
今日は梅雨入り前の最後の青天とか。
今日は支払日です。
昨日、数十年来の知人が父に線香をあげにいきたいと
連絡をくれました。最寄りの駅まで迎えにゆき工場に連れてくる。
昔、うちで組立のお手伝いをしてくれたこともあるおねえ様です。
彼女が「オレオレ詐欺」にまんまと引っ掛かり
金を貸してくれないか?と相談されたこともあります。
落ち着いて考えてみろよって説得したら結局詐欺であった。
お金は取られないで済んだのでした。
工場の2階に遺影と位牌を飾っています。
彼女はまったくもって自然に遺影に話しかけるのです。
「社長、来るのが遅くなっちゃって、ごめんね」云々と話しかけている。
彼女が手伝いに来ている頃は父が社長だったのです。
線香を手向けつつ遺影に話しかけるそのうしろ姿を見守りつつ
なんだか感動しちゃったな。
そういう時代のおねえ様と言えばそれまでですが
日本人はそういう時代の良いところをどんどん失っているような
気がしました。
せめて私くらいは昭和生まれの大正男でいようと思ったことでした。
おしまい。