何を思ったか、バブル時代に主人に買ってもらったジュエリーをごそごそ出してきた。
あと数か月もすればよもや57歳のおばあさんにもなりえる私がいまさら何をしようというのか。
子どもたちに笑われるかもしれないが、私はオシャレに目覚めた。
毎日、田んぼや畑に行き、昼寝起きに買い物、そしておじいちゃんの介護その連続である。
ある日鏡を見ると頬は垂れ下がり、髪はパサパサ、口角は不機嫌にへの字になっている。
若い頃は自分を着飾ることばかりだった。
化粧をしないで外へ出ることなど決してなかった。
しかしこの頃の私はどうだろう。
日焼け止めのみで、ファンデーションも塗らずに買い物へ行く。
おしゃれをするウキウキ感やジュエリーをつけてみる気持ちも無くなっている。
年を経ると自己の内面の充実も大事だが見た目も手を抜いてはいけないと思った。
そうすることによってマンネリな毎日に楽しみが出来るし張り合いも湧く。
何より頑張って生きてきた私を大事にしてやることだ。
早速お気に入りの普段着に化粧をきっちりしてイヤリング、プチネックレス
そして指輪までつけてみた。
しかし、今や節くれだった指には入らない。そこで小指にはめてみた。
すると「我ながらこれもなかなかいけるやん」とほくそ笑みながら遠目に手をかざして見た。
体の中まで新品になったようでうれしい。
子どもたちになんと言われるだろう。
しかし答えは大体わかっている。
きっと「お母さん、自分の持っているすべてのものを身につけましたって感じやで」
と笑われるに違いない。
あと数か月もすればよもや57歳のおばあさんにもなりえる私がいまさら何をしようというのか。
子どもたちに笑われるかもしれないが、私はオシャレに目覚めた。
毎日、田んぼや畑に行き、昼寝起きに買い物、そしておじいちゃんの介護その連続である。
ある日鏡を見ると頬は垂れ下がり、髪はパサパサ、口角は不機嫌にへの字になっている。
若い頃は自分を着飾ることばかりだった。
化粧をしないで外へ出ることなど決してなかった。
しかしこの頃の私はどうだろう。
日焼け止めのみで、ファンデーションも塗らずに買い物へ行く。
おしゃれをするウキウキ感やジュエリーをつけてみる気持ちも無くなっている。
年を経ると自己の内面の充実も大事だが見た目も手を抜いてはいけないと思った。
そうすることによってマンネリな毎日に楽しみが出来るし張り合いも湧く。
何より頑張って生きてきた私を大事にしてやることだ。
早速お気に入りの普段着に化粧をきっちりしてイヤリング、プチネックレス
そして指輪までつけてみた。
しかし、今や節くれだった指には入らない。そこで小指にはめてみた。
すると「我ながらこれもなかなかいけるやん」とほくそ笑みながら遠目に手をかざして見た。
体の中まで新品になったようでうれしい。
子どもたちになんと言われるだろう。
しかし答えは大体わかっている。
きっと「お母さん、自分の持っているすべてのものを身につけましたって感じやで」
と笑われるに違いない。