(BGM:ルートヴィッヒ・ヴァン=ベートーヴェン作曲 交響曲第9番 ニ短調 『合唱つき』)
今年の1月1日は、トロンボーンアンサンブルという自分の大事な、大好きなモノで幕を開けたのを、まるでついこの間のことのように思い出す。
2007年カウントダウンの数日前、「紡」というひとつの漢字が浮かんだ。
いろいろな出来事があり、それの大半が自分にとってはプラスのベクトルになるもので、糸を紡ぐように「人との出会いやふれあいの喜び、幸せを『紡いで』いった」そんな2006年を振り返って、「もっといい年になればいいな」と希望を抱いていた。
福祉の世界に身をおいていた私は、それから先の未来予想図は何も描けないまま、今目の前にいる施設利用者と自分のため、そして、家に住まわせてもらっている家族のために働き、社会人としての日々を過ごしていた。そして、自分の大好きなものをもっともっとあたためていこう、そう思っていた。
だが、私の人生という航海は、予想だにしない波に乗って、思惑とまったくといっていいほど違う方向に推移していった。
春、夏・・・体は次第に弱まっていった。
持ちの病が次第に悪化し、私は彷徨った。
私の周りにいた人が、いつの間にかどんどん見えなくなってしまった。
このまま私は、波の中に力尽き消えるのか―
だが、そんな中にでも、私は誰かに救われた。
ふとしたきっかけから、さまざまな人にめぐり合い、その中からさまざまなきっかけをつかみ、そのきっかけから私という人間を見つめなおす時間を作ることができた。
今年、私を救ってくれた事柄は数え上げればきりがない。
今年私に出会い、直接的に救ってくれた人には、それが最後の出会いだったとしても、今この瞬間にありがとうが言える。
そして、私は再び動き出した。
起動―
そういった方がいいかもしれない。
みんなが働いている間「自分は何をしているんだ」とばかり思っていたが、実はそうじゃなかった。
何もしていなかったんじゃない。
自分の気づかないところで、『次の動きの準備をしていた』んだ、と。
秋が深まる頃、私は新たな職を得、再出発を果たした。
奏でることを忘れていた音楽も前とは違ったスタンスで、少しずつではあるけれど「楽しく」演奏できるようになってきている。
変わっていくのが当たり前のこの世界だけれど
今はどうか私をこのままこの世界にいさせてほしい―
もう少しだけ、もう少しだけ―
2007年は、私の厄年ではないけれど、決していい年ではなかった。
でも、自分自身、あるいは誰かの力を借りて何かしら起こしたモノ・・・ムーブメント、と洒落ていった方がいいかもしれない、それが多かった、大きかったのは確かだ。
それらは、今の私を作っているもの。活かされたもの。
それらが私の「活動」を与える、積み重ねてきたモノを「活かす」ところへと導いてくれたものだから・・・
今年の私の漢字は「活」。
これからも、HibikiはHibikiでいます。
自分の音程を自分の耳でしっかり聴いて確かめながら、自分の音質をより高めながら、音量の差を躍動あるものにしながら・・・
少しずつ、少しずつ・・・。
やっと、「年末なんだ」という気持ちになってきたカナ、と思います。
そういう私だけの時間がこうして過ぎていくことにひそやかな幸せを感じているから・・・
今年の1月1日は、トロンボーンアンサンブルという自分の大事な、大好きなモノで幕を開けたのを、まるでついこの間のことのように思い出す。
2007年カウントダウンの数日前、「紡」というひとつの漢字が浮かんだ。
いろいろな出来事があり、それの大半が自分にとってはプラスのベクトルになるもので、糸を紡ぐように「人との出会いやふれあいの喜び、幸せを『紡いで』いった」そんな2006年を振り返って、「もっといい年になればいいな」と希望を抱いていた。
福祉の世界に身をおいていた私は、それから先の未来予想図は何も描けないまま、今目の前にいる施設利用者と自分のため、そして、家に住まわせてもらっている家族のために働き、社会人としての日々を過ごしていた。そして、自分の大好きなものをもっともっとあたためていこう、そう思っていた。
だが、私の人生という航海は、予想だにしない波に乗って、思惑とまったくといっていいほど違う方向に推移していった。
春、夏・・・体は次第に弱まっていった。
持ちの病が次第に悪化し、私は彷徨った。
私の周りにいた人が、いつの間にかどんどん見えなくなってしまった。
このまま私は、波の中に力尽き消えるのか―
だが、そんな中にでも、私は誰かに救われた。
ふとしたきっかけから、さまざまな人にめぐり合い、その中からさまざまなきっかけをつかみ、そのきっかけから私という人間を見つめなおす時間を作ることができた。
今年、私を救ってくれた事柄は数え上げればきりがない。
今年私に出会い、直接的に救ってくれた人には、それが最後の出会いだったとしても、今この瞬間にありがとうが言える。
そして、私は再び動き出した。
起動―
そういった方がいいかもしれない。
みんなが働いている間「自分は何をしているんだ」とばかり思っていたが、実はそうじゃなかった。
何もしていなかったんじゃない。
自分の気づかないところで、『次の動きの準備をしていた』んだ、と。
秋が深まる頃、私は新たな職を得、再出発を果たした。
奏でることを忘れていた音楽も前とは違ったスタンスで、少しずつではあるけれど「楽しく」演奏できるようになってきている。
変わっていくのが当たり前のこの世界だけれど
今はどうか私をこのままこの世界にいさせてほしい―
もう少しだけ、もう少しだけ―
2007年は、私の厄年ではないけれど、決していい年ではなかった。
でも、自分自身、あるいは誰かの力を借りて何かしら起こしたモノ・・・ムーブメント、と洒落ていった方がいいかもしれない、それが多かった、大きかったのは確かだ。
それらは、今の私を作っているもの。活かされたもの。
それらが私の「活動」を与える、積み重ねてきたモノを「活かす」ところへと導いてくれたものだから・・・
今年の私の漢字は「活」。
これからも、HibikiはHibikiでいます。
自分の音程を自分の耳でしっかり聴いて確かめながら、自分の音質をより高めながら、音量の差を躍動あるものにしながら・・・
少しずつ、少しずつ・・・。
やっと、「年末なんだ」という気持ちになってきたカナ、と思います。
そういう私だけの時間がこうして過ぎていくことにひそやかな幸せを感じているから・・・