プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

千葉県柏市 27万ベクレルの怪

2011年10月24日 | 日記
 千葉県柏市の空き地から検出された27万ベクレルという高放射線、同空き地の土壌は、セシウム134とセシウム137の比率から見て、原発事故由来のものだということですが、降り注いだ放射性セシウムを含んだ雨水が、破損した側溝から土中に滲み込んで濃縮し、あれだけの高濃度になった、報道は一様にそういう結論になっています。しかし、TV画面で問題の側溝を観ましたが、非常に細い50cmほどの溝でそれほど水量があるとは思えませんでした。

確かに、「柏市にはセシウム134と137の合計で1平方当たり6万から10万ベクレルの高い蓄積量の地域があることが分かっているが、今回検出された土壌は単純計算で、これより100倍以上高い」(『朝日新聞』)とのことで、有り得るけれど、それにしても俄かには信じ難い数字です。昨日のブログでも、焼却灰の不法投棄では?と書きましたが、焼却灰でなければ下水汚泥を事故直後にそのまま捨てた可能性もあるのではないかとの思いは残ります。いずれにしても、あってはならないスーパー・ホットスポットがあったわけですから、他にもあると考えるのが理の当然です。

文科省の汚染マップが更新されましたが、問題の柏市には3月21日夜から22日未明にかけて流れてきた放射性プルームが茨城県南部、柏市のある千葉県北部の一部、それから北上して群馬県のかなり広範な地域を汚染しています。(「汚染地域」として指定し、除染すべきです)こうした地域でも、柏市のようなホットスポットは点在している可能性は高く、各自治体は早急に実態の把握に努めて頂きたいと思います。

P.S. これまで下水汚泥、その焼却灰でも27万ベクレルを超えるものはありませんでしたが(10万を超えるものは出ていましたが)。これはコンクリートで遮蔽して厳重に管理しなければならないものです。国は多分、基準を作った時に、これを超えるものはまず出ないと思って線引きをしたと思うのですが、まだその処分先は決まっていませんから、どうするのか、早く回答を出して頂きたいと思います・・・

P.S.2 やはり、下水汚泥や焼却灰等の処理基準(8千ベクレル以下は埋め立て可能、10万ベクレルまでも遮水等設備が整っていれば埋め立て可能)は、必ずや不法投棄を誘発するものと思います。このような甘い基準では、放射性物質が我々の生活の場の至る所に存在していまう危険性があります。やはりまともな基準を作り直すべきだと思うのです・・・

市民原子力委員会 提言⑤

「放射性能汚染した下水汚泥や焼却灰、或いはガレキ、除染した土壌は全て、その放射線濃度のレベルに関わらず、放射性物質専用の施設に厳重に保管すること」

 武田先生がブログで、福島第1原発の5キロに焼却施設を造ることを提言されています。私自身は焼却そのものに反対ですが、5キロ圏内であれば住民の方もいませんし、飛散しても周辺30キロ近くは立ち入り禁止ですから、その影響は小さいかと思います。(ただ、他地域から持ってくるというのは問題がありますが・・・)

事故で汚染した土地に保管施設を造る、避難されている住民の方々にとっては耐え難いものでしょうが、最も現実的な案だと思います。しかしながら、原発を推進してきた政府、意図的に住民の方々の被曝を防がなかった政府、避難支援すらまともに行ってこなかった政府が、いくら被災自治体や住民を説得しようとしても、これは難しいことかもしれませんが・・・