去年の12月は、大学の後輩たちと、街の中心部でクリスマスソングを演奏したっけ。
もう一年が経つ。
早かった。
本当に早かった。
毎年この時期になると決まって聴くのは
坂本隆一氏の「戦場のメリークリスマス」
でも、今年はかの3・11があまりにも大きすぎて
戦争で荒れている国も
貧困や災害で苦しんでいる諸外国も
たくさんある中
人々の心は言葉では表現しきれないさまざまな思いで渦を巻いた
先日行われた学童保育の全国研究集会で、被災地の学童の状況を「特別報告」という形でご報告下さった宮城県の方に、一日目の日程終了後お会いすることができた。
私は世間的に『被災者』と言われるその方に思い切って申し上げた。
「被災地の方がそんなに苦しい思いをしているのに、自分が小さなことでクヨクヨ悩むなんて情けない、って思うと、自分のことで精一杯になっている自分が不甲斐なくて尚更憂鬱な気持ちになってくるんです。被災地ボランティアにも行きたくてもなかなかいけないし、気持ちの上では募金とかしたいと思っても、『ちゃんと使われているのか心配』っていう想いから、まだ1円もしていないんです」
すると、その宮城県学童保育研究支援プロジェクトの方は言った。
「確かに、あなたの言うこともわかるわ。私が申し上げたとおり小中学校より学童の支援の手は遅れていて、本当にしんどい状況なんですよ。でも今はね、日本全部が被災者なの。私たちがたまたま大きな被害が出たところに住んでいただけ。だから、明日からそんなこと思わないで、自分のできる仕事・できることからこつこつやっていってください。そんな気持ちを持った先生に見てもらえる子どもたちはきっと…」
そこまで来た時点で、相変わらずスグ泣く私は限界だった。
名刺を交換させていただき、全国研交流会の会場までその方とお世話役の全国学童保育連絡協議会の方(なんと学童専門の月刊誌の編集者の方!)をお送りした。
遠くからいらしたのにタクシーでお金を使うより石川を楽しむために使ってください、と。
来年埼玉で行われる47回全国研究集会でお会いできることを楽しみにして。
今日は天皇誕生日。
平成時代がいつまで続くか解らないけれど
変わってゆく世の中で、変わらずに毎年訪れるモノもまたたくさんある現世で
演奏家の端くれであり、音楽をこよなく愛する者として
思いをかみ締めて この一年で出会った人に思いを馳せて
今日から大晦日まではこの2曲を聴こう、聴き続けよう―
「A Song For Japan」
http://www.youtube.com/watch?v=HIQ63_WoKwg
「We Are The World」
http://www.youtube.com/watch?v=dvmnb2TH2bo&feature=related
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