
ケルンギュルツェニヒ管弦楽団の演奏を聴きに愛知県豊田市のホールへ。久しぶりに行って思い出した。京都ー名古屋より名古屋ー豊田市の方が時間がかかるという事を。
ギュルツェニヒ管弦楽団のヴィオVincent Royeryerはベルギーモンス王立音楽院にいた時の
室内楽の先生でした。チェコから移って来たばかりのベルギーでの初めての音楽院は戸惑う事も多くて、その中でもフランス人のヴァンサンは本当に
心の拠り所でした。
だってマルクは独自路線でめちゃくちゃだし、もう1人の室内楽の教授ジョン・フィリップは神経質だし😂
どんなにふるわない時でも決して責める事も諦める
事もせずにその時の生徒の全てを受け止める人。
今回だって大阪公演が聴けなくて、はて、と思ってたら、ユカリ、トヨタは?って、絶対なんとかならないか?を思いやりでもって考えてくれる人。
あと同じフランス語を話すベルギー人とフランス人でもナチュラルに身についた優しさとか洗練とかが明らかに違うのも知ったのもこの頃。ベルギー人はもっと素朴だから(←とっても良く言った表現w.)😏
だから当然女の子の生徒には人気で(笑)、
、でも男子生徒からもすごく慕われてた。
だって本当に良い人だから。
こんなに優しい人いるの?ていうくらい優しいけど、芯の部分にちゃんと絶対ぶれないものがあって、だから人にうんと優しく出来る人というか。
でもあのクラスは先生達もなんとなく兄貴的なカジュアルな雰囲気でそれも専攻楽器のクラスと全然違って良かったんだよね。
その時私が組んでいたのがアサド門下のギタリスト、@adrien brognaで、今やかなりの人気ギタリストに。
ヴァンサンはフランス人だけど、アルザス地方のストラスブール出身で、土地柄ドイツ語、英語も堪能で、今もベルギーのリエージュの音楽院で教えながらドイツのケルンのオケに在籍していて、そんなところも他のベルギー人の先生達とはなんだか纏う空気が浮かないのに違っていて、うん、男女問わず魅力的な人でした。
ケルンギュルツェニヒ管弦楽団の演奏は幅広く分厚い音、そんな中にもちゃんとロマンティックな音もあって。なんとも聞き応えがありました。
そしてヴァンサンは優れた現代音楽の奏者でもあるの。難解な現代音楽も、それだけじゃないとても
エモーショナルなサウンドで弾くヴァンサンのヴィオラ。
ずいぶん久しぶりの再会でした。
でもヴァンサンは全然変わっていなくて、
くるくるの巻き毛がブロンドから白くなったくらい。
今度は出来たら「近い将来」に会えますように。
会えて嬉しかった。 Vincent ありがとう。
手書きがかわいいチケット。
そして帰りは名古屋までオケのバスで一緒に移動させてもらいました😌