『われら』

2008-07-27 11:22:04 | 文学





『われら』ザミャーチン 


挫折すますた。(涙)

5日間かけて半分しか読めませんでした。

どうやら共産主義国の近未来を描いたもののようだとは思いましたが、
全文、詩のような、比喩と皮肉と夢のような文章で、
人は番号で呼ばれ、セックスの相手までも国家管理され、
愛や嫉妬などの人の心を持つ事は病気であるかのような社会、、
に対する風刺小説、、、だと思います。

難しかった、、
共産主義がよく解かっていないのかも知れないし、
詩心の欠如かも知れません。

しかし、こういう小説がある事を知ったことは勉強になりました。

読了していないので星は点けられません。

Iさんありがとう。






われら」のあらすじ。

二百年戦争の後に建国された「単一国」は、千年に渡り一切の非同調者を粛清してきた。
国民は全員番号で呼ばれる「員数」となり、ノルマ通りに行動している。
居住地には会話を聴き記録する監視機が浮遊し、
各々の行動が誰からも見えるようビルはすべてガラス張りでカーテンは存在しない。
自分の意思が及ぶ時間は一日2時間。
性交は“ピンクカード”の配給により決められた相手とだけ行われ、
その時だけカーテンは使用される。
文化や娯楽は無く、義務に従うことが至上の幸福と定義される。
自由は野蛮な行為とされ、自由を持とうとする人間は医学的に病気と診断され、
「想像力摘出手術」と呼ばれる治療が施される。
国境は「緑の壁」によって封鎖され、「恩人」は“野蛮な自由”を持つ敵から国民を守っている。
国には権力源泉として選挙制度があり、投票日は「全員一致デー」と呼ばれ、
国民全員が「恩人」に対して賛成を示す義務が課されている。
しかしある年、「全員一致デー」に「反対」を示す女性が主人公の前に現れた。
主人公はその女性(レジスタンス)に対する恋愛感情と義務との狭間で混乱し葛藤する。
われらではない彼らとは何者なのか。私は何者なのか、と。




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
心の定量化 (岩と石)
2008-07-28 23:15:49
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あははっ

たしかに一般に受ける内容ではないかもしれませんね



ただ

当時の社会背景や

世界の潮流に照らすと


意外と資料的価値があるとは思います


この間

脳科学者の茂木健太郎の講演会に行き

質疑応答の際に


『脳科学の発達で心が定量化されることはあるか?』

の旨の質問をしましたが


この質問をさせたのは


この本を読んだからなのでした・・・・・





しかし



僕のセックスは制御できんでしょう


絶対(笑)





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Unknown (岩と石)
2008-07-29 00:55:40
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前述の脳科学者の名前は

『茂木健一郎』でした

訂正致します。

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返信する
「楽しいのクスリ」 (P@RAGAZZO)
2008-07-29 11:58:42
>>当時の社会背景や
>>世界の潮流に照らすと
>>意外と資料的価値があるとは思います

いや確かにそうであるらしいですね。
実際に旧ソ連では永いこと発禁処分にされていたとありましたからね。

なるほど、脳科学が発達すると、心を量的に数値化できる可能性にも研究は及ぶのでしょうね。
しかしそれは恐ろしい一面でもありますね。

母親が死んで、
「悲しいのレベル」が10を超えると明日起きれない可能性があるので「楽しいのクスリ」を2錠飲んどこ、、、みたいな(笑)

こんなの、人間ですかね?
あ、だから、、「われら」なのか、、、

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