山村有佳里のミュージック+プラス

音楽葬


エリザベス女王の国葬でしたね。
荘厳かつイギリス国民の吟持を感じるお式でした。
音楽も
パリー、ヴォーン=ウィリアムズとイギリス音楽合唱音楽。
チャールズ ウェスレー、とあのクオリティですぐに演奏出来る
イギリスの音楽シーンのレベルの高さ、厳しさを思いだしました。
正にher majesty.


そして連休も明けてお彼岸ですね。
お墓参りのはしごをしてきました。
この連休は、土曜日は先ごろ亡くなられたイギリスのフルート奏者、ウィリアム ベネット氏のメモリアル セレモニーが
ロンドンの教会であって、ご案内いただいたけれど、ロンドンには行かれないし、オンラインでの参加も
指導校のレッスンで難しいな、と思いながら、演奏予定のサンサーンス サムソンとデリラを心の中で想っていると、
一本の電話が入り、

翌日18日は滋賀県守山市で音楽葬のお仕事でした。
イベント演奏などはあまりしない私ですが、音楽葬は特別で、
調整がつく限りお受けするようにしています。
お葬式というのは、まず急に入ります。
音楽葬での献奏はリハーサル無しで、大抵が初めましての共演者と演奏です。時には完全なるソロ。
この日は読経前とお花入れ、ご出棺時の演奏をご希望でした。
場合によっては弔辞の際や、列席者をお迎えする際も演奏します。
タイミングやふさわしい演奏、ボリュームも演奏しながら様子を見てになります。

この日は告別式が始まるまでに少し時間があり、喪主様の様子でお式の前にはからずもミニコンサートのようになりました。
参列者の方々が熱心に聴いてくださり、ご出棺まで演奏でお見送りさせていただきました。

お葬式って急だけど、故人のために生演奏を用意してあげようと思われる喪主様って素敵だなと。
ご出棺後、故人のご友人達が 「聴き入りました。彼と昔、バンドを組んでいて、この歌うたってん」と
お声掛けくださり、親族の方に「良いお仕事をされていますね。羨ましい」と言っていただき、
「ありがとうございます。言葉にならない感情になった想いを音にのせて
送る方々の気持を伝えられたら、と思って献奏させていただいています」とお答えしました。

自身の演奏会で演奏を認めて頂く時とはまた違う、音楽の前で謙虚な気持ちにさせて頂く仕事です。

滋賀県守山市の石田町というところだったのですが、母方の祖母の生家が石田といい、その昔、
守山市の石田町一帯の地主で、石田町の石田は祖母の実家の名前が冠してあるのです。
お彼岸前におばあちゃんのゆかりの地で不思議なご縁をいただきました。


喪主様が皆様にお渡しされた故人の最期を綴った手紙。奏者にもいただきました。

WIBB(ベネット)にエリザベス女王におばあちゃん。何かのスピリチュアルメッセージかな、と思う3日間でした。

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