こんなのできた!<2>

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

■ 短歌に親しむ 

2012-07-03 07:32:00 | 短歌・俳句に親しむ

   

2015/05/22 《
うち日さつ 三宅の原ゆ 直土に 足ふみ貫き ・・・》 (万葉集 巻13 3295)

2015/05/22 《父母に知らせぬ子ゆゑ三宅道の夏野の草をなづみ来るかも》 (万葉集 巻13 3296)
2014/11/25 《残すほどの何があらうかこんなにも短い一生は駅間の時間》 (河野裕子 『葦舟』)
2014/11/25 《おはやうとわれらめざめてもう二度と目を開くなき君を囲めり》 (永田和宏)
2014/11/25 《手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が》 (河野裕子 『葦舟』)
2014/11/25 《あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまでもおれの少年》 (永田和宏 『メビウスの地平』)

2014/11/25 《逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと》 (河野裕子 『森のやうに獣のやうに』)
2014/05/20 《新しき年の始の初春の今日ふる雪のいや重け吉事》 (大伴家持 ②-166)
2014/05/06 《借りものの言葉で詠へぬ齢となりいよいよ平明な言葉を選ぶ》 (河野裕子 6-13 、 『家』)
2014/05/06 《ひとつ家に寝起きしてゐし日のことを大切に思ふ日この子にも来む》 (河野裕子 『家』)
2014/05/06 《じやがいもを買ひにゆかねばと買ひに出る この必然が男には分らぬ》 (河野裕子 『家』)

2014/04/29 《終りなき時に入らむに束の間の後前ありや有りてかなしむ》 (土屋文明 ⑤-178)
2014/04/21 《育つほどいよいよ父に似てきたるもの言はず傍へに佇つ気配まで》 (河野裕子 『体力』)
2014/04/21 《末つ子の紅の仕合はせはその父と兄にはさまれ雑踏を来る》 (河野裕子 『体力』)
2014/04/21 《白桃の生皮剥きゐて二人きりやがてこんな時間ばかり来る》 (河野裕子 『体力』)
2014/04/14 《怪態な新語なれども納得す歌会の後半暖房を切る》 (河野裕子 『日付のある歌』)

2014/04/14 《酢を打ちし飯を混ぜつつ甦りくる真中の二十代吉川の十代》 (河野裕子 『日付のある歌』)
2014/04/14 《読みながら息はしずかに合いてゆく西行の肺大きかりけむ》 (吉川宏志)
2014/03/20 《身をかがめもの言ふことももはや無し子はすんすんと水辺の真菰》 (河野裕子 7-42 、 『歳月』)
2014/03/20 《母さんとめつたに言はなくなりし子が二階より呼ぶユウコサンなどと》 (河野裕子 『歳月』)
2014/03/20 《こぞり立つぶ厚き鶏頭に手触れたり君を知り君のみを知り一生足る》 (河野裕子 『歳月』)

2014/02/28 《捨てばちになりてしまへず 眸のしづかな耳のよい木がわが庭にあり》 (河野裕子 『歩く』)
2014/02/28 《長くてもあと三十年しか無いよ、ああ、と君は応ふ椋の木の下》 (河野裕子 『歩く』)
2014/02/28 《賢くならんでよろしと朝のパン食ひつつあなたが私に言ふ》 (河野裕子 『歩く』)
2014/02/28 《湯湯婆とルビを打たねば読めぬ字に婆が居るのが何となく分る》 (河野裕子 『歩く』)
2014/02/17 《二人子の尻こもごもに掌に享けて湯の中のわれら父と母なり》 (河野裕子 『紅』)

2014/02/17 《朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの》 (河野裕子 『紅』)
2014/02/17 《不意に来し雪風の中エプロンに子らを包みて走りし日ありき》 (河野裕子 『紅』)
2014/02/05 《逸雄の三十代とさせむ睡りゐる太き眉毛をしばし撫でゐつ》 (河野裕子 『はやりを』)
2014/02/05 《子の友が三人並びてをばさんと呼ぶからをばさんであるらし可笑し》 (河野裕子 『はやりを』)
2014/02/05 《たつたこれだけの家族であるよ子を二人あひだにおきて山道のぼる》 (河野裕子 『はやりを』)

2014/01/23 《チグハグに暮らす家族に猫二匹怪しみもせず付き合ひくるる》 (河野裕子 『日付のある歌』) 
2014/01/23 《パソコンの青き画面に向きゐるに「何やこれ」と言うて君に触らす》 (河野裕子 『日付のある歌』 
2014/01/23 《わたしよりわたしの乳房をかなしみてかなしみゐる人が二階を歩く》 (河野裕子 『日付のある歌』)
2013/12/27 《ふくふくと弾み返せる赤ん坊からだのどこも土に触れしことなし》 (河野裕子 9-58、『季の栞』) 
2013/12/24 《君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る》 (河野裕子 『桜森』)

2013/12/24 《子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る》 (河野裕子 『桜森』)
2013/11/29 《このひとを伴侶に選びて三十年栗粒ほどの文句もあらず》 (河野裕子 『庭』) 
2013/11/18 《まがなしくいのち二つとなりし身を泉のごとき夜の湯に浸す》 (河野裕子 『ひるがほ』)
2013/11/18 《胎児つつむ嚢となりきり眠るとき雨夜のめぐり海のごとしも》 (河野裕子 ⑩-114、『ひるがほ』)
2013/11/11 《逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと》 (河野裕子 『森のやうに獣のやうに』) 

2013/11/11 《たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか》 (河野裕子 『森のやうに獣のやうに』)
2013/11/11 《ブラウスの中まで明かるき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり》 (河野裕子 1-54 『森のやうに獣のやうに』)
2013/11/11 《わが頬を打ちたるのちにわらわらと泣きたきごとき表情をせり》 (河野裕子 ④-87 『森のやうに獣のやうに』)
2013/10/26 《四人居て玲ちやんだけが女の子いけませんよ鼻くそ食べては》 (河野裕子 『母系』)
2013/10/26 《三人の男の兄弟の中にゐて二人の弟にパンツをはかす》 (河野裕子 『蝉声』)

2013/09/10 《手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が》 (河野裕子 『蝉声』)
2013/09/05 《誰からも静かに離れてゆきし舟 死にたる母を葦舟と思ふ》 (河野裕子 『葦舟』)
2013/08/16 《香具山は 畝傍ををしと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古昔も 然にあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき》 (天智天皇 万葉集 13)
2013/08/16 《味酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山のまに い隠るまで 道の隈 い積るまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放けむ山を 心なく 雲の 隠さふべしや》 (額田王 万葉集 17)
2013/08/16 《春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天の香具山》 (持統天皇 万葉集 28)

2013/08/16 《思ひ余り いたもすべなみ 玉たすき畝傍の山に 我は標結ふ》 (作者不詳 万葉集 1335)
2013/05/21 《春霞いよよ濃くなる真昼間の何も見えねば大和と思へ》 (前川佐美雄) 
2013/04/21 《近江の海夕波千鳥 汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ》 (柿本人麻呂 万葉集 266) 
2013/01/01 《冬晴れの天二上よ山頂で酒あたためて皇子と飲みたし》 (高野公彦 朝日新聞新春詠) 
2012/04/30 《風をだに恋ふるはともし風をだに来むとし待たば何か嘆かむ》 (鏡王女 万葉集 4-489) 

2011/10/17 《打久津 三宅乃原従 常土 足迹貫 ・・・》 (万葉集 巻13 3295・3296) 
2011/07/06 《万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校》 (俵万智 「サラダ記念日」) 
2011/07/06 《「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日》 (俵万智 「サラダ記念日」) 
2011/04/16 《鳥獣虫魚のことばきこゆる真夜なれば青人草と呼びてさびしき》 (前登志夫 ①-128) 
2010/11/24 《うつそみの人なる我れや明日よりは二上山を弟背と我が見む》  (万葉集巻二165 大伯皇女)

2010/11/24 《ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ》 (万葉集巻三416、①-26 大津皇子)
2010/08/14 《しつかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ》 (河野裕子 7-29)
2010/08/14 《たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり》 (河野裕子 ⑥-161)
2009/12/27 《女子フィギュアの丸きおしりをみてありてしばしほのぼのと灯れり夫は》 (馬場あき子 6-182)
2009/11/22 《赤い実の無くなる順を教はりぬ鳥らに美味きものの順番》 (石川不二子 4-161)

2009/03/14 《春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山》 (持統天皇)
2009/03/14 《春すぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香久山》 (持統天皇)
2008/03/31 《桜ばないのち一ぱい咲くからに生命をかけてわが眺めたり》 (岡本かの子 3-28)
2008/03/30 《ちさきもの喜びあひて手を振ると思う桜の花の上の雨》 (与謝野晶子 6-23)
2008/01/25 《海鳥の風にさからう一ならび一羽くづれてみなくづれたり》 (若山牧水 1-19)

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