」としてセルフカバーした、「KINGDOM OF ROCK」を紹介しよう。
ちょっと古めのナンバーだが、なんといっても、デイブのパワフルなヴォーカル、テンポの速さ、間奏部分の、ハイトーンシンセのめまぐるしく変わる音型、どれをとっても最高で、「SUPER EUROBEAT Vol.100」では、一番最初にランクインされていた。
このオリジナル版を聴いてしまったら、V6版が色褪せて聴こえる、かもしれないくらい、カッコイイ。間奏部分のデイブの「Baby~♪!!」のシャウトとギターソロが聴こえてきたらフラットアウト間違いなし。


このコンテンツにはおそらくユーロビートの投稿となったら、これからもデイヴ・ロジャースの曲はしばしば出てくるかもしれない。

フルコーラスで聴いてみたいというあなたは此方の音源を探してみてみて。


「SUPER EUROBEAT VOL.99」
1999年6月23日発売
avex trax AVCD-10099

「LOVE IS A MELODY」 歌:D&D

2007-08-31 14:43:33 | Music for FLAT-OUT
初のユーロビート投稿―ッ
しかもJ-EURO!(日本人が歌ったユーロビートナンバー)
ちなみに、「ユーロビートを『パラパラ』と絶対に言わないで」と思うのはここだけの話。
なぜか。
そもそも「EUROBEAT」とは、ヨーロッパで生まれたダンスミュージックの一種で、楽器は主にシンセサイザーなどを使う・120~160bpm(一分間に四分音符をどれだけ早く打つかの単位)前後の速いテンポを持ち、なおかつ、4拍ある拍のアタマは、必ずといっていいほどベースドラムで刻まれる・曲の構成は、Aメロ、Bメロ、サビをそれぞれ2回ずつ繰り返す曲が多い、というスタイルを持つ「楽曲そのもの」を指しているのだ。
一方「パラパラ」は、ディスコなどのフロアで、大集団で同じ振り付けで踊るその踊りのスタイルのことであって(というよりも手足を動かすような感じ)、使用されている楽曲のほとんどがユーロビートというだけで、振り付けも曲ごとに違うことから、トランスなどのディスコミュージックも言ってしまえば「パラパラ」なのだ。
その両者を履き違える人が多いので念のため付け加えておこう。


さて、私はどちらかというとユーロビートはテンポが速く、激しいものと、テンポの緩急関係なく、切ないコードが叩かれるいわゆる「哀愁ユーロ」が好きである。哀愁ユーロも「泣ける曲」の一つといってしまえばそれまでなのだが、ユーロビートとなるとまた別で、涙を通り越して、あるいは涙とともに「踏んで」しまうのだな、これが。

この曲も哀愁ユーロの一つで、もともとは1996年に発売された、「SUPER EUROBEAT VOL.78」に収録されていた、「HELENA」が歌う『MERODY OF LOVE』が原曲で、それに日本語詞をつけて、歌われた曲である。
「D&D」とは、沖縄アクターズスクール出身の女の子3人(OLIVIA、Aya、Chika)によるユニットで、この曲は安室奈美恵が出演していた「たかの友梨ビューティークリニック」のCMソングに選ばれたことで有名。グループそのものの活動こそ停止しているが、Oliviaだけはソロ活動を展開中である。

シングルCDとして発売されたこの曲は、日本人が歌うユーロビートナンバーとしてはややマイナーかもしれないが、伴奏部分のメロディラインそのものの音の刻みがあまり細かくない分、その他の楽器の使い方がスピード感を加速させており、「思わず踏んでしまう」曲に仕上がっている。
ちなみに、「SUPER EUROBEAT VOL.150 (2004年8月4日発売)には、Disk2の方にD&Dのユーロビートのカバー曲(の原曲)が全曲収録されているので聴いてみてもいいかもしれない。ディスク番号はAVCD-10150。

「Destination Blackout」 作曲:古代祐三

2007-08-31 11:53:30 | Music for FLAT-OUT
「Music for FLAT-OUT」第二弾は、マキシファンなら誰もがご存知であろう、この曲である。「Black=(英):黒い」がさすとおり、この曲は、原作「湾岸Midnight」における主な登場人物の一人、「湾岸の黒い怪鳥『ブラックバード』」、黒いポルシェ911ターボを駆る島達也のテーマ曲である。島達也がライバルとして登場する場面―とりわけマキシ2においては、他ライバルと走っているうちに、アニメーションが入り、ブラックバードが合流する形で登場するシーンでは必ず、と言っていいほど演奏される。
他のマキシトランスに比べテンポが速く、シンセサウンドの刻みも細かく、妖異な雰囲気すら漂うこの曲は、次のセリフで始まる。

Be Quiet!
Unknown from 0uterspace
Destination Blackout
1(One) 2(Two) 3(Three) 4(Four)!

わたしならこう訳する。
「おとなしくしていろ!
外(ヨソ)から、得体の知れないヤツが来るぞ
目的地なんて失神してわかんなくなっちまうのさ」

獲物を狙う鷹が滑空しようとせんばかりの瞬間を表現したような序奏から、ビートを刻むベースドラムが入って曲のメインが構成された後、打楽器の一撃とともにデクレシェンドし、ハイトーンの長い音型の中、裏拍のリズムが刻まれる(この部分が好き)。その後、曲はドラムのビートが刻まれたまま、シャウトがいくつか現れ、曲の主題が再提示された後盛り上がりを取り戻す。さらに進むと曲は一転して静かになるがそれもほんの僅かの事で、曲の主題が提示されて、1、2、3、4!の掛け声とともに曲のメインが戻ってくる。
途中何度か(公開されていないので詳細は不明)のシャウトも入り、フェイドアウトで消える曲だが、一貫するものはクールな雰囲気とストイックなまでに速さを追求する、「キレる」走りをする島(というよりも島とのバトルそのもの)を象徴しており、マキシではバトルサウンドにもってこいの名曲である。

この曲を、高速道路などで聴いてしまうと、マキシトランスを知らなくてもアクセルペダルに乗っかった右足に力が入ってしまいそうになる、というドライバーもいるくらいなので、くれぐれもご注意を(苦笑)。

「Stream of Tears」 作曲:古代祐三

2007-08-29 11:47:02 | Music for FLAT-OUT
まずは、新カテゴリーの第一投稿ということで、「Music for FLAT-OUT」について。
まず「フラットアウト」とはアクセルを床まで踏む、フルスロットルを意味する。
現在は吊り下げ式のペダルが主流なのだが、70年代くらいまで、アクセルペダルといえば床から生えている、オルガンのペダルのような踏み込み式が多かったのだ。
現在も高級車の一部に採用されていることが多い。吊り下げ式とは別の意味での踏みやすさがある。
踏み込み式のペダルは、床まで踏み込むと、ペダルを支持するステーが全部床下に入り、室内から見ると平らに見えるから、「フラットアウト」というのである。
このカテゴリーの英語の直訳は「アクセル全開のための音楽」ということになる。

エコドライブが叫ばれる世の中ではあるが、特にスポーツカーの場合、時にはレブゾーン(タコメーター=回転計、の赤いところ)のあたりまでエンジンを回してやらないと、フケにくいエンジンになってしまう。マニュアル車の場合は、自分でギアをセレクトし、好きな回転数にもっていけるのでこれがやりやすい。
普段の街乗りでは「ふんわりアクセル」「歩行者用信号の赤、黄色の信号が見えたらアクセルオフ」などのエコランに努めている私だが、たまには相棒のために、パッシングをかけるために、そして、高速クルーズを楽しむために、タコメーターのフルスケールを使ってフラットアウトし、ドライビングを楽しむこともある。
このカテゴリーでは、そんな、スピード感溢れる、ノリのいい曲を紹介していきたい。アニメ「頭文字D」などに使用されているユーロビートは言うに及ばず、そのほか色々、である。

前置きが長くなったが、今回の曲は、先に紹介した「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン」(以下:マキシ)で使用されているトランスの一曲、「Stream of Tears」である。
このブログの、日記を含めた雑記の部分のタイトルにも使用させていただいている、大好きな曲の一つ。
マキシ2では、平本洸一が登場するステージに使用されており、平本のテーマ曲であろうことはほぼ間違いない。「とびっきりのGT-R」を完成させ、悪魔のZに挑む平本は劇中に胸中でこう叫ぶ。
「踏み込めえ フラットアウト―ッ」

またその他ライバルが泣くシーンが出てくるステージにも使用されている。


人によっては、マキシの曲の中では「比較的大人しめ」あるいは「切ない雰囲気を持った泣ける曲」ともなるが、私の場合はこれはアクセル全開で疾走する時にかけている。

曲はEマイナーを中心とした切ないコードで形成される。
冒頭にピアノによる主題が提示されたあと、打楽器の一撃とともにシンセサウンドが加わる。その後、ユーロトランスらしく、ベースドラムを伴い、複数の打楽器と、対旋律が加わって、この曲のメインが構成される。
その後、いったん静かになり、ピアノによる第二主題が歌われ、打楽器の一撃とともに曲はダイナミックスを取り戻し、第二主題が再現される。そして、再び第一主題へと戻る。
さらに進むと、ピアノは和音のコードを形成するパートへと移り、ストリングサウンドによるアンサンブルへ、そしてサスペンデッドシンバルのクレシェンドにより曲は第一主題に戻るが、楽器やリズムの構成が若干異なって、曲のクライマックスを形成し、再び曲のメインへと戻る。最後はフェイドアウトだ。

なお、マキシ1、3では「More tranced remix」バージョンもあるが、こちらは、サイト内のサンプル音源でしか聴く事が出来ない。
原曲の演奏時間は5:52と他のマキシサウンドと較べてやや長く、曲の構成も変化に富んでおり、作曲者は、この曲にかなり思い入れがあるのでは、と推測される。

悲しいことがあったときに吹っ切れるために、車に乗りアクセルをめいっぱい踏み込み、疾駆する―
歓迎される行為とは思えないが、これはまさにそのためにあるような曲だと思う。
「流れる涙」なのだから・・・