山のやまさんの 一日

早朝ウオーキングや野山の散策 その他日々の出来事で デジカメに収めたことを 書き留めます

なぜ 絶滅危惧植物に? 考えさせられます

2011-06-06 14:32:25 | 地区活動
昨日の続きです)

昨日の植物観察会は 外来植物観察会の様相でした

外来植物が 70%以上を占めているそうです


そんな中 在来植物のタコノアシ
福井県内では 昨日 出かけた
足羽川にわずかに見られるだけ

(昨日のタコノアシの様子です)



絶滅危惧植物の指定を受けているそうです

昨日見つけたのは わずか一株でした 


同じく ミクリ 
上流部ではもっと見られるかもしれませんが
これも一株しか 見つけられませんでした



タコノアシも ミクリ等も 繁殖力が強い植物らしいのですが
河川改修 その他の事情で 少なくなってきたようです

適当な洪水(?)で 河原に生えているヤナギなどの木や 
背丈の高い草が流されると 
その後には日当たりの良い場所ができるので 

当然タコノアシや オオミクリ等も流されるけれども
そこに根付いて繁殖するらしいのですが 

現在のように ダムなどで水量がコントロールされていると 
その機会が極端に少なく草やヤナギなども流されないので
開かれた日当たりの良い場所が少なくなってきたことも
絶滅の危機にひんしている原因ではないかというのが
案内して下さった専門家のお話しでした


人間の安全安心のための施策が 
自然界の破壊につながっている
皮肉な話だと思いました




タコノアシ、奇妙な名前で奇妙な形の花をした植物です
花序の枝に多数の花が並んでいる様子が
「吸盤の付いた蛸の足」のように見えることから付いた名です


とくに秋になると全身が真っ赤に紅葉するので
まさに「茹(ゆ)で蛸」状態となり 見応え十分です




国、県ともに絶滅危惧2類
国のレッドデータブックによると総個体数約6万で
河川の開発 土地造成 植生の遷移等が主要因となり
100年後の絶滅確率は約2%で
約300年後には絶滅すると予測されています

ミクリ(別名:オオミクリ;大実栗)
 花期:夏
 池や川岸の浅い水中に生える多年草です
 直径 2 センチ近くなる果実の集まった様子が 栗のいがに似ていることによる命名です  上の方のモヤモヤした塊が雄花 下の方のイガイガが雌花です
ミクリは 昔は水田の周辺の水路などに普通の植物であった
基盤整備や水路の改修 あるいは除草剤などによって少なくなってきた