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Symphonyeel!(シンフォニエール!)

ようこそ。閲覧者の皆さんとのメッセージが響き合う場となってほしいナ―という想いで綴ってます

1st Movement 「そこまでいってこそ」

2007-08-02 03:01:57 | SWEET SWEET SUITE
酒に溺れ人生を狂わせ それでも酒を飲む その世界は絶対にわからない
チューニングもそう 中毒(ジャンキー)になってこそ いや 中毒にならなければわからない世界がある
誰も中毒になるコトなんか望んじゃいない だけど 
【そこまでいかなければ見えない世界があり そこまでいってこそ わかる世界がある】

記念すべきSWEET SUITEの第一楽章は、私のマイブームである、湾岸ミッドナイトからの登場人物のセリフの中で、心に響いたものの中から取り上げた。
このセリフは、コミックス7巻にて、ブラックバードの911をチューンした、地獄のチューナー北見淳のコトバ。ブラックバードに「もう一度チューニングショップをやる気は…?」と聞かれ「全然ない」と答える北見。島がそれを言葉にしたのは、北見が一流の技術を持っているからこそ。でも、名誉やカネのためではなく、「本当にわかるヤツの車しか手を入れたくない」という北見の思いを表した言葉である。
この文章において「いく」とは「物事を突き詰める」「究極まで追い詰める」という意味であろうかとおもうのだが、これを私は、「物事、人生の選択とその結果に至るまでの道のり」という面も含まれてると考える。もっと言えば、さまざまなことを、あるいはひとつの事象に対して辛い経験をとことんまで経験したからこそわかる世界がある、という意味でとっている。
転職・退職を繰り返すヒトは多くいる、けれど、本当にどこにも行き場所がなくなって居ても立ってもいられなくなるくらいに苦しいから辞める、という感じのヒトを、今まで私はみたことがない。厳しい言い方をするならば(ネット上の文章ではニュアンスが伝わりにくいケド)「ぁ~ん、つらいしィ~辞める~」というようなカルい気持ちで退職していくようにしか見えない。
もちろん、ヒトにはそれぞれ許容範囲ってヤツがあるのだろうけれど…。
私も仕事を辞め、再就職経験のある人間だけれど、「永久就職するのがエラい」って時代は終わった、体がぼろぼろになってどうしても心的に耐えられないなら辞めるしかない、そう思って決断した。
社会人にして初めての「どん底経験」である。
社会人をやっている以上、「ドコに行ってもなにかかんかでつらいことがあるのは一緒」そう思う。けど、その事実が、そのつらさが、前の職場にずっと居たままじゃわからなかった、前の職場より今の職場のほうがまだカルい、頑張っていけるところがあるんだということを知った、それは「物事・人生の選択とその結果に至るまでの道のり」がモノをいうのだと思う。
辛いことがあっても、「あの時は確かに辛かった、けどその辛さがあったから今がある―」と少しでも考えられるようになるのだ。
こういう意味で、このコトバは、私の好きな言葉の一つであり、湾岸ミッドナイトを代表する名セリフであろうと思うのだ。


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