ガーデニングと野菜作り

初めての野菜作りとガーデニングに夢中な私。花や、収穫した野菜の写真を紹介するブログです。

7月30日の産経新聞のオピニオンより

2023-08-23 15:41:49 | 日記
米ジョージタウン大学教授ケビン・Mドーク氏の寄稿を読んでその通りだと思った。
ドーク氏は私と同じ1960年生まれである。
日本よりアメリカの方が確かに優れている点はたくさんあるが、社会に安定があると言う意味で
日本はアメリカにまさっている。素晴らしいではなく、ましだと書いている。
今、アメリカの社会秩序は危機に瀕している。最大の原因は麻薬の蔓延だろうと。
アメリカでは近年、教会に行く人が急速に減り、これは今のアメリカの不安定さと深く関係しているという。それに比べて日本は宗教がなくても、道徳的基盤が生活文化の中に組み込まれている。
アメリカは、個人主義をキリスト教とそれに基づく道徳で抑制し、国家を発展させたと言う。
個人的に私はアメリカが好きである。懐の深い国だと思っている。
音楽にせよ、芸術にせよ、すべてが憧れである。
前置きはこれくらいにして、ドーク氏が論じたいのは日本のナショナリズムである。
日本のナショナリズムは不安定だ。確かにそれは明治維新で強まったが、あくまでも武士階級による上からの革命だ。草むらの中から生まれたのではない。これは島崎藤村の「夜明け前」にも書かれていた。そして第二次世界大戦後、アメリカの占領でさらに複雑になった。
私は戦後生まれであるが、両親は戦争を経験した。
そのせいか、親には「精神論」を叩きこまれ、「忍耐」は美徳だと教えられた。
表面上、社会は自由を教え、平等をうたったけど現実は違った。
いつも自分は不安定だった。そして親から自立できなくなった。
私と同じ年代の人がこんな事を言った。「いつも何かを成し遂げなければならないと生きて来た。それも親の教育のせいやろうね」と。
しかし、「人に迷惑をかけてはいけないとか、ゴミをほかしてはいけないとか、誰も見ていなくても、おてんとうさまがみてはるでとか」良い事も教えられた。
未だに自由の中で羽交い絞めになっている自分と自由を悪魔の道具としている自由主義者。
ドーク氏は言う。「日本人とは民族なのか、国民なのか、日本人にとって日本という国家はどういう存在なのか。日本人は今も明確な認識を持てずにいる」
故安倍晋三元首相は、その日本の不安定なナショナリズムを安定させようとした人物だった。
国民と国家の関係を考え直し、日本人という国民のためのものにしようとした試みだったが
未完に終わった。

★今読んでいる本
「千の顔を持つ英雄」ジョーゼフ・キャンベル





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