月世界旅行

去年読み始めたＳＦ集。

The Ultimate Sci Fi Collection (English Edition) Edward Bellamy Blackmore Dennett

ジュール･ヴェルヌを３作読み終わりましたが
まだまだ続くジュール･ヴェルヌ･ワールド。
日本語では「月世界旅行」とまとめて呼ばれているのでしょうか
こちら実は２部作でして
「From Earth to the Moon」（直訳：地球から月へ）と
「Around the Moon」（直訳：月を周って）の２作を読みました。

南北戦争が終わり暇を持て余した「大砲クラブ」が
なんと月に向かって大砲を打とう！と計画する。
発射するのは巨大な砲弾。
どうせなら空洞な砲弾の中に人間も入って行こう！と
アメリカ人２人とフランス人１人の３人の男が乗り込むことになる。
発射までの様子が描かれるのが第１部。
第２部では月への着陸は実現しなかったが月面をつぶさに観察し
英雄として地球まで帰還する３人が描かれる。

いや、もう大変。何もかもが事細かに「科学的に」描写されます。
大砲の製造、月までの距離、何月何日何時何分に発射すればいいのか、
火薬はどれくらい必要なのか、などなど。
発射されたあとは３人の男たちの会話がメイン。
宇宙科学、天文学、月面の「海」「山」「クレーター」も
細かく細かく細かく、語られますっ。

うん、相当すっ飛ばしてしまいました。あははははは。
面白いっちゃ面白いんだけど、ザ･荒唐無稽！って感じ。
いや、かなり正確な数値とかもあるらしいですけどね。

ちなみに砲弾はこんな感じ。



あははははは。

中はけっこう快適な様子。



くぷぷぷっ。ああ、犬も同行してました。
食事もちゃんと調理してもちろんワインも飲みます♪
（挿絵はどちらも1872年のもの）

ジュール･ヴェルヌは全部で９作収録。
ようやく５作終わりましたよー。がががんばる！