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希望の芽よ大きく育て~自衛隊イラク復興支援~2004年1月その5

2018年05月23日 06時05分00秒 | 陸上自衛隊
続きますて、1月30日の日報を見てみましょう。




◎サマーワ主力
・実弾射撃訓練
本日は、イスラムの休息日のため、本邦出発後初めて1100まで休務とした。午後からキャンプ・スミティ西側約7㎞の場所にある射撃場において、5.56ミリ機関銃、89式小銃及び9ミリ拳銃射撃を実施し、零点規正を行うとともに、射撃練度の向上を図った。出発時、オランダ軍宿営地正門付近にマスコミが待機していたが、通常の道路とは違う不整地の経路を使用したため、マスコミの車両は追随できず邪魔されることなく射撃に専念できた。また、本日は、幸いにして周囲にベドウィンがおらず、ラクダや羊等射撃の妨害となることなく整斉と射撃が実施できた。

(キャンプ・スミティはオランダ軍の宿営地。零点規正は狙った場所と実際の着弾点が一致するように照準を合わせる作業のこと。)
・築城資材納入
1500にバクダットからきた業者から、無事築城資材(木杭)を受領
・イードについて
明日は、日本でいうところの大晦日であり、2月1日以降当地では正月となるため、各機関等との調整が少なくなることが予想される。


こちらは、1月30日の朝食の画像です。



見事にタンパク質と炭水化物ばっかりですね。
青いふたのヨーグルトらしきもののとなりの袋入りの物、何だろう?オレンジ?違うか。
中東で、しかも設備も整っていない先遣隊ですから、野菜をメニューに加えるのは難しいのでしょう。
この食事の画像1枚でも、過酷な現場だというのがわかりますね。

それにしても、マスコミって、イラクに行ってまでも迷惑なことやってるんですね。まったく。


◎クウェート分遣班
・先発隊受け入れ調整
先発隊受け入れに必要な簡易ベッド110個、ミネラルウォーター660本及び天幕内の清掃を実施。宿営地内整備、特に、電話線の埋設、LANケーブルの埋設を実施
・CFLCCとの調整
先発隊受け入れ手続きの実施。海自クウェート調査の支援

(CFLCCは、Combined Forces Land Component Commanderの略。クウェートやサウジアラビアに展開する米陸軍を中心とした連合軍地上部隊のこと。)
◎バクダッドLO
・■■■■故障探求
■■■■に不具合が発生し、通信回線が十分でないため業務に支障が出ており、早急に改善すべく故障探求中
・コンテナ調整
コンテナの内装について指導・監督
・情報収集
イラク・クウェート国境でのテロ関連情報の入手。特にIED関連の情報収集を実施

(IEDとは、即席爆発装置のことで、あり合せの爆発物と起爆装置から作られた、規格化されて製造されているものではない簡易手製爆弾の総称。イラク駐留のアメリカ軍の戦死者の大半がIEDによる。)
◎バスラLO
・英軍によるクウェート分遣班等教育
2月11日から13日にかけて10名程度に対し教育を実施予定
・MND(SE)プレスルームの研修を実施

(MND(SE)はMulti-National Division (South-East)の略で、イラク南部に展開する複数の国の旅団や大隊から構成される師団のこと。)
・MJLCの支援活動について調整。先発隊人員・装備等のフォーマット作成
(MJLCは連合統合兵站センターの略)