ファイプロとプロレスと私

リビア革命指導者 カダフィ大佐という男

今から10年前の2011年10月、NATO軍の侵攻によりリビアが崩壊、指導者のカダフィ大佐も死亡しました。

今回の記事のテーマは、カダフィ大佐です。

 

カダフィ大佐は、かなり評価が分かれるでしょう。

個人的には彼を無条件で賞賛するべきではないと思いますが、狂った独裁者だったと簡単に片付けて欲しくないとも思います。

 

彼についての評価は、一般的には以下のようなものでしょう。

  1. リビア国内の教育水準の向上や公営住宅増築に尽力した
  2. 安く買い叩かれていた石油価格を吊り上げた
  3. 独裁的・強権的政治手法
  4. 過激な発言が多かった
  5. アラブやアフリカの統合を目指した
  6. 資本主義・共産主義に代わる体制の模索

 

上記のうち問題だったのは彼の政治手法でしょう。

具体的には

  • 直接民主制で民衆の政治参加を促すと言いつつ、実際には反対派は抑え込む
  • 敵(カダフィ大佐の場合だと英米やイスラエル)をつくりバッシングを繰り返す

 

こういった手法については、トランプや橋下徹と同じポピュリストだとみなされても仕方ないですね。

 

それでも好意的に評価できる部分もあるだろうとは思いますが。アラブやアフリカなど第三世界の自主性・独立性を先進国から奪い返そうとした点は、富裕層や企業ばかりを優遇したトランプや橋下などとは決定的に異なります。

 

まあ、なんというかね、現代の資本主義・新自由主義の卑劣さや野蛮さを目の当たりにしていると、彼のような人物が英雄のように思えてしまうこともあるんですよ。

反資本主義・反帝国主義的な言動が、免罪符になってはいけませんが。ただ、ポピュリズム・衆愚政治であっても、その中身が公的教育や福祉の拡充であったり、近隣諸国と友好的な関係を築くのであれば、そこまで悪くないんじゃないかと。

危ない考えかもしれませんがね。

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