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Symphonyeel!(シンフォニエール!)

ようこそ。閲覧者の皆さんとのメッセージが響き合う場となってほしいナ―という想いで綴ってます

グスタフ=マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調

2007-08-03 22:29:25 | 聴いてほしいオススメCD
[CD情報]
Philipsより出版
CD番号:PHCP-10514
録音:1988年5月
指揮:ベルナルド=ハイティンク
演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

[収録曲]
交響曲第5番 嬰ハ短調
第1楽章 - 「葬送行進曲(威厳ある歩調で、厳格に、葬列のように)」
第2楽章 - 「嵐のように激動して、最上の激しさをもって」
第3楽章 - 「スケルツォ(力強く、速すぎずに)」
第4楽章 - 「アダージェット(非常にゆっくりと)」
第5楽章 - 「ロンド・フィナーレ(アレグロ)」

【コメント・感想】
グスタフ=マーラーは1911年に51年間の生涯を閉じるまでに、9曲の交響曲と、いくつかの歌曲などを残しました。特に交響曲は、演奏をするのに大編成のオーケストラが必要で、演奏も困難なのですが、彼の死後、一番弟子であった指揮者・ブルーノ・ワルターが、機会があるごとに演奏会で積極的に取り上げてきました。しかし、1933年のナチス政権の樹立により、ヨーロッパの音楽会では、ユダヤ人音楽家の作品は演奏を全面的に禁止され、マーラーの作品も演奏されなくなってしまいます。それが今ではテレビでもBGMで使用され、演奏会でも盛んに取り上げられるなど、人気を博しています。

マーラーの交響曲は、とにかくスケールがデカイのが特徴です。しかし、集中して聴いてみると、心のそこから激しく沸き起こる感情が、他の交響曲に比べてとても強いのが私の率直な感想です。演奏にはかなり困難を要しますが、いつかはやってみたいですね。
にぎやかな曲のほうが好きな私は、やはり怒涛のごとく盛り上がる部分が好きですが、各楽器が「裸のソロ」で出てくるところや、弦楽器が歌うところも大好きです。
圧巻はフィナーレでしょう。特に、一筋の光がさしたようなホルンのソロとファゴットのパッセージから始まる序奏・・・そして終結部の金管楽器のコラールは、もう鳥肌ものです。

この曲は先輩にいただいたもので、今回の紹介はそのアルバムなのですが、すっきりした無難な演奏です。この曲を好んで聴きまくっていたときはちょうど、チョン・ミョンフン指揮のロンドン交響楽団がマラ5を引っさげてやってくる!という時期だったことを思い出します。
迷わずこれを買え!という程度のオススメではないですが、買って損はないです。

君が望む永遠 Soundtrack plus

2007-08-03 22:22:33 | 聴いてほしいオススメCD
[CD情報]
Lantisより出版
CD番号:LACA-5062
録音:2001年9月
価格:2500円

[収録曲紹介]
1. Rumbling hearts(fullsize)[song by 栗林みな実]
2. 今はただ望むものに
3. 陽射し
4. 坂道
5. 眩い日々
6. 喧騒
7. 笑顔
8. 夏の空
9. 嗚呼人生に喜劇あり
10. 六月のメモリーアレンジ
11. 願い
12. 触れ合い
13. 一時のまどろみ
14. 時に忘れられた部屋
15. 雨雲
16. 記憶のざわめき
17. 夜の吐息
18. 迷い子
19. Rumbling hearts(pf version)
20. 誰にでもある明日
21. 絆
22. 終わりを迎える日まで
23. 君が望む永遠 (fullsize)[Song by MEGUMI]
〈ショートストーリー〉
24. それぞれの15分 ~水月~
25. それぞれの15分 ~遙~

【コメント・感想】
今なお絶大な人気を誇るアージュが放ったPC多重恋愛ゲームソフト「君が望む永遠」。ゲームソフトをある日突然getして始めたと思ったらいつのまにか手にしていた、内容充実のサントラです。
OPテーマの「Rumbling Hearts」(ゲームオリジナルのスローテンポスタートのモノです)と「君が望む永遠」がフルサイズ版で聴けるほか、水月・遥のショートストーリー、さらには、ゲームの雰囲気を盛り上げる数々の名曲たちが収めれています。
なんといっても、「泣けるほど悲しい」ストーリーを持つこの作品にふさわしい、涙腺を緩ますメロディの数々は、どれをとっても一級品です。クォリティ高いです。
ただ、ゲームの「DVDspec版」が出る前のアルバムなので、収められていない曲もいくつかあるのと、「ピクチャーディスク」という点とジャケットの絵はいいのですが、裏ジャケットがないのがちょっと残念。

ファンはもちろんのこと、サントラ好きの人のコレクションとして、さらに、演劇などのBGMにちょっと変わった味を加えてみたいという人にぜひオススメします。おすすめ曲はやはり泣けるトラック。トラック10以降は全て大好きです。


レスピーギ秘曲集 「『ベルファゴール』序曲」、「シバの女王ベルキス」「教会のステンドグラス」

2007-08-02 22:08:32 | 聴いてほしいオススメCD
[CD情報]
演奏:オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
発売日:2006年01月25日
ディスク番号:OVCL-00216
レーベル:Exton
定価:\3000

[収録曲紹介]
作曲:オットリーノ・レスピーギ
・『ベルファゴール』序曲
・組曲『シバの女王、ベルキス』
 1.ソロモンの夢
 2.戦いの踊り
 3.夜明けのベルキスの踊り
 4.狂宴の踊り
・交響的印象『教会のステンドグラス』
 1.エジプトへの逃避
 2.大天使ミカエル
 3.聖クララの朝の祈り
 4.聖グレゴリウス・マグヌス

【コメント・感想】
オットリーノ・レスピーギ。
この作曲家の名前を聞いて、「ローマの何某」が出てくるか、「リュートのための・・・」が先に浮かぶ人は、クラシック音楽の有名どころを聴いてきた人でしょう。しかし、このアルバムに収められている曲が出てくるあなたは、吹奏楽、おそらく、コンクールに出場したり、演奏会に多数足を運ばれた方であろうと思います。
先に録音された、同コンビによる「ローマ三部作」のCDと同時期に録音され、2006年1月下旬に出版された、アルバムです。「レスピーギ秘曲集」となっていますが、上記のように、吹奏楽の世界では、アレンジされて盛んに演奏され、人気の高いレスピーギ作品がズラリ勢ぞろい!似たような内容のアルバムは他にも何枚か存在するようですが、録音の新しさと、演奏解釈の斬新さ、控えめすぎず激しすぎずのオケの技量―特に金管楽器の鳴り―は、まさに「あっぱれ!」です。
さらに、ライナーノートも非常に詳細に書かれ、実際にこの曲をウィンドオーケストラ版で演奏する吹奏楽団においては、よき参考音源のひとつになるでしょう。
SUPER AUDIO CDプレイヤーをお持ちの方は、さらに極上の音質で楽しむことができます。

このCDはたまたま、クラシック専門のCDショップの試聴コーナーで偶然サンプルを目にし、聴き入ってしまって購入したものです。よい買い物をしたなぁと思います。

ないたあかおに  (浜田廣介著 池田龍雄絵 【偕成出版版】)

2007-08-02 21:58:27 | おすすめBooks
このお話について語る前に、「おにの話し」について。
小学校時代の国語の説明文に「おにのはなし」とかいうものがあって、なまはげの鬼やら節分の鬼やら、日本にある鬼の話しについて理解を深める文章がありました。
その部分を終わったときに、担任の先生(私の大恩師)が「これ以外の鬼の話しについて書いてきてください」という宿題を出しました。
鬼=悪さをするもの、恐ろしい、しかイメージがなかった私だけど、これ以外にも「やさしいおに」のお話があるんじゃないかと思って(みんなが書きそうな鬼の出てくるお話以外のものを絶対見つけてやりたかった!)、見つけたのが、「大工と鬼六」の話し(何度橋をかけても流されるくらい流れの早い川に、村一番の大工どんに変わって鬼が橋をかける、鬼は大工どんの目玉を取り上げる代わりに、「自分の名前を当てることができたら目玉を取るのをやめる」、という。大工どんは奥さんが子供に歌って聞かせていた子守唄の中に答えを見つけ、見事に名前を言い当てるというお話)と、この「ないたあかおに」でした。
確か、道徳の教科書にも載っていたような気がします。

人間と仲良くなりたいと思った赤鬼。看板を立てて待ちますが、人間は怖がって来てくれません。そこで、友達の青鬼が悪者の役をし、村に出て大あばれ。そこへ赤鬼が駆けつけて、青鬼をやっつけるという芝居を打ちます。
そうして赤鬼は、人間と友達になるのですが・・・そのことがあってから、赤鬼の家へ青鬼が遊びにこないことを気にして、赤鬼は彼の家を訪ねます。
するとそこには、青鬼の書いた手紙が―。

私は、幼児期にこのお話を知らず、小学校時代、自分で本を読むようになって、とある本に載っていた部分で読みました。涙を流して泣いたのを覚えています。当時、鬼=悪というイメージしか持っていませんでしたから、「人間が好きで優しい赤鬼。でも、もっと優しく、友情にあつい鬼もいる」こういう鬼のお話もあるんだ、ということを知ることができたのがまず大きいプラス。
日本童話の傑作だと思います。

さて、ここで問題になるのが、本作のテーマであろう、「友情」や「違うテリトリーの人とも仲良くする」ということなど。
赤鬼と青鬼どっちがいいんだっていう人はいると思います。私も大人になってそれを考えました。

私はお話を読んだ当時は青鬼でした。自己献身的な生き方をしている青鬼の方に惹かれたのです。
けど、いろいろな人の意見を見てみるとなかなか辛口の見方もあるようで、例えば、
①「本当に本当に赤鬼のことを思うなら、手紙には『赤鬼くん、毎日楽しく過ごしてますか?僕はちょっと色々な所に行きたくなったので、旅に出ますよ。帰ったらまた連絡するからね』程度にすべきだったのではないか?確かに本心は『赤鬼のために』したことだろうけど、それを書いてしまったら、読んだ赤鬼は青鬼への負い目をずっと感じて生きて行かなきゃいけないのじゃないか?』
とか、
②「青鬼は赤鬼のためをほんとに思うなら、君が側にいてやってはどうか。見た目で判断する人間どもより、親友の青鬼が赤鬼のそばにいるべきだってことが何で分からないんだ」
「青鬼が『ぼくが憎まれ役買って出るから』って言い出すのも、それに乗っかる赤鬼も、どうかと思う。青鬼に迷惑かかることくらい、気づけよ」

でもちょっとまって。
物事、それをやってからでないと気づかないコトだってあるんじゃないかな、と思うんです。
ナイフや包丁をどれだけあぶないあぶないといったところで、実際に手に持って料理して「肉も魚も切れるんだ」ってわかる、実際に手を切ってしまって危ないってわかる。
実際に体験しなければモノはわからないのです。
それが、友情という、人によって感じ方が違うモノであっても。
AさんとBさんは大の仲良し。AさんはCさんをBさんに紹介するときに、仮にCさんもAさんにとっての大の仲良しで「Cさんっていい人なんだよ」と紹介しても、Cさんがあまり好ましくない人で「Cさんって、ちょっとね・・・」と紹介しても、感じ方は実際に会う当人しかわからないのです。

私が思うに、2匹の鬼は、「お互いに」本当の友情がどういうものかというのはこの一件があるまで気がつかなかったんではないでしょうか。
赤鬼は「青鬼が誰にも変えがたい大切な友人とまでは思ってはいなかった」とは言いがたいけど・・・。
青鬼は提案した時からすでに行く末は見えていて、それでもやった・・・その方が赤鬼が幸せになれると思ったから。
青鬼が去って、赤鬼は青鬼がどれだけ自分を思いやってくれていたかに気が付いた、いくら後悔しても、伝えたい相手はもういない―
友情に間違いはないと思うけれど、ただ―ただ二人はお互いに気が付かずすれ違ってしまっただけ―

青鬼は、いつまでも赤鬼にとって「一番の友だち」でいたかったから、置手紙を書いて去ってしまったのかも。 「大勢の友だちの内の一人」になってしまう、と思ったからなのか、それとも・・・。
あるいは、青鬼も、人間と仲良くなりたかったんでは―赤鬼がうらやましかったんでは―とも思います。ちょうど、同じ人を好きになった2人の男みたいに。
でも、それを卑怯、ずるい、とは思いたくない。
私も、青鬼のような生き方をしてきた様に思うから。
おかけで、損も得もいっぱいしてきたけれど・・・。
でも、赤鬼のように、必死に何かを手に入れたくてある人間の力を借りた結果、思わしくないことに発展したこともあります。

そうやって人は変わっていくのだろうと思いませんか・・・。
強くなっていくのだろうと思いませんか・・・。

マヤウルのおくりもの  (アン・マーガレット・ソウヤー・作/宮崎照代・絵)

2007-08-02 21:54:03 | おすすめBooks
【あらすじ】
あるもりに、マヤウルというようせいが、いました。マヤウルは、このふかいもりにひとりぼっちで、すんでいます。もりのそとになにがあるのか、マヤウルはしりません。じぶんが、どうしてもりにいるのかもしりません。それでも、まいにちげんきいっぱいです・・・

そんなマヤウルに、訪れる物語とは?

【コメント】
アージュ(age)が放ったPCゲームの傑作であり、同名アニメーション作品の「君が望む永遠」内で登場する絵本、それがこの「マヤウルのおくりもの」です。主人公とある人物との間で、重要な役割を占めるキーとなる絵本であり、お話の内容も、その流れを表現している本です。
絵本の内容とストーリーがどのように絡んでくるかは、実際にゲームをプレイするなり、アニメを見るなりする必要がありますが、そんなコトとは無関係に、この絵本は小さな子供から大人まで、全ての人に読んでもらいたい作品といえます。
キーワードは「出会いと別れ」です。

絵本なのでこれ以上書くとネタばれになります。みなさんぜひ手にしてみてください。

この絵本は、たいていの本屋さんには売っていません。どうしても欲しいという方はネットで通信販売で手に入れるか、本屋さんについたらまっすぐ注文カウンターに行きましょう。
あと、作者の「アン・マーガレット・ソウヤー」氏のほかの作品は、残念ですが一冊もありません。唯一にして最高の作品です。それがどうしてかも、購入された方にのみわかるでしょう。

贈り物としても喜ばれるのではないかと思います。
私だったら、今まで好きになった人・想いを伝えた人に、もう一度だけ会えるなら、この絵本を贈りたいですね。
また、逆に友達の少ない私にとっては、いつまでもそばにいて欲しい大切な人に贈りたい、そんな本でもあります。

あなたはそこに  (谷川俊太郎/詩 田中渉/絵)

2007-08-02 21:51:12 | おすすめBooks
2006年のある夏の日、職場の先輩から贈られた、ちょっと遅めの誕生日プレゼント―
それがこの本でした。

「あなたと彼女(今となっては『私が想いを寄せていた人』)の出会いみたいなものもあるかもな…って私は思って読んでた」らしいです。

「世界でいちばん短い恋愛小説」というキャッチコピーが書かれたちょっと大きな帯に、カバーのない青い表紙―
最初はブックカバーがかぶっていたのでわかりませんでしたが、いつでも読みたくなる、いつまでもそばに置いておきたくなる、私の宝物のひとつとなった、とてもおしゃれなプレゼントでした。

ここで全文を載せてしまうとネタバレになりますのであえて伏せますが、読み返すたびに、心の中に、切ないもモノや熱いモノや、いろいろな気持ちがこみ上げてきます。
「恋愛小説」というキャッチコピーももちろんあっていると思いますが、この中で詠まれている情景は、恋愛ともとれるし、友情ともとれます。
けれど、この本の帯の背に「あなたに会えてよかった・・・」という一文が書かれているように(ちょっと前、そういうタイトルの歌がありましたよね)、たいせつな、「ほんとう」の出会いの美しさ、心を通い合わせることの美しさが、シンプルに語られていると思います。

また詩の全文が英訳され―You Were There―最後のページに載っています。
これもまた、この本の素敵なところです。

谷川俊太郎さんといえば、小学校の国語の教科書で勉強して、某コーヒーのCMにも朗読されて使用された「朝のリレー」が記憶に残っていますが、この詩は、本当に私の心に残る素敵な作品となりました。
「天国の本屋」で有名な田中渉さんの絵が、この詩の世界観をある意味でわかりやすいものにしてくれています。

「あなたがそこに」いて欲しい―
そんな人に贈りたくなる、スタイリッシュでいて、ピュアな、素敵な本です。

「fantastic arrow」(栗林みな実)

2007-08-02 20:40:45 | 聴いてほしいオススメCD
[CD情報]
Lantis(ランティス)より発売
ディスク番号:LACA-5588
定価:¥3000

[収録曲紹介]
01 fantastic arrow
02 ココロノカケゴト
03 ある冬の日の午後
04 ふたりきりのプラネタリウム
05 人魚姫
06 affection
07 硝子の小瓶
08 boyfriend
09 桜の光の中で
10 Crystal Energy
11 アプロ-チ
12 絆

【コメント・感想】
ディスクに、これまでついてきた「BEST ALBUM」の文字がナイ、完全オリジナルの、栗林みな実さんのアルバムです。
これまで発表してきたタイアップ曲とは一転して、「表現者・アーティスト」の栗林みな実さんが生き生きと表現されている内容のアルバムとなっています。
「アニメソングばっかり歌っている女の人なんだろ」と思っていると、とても驚くはずです。痛い目を見ます。
彼女のことをまったく知らない方は、アニメタイアップソングからではなく、このアルバムから聴いたほうが、むしろいいと私は思います。

収録曲は、『Crystal Energy』はシングルA面で、『人魚姫』は『Blue Treasure』のC/Wとしてすでに知っているファンも多いと思いますが、それを無しにしても、他の収録曲はどれもまばゆいばかりに輝き、まさに宝箱!
聴き取り易く、じっと聴くと心に残る詞、そして、序奏を聴いただけでわくわくしてしまうメロディの数々は脱帽です。どのシーンでも収録曲のどれかがぴったり合う、ナイスな内容に仕上がっています。
まさに、彼女の新次元と言ってもいいでしょう。
ジャケット写真もとてもいいです☆
今後ますます目が離せないアーティストであるコトに間違いはありません。

栗林みな実 BEST ALBUM Ⅱ passage

2007-08-02 20:37:36 | 聴いてほしいオススメCD
[CD情報]
「Lantis」ランティスレコードより発売
CD番号:LACA-5501
定価:\3000(消費税込み)

[収録曲紹介]
1. passage
2. Shining☆Days
3. 小さな星が降りる時
4. 真夏のBirthday
5. Blue treasure
6. あなたが…いない
7. 翼はPleasure Line
8. マブラヴ
9. beginning
10. 桜の花が咲くまえに
11. Dream☆Wing

【コメント・感想】
2004年12月に発売された、ベストアルバムⅠにあたる「Overture」から、実に1年3ヶ月ぶりの、栗林みな実さんのベストアルバム第二弾です。
「君が望む永遠」の関係楽曲が多かった第一弾に比べ、さまざまな楽曲が数多く収められているのが特徴です。願わくば、曲数がもう少し多いか、初回特典で、シークレットの曲があればよかったです(例えば、「君のぞらじお」内で流れていた『ウィンターラブ』など)。
とはいえ、大好きな「beginning」や「小さな星が降りる時」が収められているので、これだけでも十分です。
タイトルチューンの「passage」、そして「真夏のBirthday」の2曲のオリジナル曲は、必聴の価値アリ!特に「真夏のBirthday」は、ラジオ「音速ひとみしりチャンネル」内で、リスナーからのお便りを元に作った楽曲。もともとは一番の歌詞しかなかったものが、二番の歌詞をつけてさらにアレンジを加え、今回のアルバムに収録されたもの。真夏に生まれた自分へのバースディソングとなりました。と同時に、すべての人に歌ってほしい曲です。
多くのファンには期待通りのアルバムに仕上がっていると思います。まだ、彼女を知らない人にもお勧めできます。

栗林みな実 BEST ALBUM  Overture

2007-08-02 20:33:57 | 聴いてほしいオススメCD
【ディスク情報】
「Lantis」ランティスレコードより発売
CD番号:LACA-5324
定価:\3000(消費税込み)

【収録曲】
1. Precious Memories
2. Blue tears
3. いっしょにいたいね
4. 風のゆくえ
5. yours
6. HAPPY BIRTHDAY
7. Rumbling hearts
8. 星空のワルツ
9. ひとことだけの勇気
10. I will
11. 遥かなる地球(ふるさと)の歌
12. マブラヴ


【コメント・感想】
栗林みな実さんというアーティストを知ったのは、アニメ「舞 HiME」の主題歌・「Shining☆Days」を、アニメも、彼女の素性も何も知らないまま聴いてはまったのがきっかけでした。シンガーソングライターでありながら声優の仕事もなさっている女性アーティストで、彼女をビッグにした「君が望む永遠」が代表作ですが、最近の新進アニメで活躍の場が広がりつつあります。
これは彼女のファーストアルバムでありながら、「ベストアルバム」です。「君が望む永遠」の主題歌他、自ら作詞/作曲を手掛けた数々の作品が収録されています。
まず、彼女の声!よいのです。透明感溢れ、ハイトーンがよく伸びる!けど変に甘ったるくない、独特の美しい歌声です。私の好みの声です。
栗林さんの凄い所はその突出した作詞作曲能力にもあります。サビのメロディがキャッチーなことに加え、使用されているアニメの題材にもよるのだろうと思うのですが、ちょっと哀愁を帯びながらも、まっすぐに進んでいこうとする強い想いが感じられるメロディ、そして聴き取り易く、素直な気持ちが感じられるハートフルな歌詞が特徴です。編曲もとってもハイセンス!

繰り返して聴いても飽きないアルバムです。買って損はありませんでした。
これを聴くには夕方から夜にかけてのドライブの車中がぴったりです(私の個人的想い)。

ただ、君を愛してる 〔HEAVENLY FOREST〕(監督:新城毅彦)

2007-08-02 20:29:16 | シネマレビュー
【ストーリー】
物語は、クリスマスで賑わうニューヨークに、一通の手紙を手に主人公・誠人がやってきたところから始まる。
その6年前―。とあるコンプレックスを持っているがために大学の入学式に欠席した誠人は、交通量の多い横断歩道を渡ろうと手を上げている、幼い容姿の個性的な同級生の女の子・静流と出会う。写真が趣味の誠人は、不思議な行動をとっていた静流に、思わずシャッターを切った。
この瞬間、静流は、誠人に恋をしてしまったのだった。
大学生活に馴染めず、カメラを手にキャンパス裏の森に一人で写真を撮りに行く誠人。それについていく静流は、誠人と一緒に居たいがために自分もカメラを手にするようになり、2人で写真撮影に行く日々を重ねていく。
しかし、誠人はクラスの人気者・みゆきに片思いをしていた。いつも一緒に居るけれど静流のことは「女の子」としては見ていない誠人。誠人のために静流は「大人の女性」になろうと心に決める。
そんなある日、静流は写真コンクールの応募用に、森の中で誠人と2人でのキスの写真が撮りたい、という。2人にとって初めてのキス―静流にとっては最高の幸せの瞬間。そして誠人の心にもある変化が訪れるのだった。
だが、その日を境に静流は―。

【主演および詳細情報】
玉木宏(瀬川誠人役)/宮崎あおい(里中静流役)/黒木メイサ(富山みゆき役)
製作年度:2006年
製作国:日本
上映時間:116分
原作:市川拓司『恋愛寫眞 もうひとつの物語』
主題歌:大塚 愛「恋愛写真」

【コメント・感想】
とにかく、今まで触れてきた恋愛物語の中で、一番心に響いた!というのが第一印象です。原作もストーリーも何も知らないまま観に行って、ここまで泣けた作品ははっきり言ってありません。
主人公の誠人は「自意識過剰になってしまうがゆえに人と距離を置いてしまうところ」「内気なマイナス志向の強いところ」「ヘタレなところ」、静流は「子供っぽい言動をとってばかり(かと思ったら、ある一瞬で年齢に似合わない、大人びた言動をする)こと」」「『死ぬ気で』人を好きになるところ」がそれぞれ自分と似ている、というか通じるものがあって、どんどん映画の世界の中に入り込んでいきました。
キャストの皆さんの演技もさることながら、それだけ上手に作られていたのだということが言えるのかもしれません。エッと驚くような展開、フィナーレにまで何も違和感を感じなかったのは、「ピュア」で、「リアル」な物語だったからでしょう。

自分も大学時代を経験しているので懐かしくもあり、撮影場所も美しい場所が多く、実際に行って見たくもあり、心に響く名台詞も多く、宝物にしたくなるような映画作品です。


覚えていますか―?
恋をした瞬間の胸の高鳴りを

思ったことがありますか―?
「自分という人間に生まれてきてよかった」というコトを

そして、経験したことがありますか―?
失って初めて気づく大切な人の存在を
そして今目の前に居る、自分が大好きな人の存在を大切にしたくなるという想いを…