(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

台湾グルメ?:「石頭火鍋」

2012-05-26 | 台湾事情
台湾というと、日本ではみんな「なんか美味しいものがたくさんありそう」というイメージのようですが、実際台湾には本当に美味しいものがたくさんありますそして、日本人の好きな味や食材(シーフードやフルーツ)が多いことも事実。
実は今週はなぜか週のうち二回も外食で同じものを食べたのでそのことを書きたくなって、珍しくグルメ系エントリです

「火鍋」という言葉は最近では日本でもだんだんポピュラーになっているようですが、「鍋料理」のことです。
ここ台湾でも、火鍋はみんなの大好物で、真夏でもけっこう食べに行くんですよ。今回紹介するのは「石頭火鍋」というお鍋

ここが今回行った「小紅苺」。台北では 石頭火鍋 の老舗として知られているお店なんです


お店に入るとまずは好きな具材を取りに行きます。


日本の回転寿しと同様、お皿の柄や形ごとに値段が決まっているので、最後にお会計する時は店員さんが開いたお皿の種類と数を見て計算してくれるんです。

他の鍋系のお店では、普通は「お店の人が作ったスープ」が入った鍋が運ばれて来て、そこに自分の好きな具を入れて行く、というスタイルが一般的なのですが、この「石頭火鍋」では、油をひいた空の鍋が運ばれて来るのが面白い。


そして、まずはお店の人がおもむろに基本になる野菜類(玉ねぎとかにんじんとか)を秘伝の調味料でばーっと炒めてくれます


それから、私たちが選んだ具材もどんどん一緒に炒めてくれるんです。
それからお湯をばーっと足して、ぐつぐつ煮てできあがり。
とってもシンプルな鍋料理です。
私たちの選んだ具材で作ってもらったお鍋はこんな感じ


もちろん、追加でいろいろまた入れることはできるけど、このお鍋は基本的に「最初に炒める」のがポイントなので、
後からいろいろ入れるのはあんまり美味しくない、とされています。
とにかく最初にばーっといっぱい作っちゃってのんびり食べる感じですね。

タイトルの「台湾グルメ」に「?」がついているのは、果たしてこれが本当に台湾の鍋料理の代表なのか?とちょっと疑問だったからです。
実は今回びっくりしたのが、一緒に食べに行った女の子(もちろん台湾人)が「私、石頭火鍋って初めて食べたよ~」と言ったこと
うちはダーリンがものすごく好きなので、わりとよく食べに行くのですが、そういえばダーリン以外の人とお鍋を食べに行くときに「石頭火鍋を食べに行こう!」って話が出たことないな~と思い当たりました。ダーリン曰く、彼が高校生か大学生のころに急に流行り始めた鍋らしいです。
というわけで、「台湾の伝統的な料理」ではないのかも

それから、この「石頭火鍋」という名前もちょっと謎。
中国語的には「石頭火鍋」というと「石で作ったお鍋」という意味になるのですが、お店のお鍋はどう見ても鉄製です。
この分厚くて重そうな鉄製のお鍋で煮込むことで良いスープができるという説もあるので、これはこれでいいのですが、でも「石製」ではないですよね。

台湾の先住民の文化では、猟に出かけた先で大きな葉っぱなどをお鍋の代わりに使って、「焼いた石」を水に入れて熱した「鍋料理」のことを「石頭火鍋」というらしいのですが、それと関係あるのかしら
いろいろ謎はありますが、日本のお鍋と全然違う台湾っぽい味のお鍋なので、台湾に来るチャンスがあればぜひトライしてみてくださいね

今回のお店の情報
小紅苺石頭火鍋
台北市松山区宝清街24号
02-2767-6131
営業時間:11:30-24:30