よっちゃんの独り言

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茨城県北ジオパーク認定取り消し・・・残念!

2017年12月23日 | 日記
現役時代、茨城県北ジオパークの立ち上げに奔走、2011年日本ジオパークに認定された

このたび「認定取り消し」の報に接し、極めて残念な気持ちだ

もともと「茨城県北ジオパーク」は、茨城大学が大子町、北茨城市、高萩市、常陸大宮市、常陸太田市、ひたちなか市、東海村との連携協力で立ち上げた

スタートは茨城大学の地質学を専門とする一教員とその研究室に所属する学生たちの活動だった

いわば「学生の課外活動」の一環でもあった

その前、日本各地では「地域振興策」の一つとして「ジオパーク」の立ち上げが競われ、先駆者でもあった「新潟県糸魚川市」や「山陰海岸」「阿蘇地域」などが世界ジオパークに認定されたのだった

その動きに追随しようと茨城大学の教員や学生は奮起、上記の市町村へ連携のために奔走した

「ジオツアー」は回数を重ね、メディアでも取り上げられるようになりその認知度は深まっていった

そして2011年、当時の高萩市市長 草間吉夫さんの尽力もあって「日本ジオパーク」に認定されたのだ

連携市町村からの支援金で「袋田の滝」「竜神峡」「平磯海岸」「日立市かみね公園」「五浦海岸」「常陸大宮市山方地内」「花貫公園」にジオパーク案内板を設置した

その後、私は現役を引退、ジオパーク活動から離れたが、これまで各エリアにはジオパーク案内として認定講習を受け認定されたインタープリターで構成される「ジオネット」なるものが設置され、賑やかに活動を続けてきた

この実績は決して消えるものではないが、「取り消し」の背景にあるものも考えてみた


「取り消しの理由」だが「脆弱な運営体制」や「連携不足」を指摘されてる

ここはスタートから気がかりだった点だ

上記のように元々のスタートは「大学」だからだ

当時連携を申し入れた市町村ではすべてが「ジオパーク」って何?

とても「地域振興策」とは考えてもいなかった

それどころか私が現役中、何度も説明に足を運んだ「日立市」「水戸市」「茨城県」から参画の返事は得られなかったのだ

2015年に再認定審査では条件付き認定となり、慌てて参画を呼びかけやっと仲間入りしたばかりだ

事務局も未だ大学内にあり、担当職員も少なく「脆弱な運営体制」そのものだ

現役時代、何度も「事務局を県や市町村に移すべき」と言ってきたのだが・・・・

大学ができることは限界があり、「学術的支援」にまわることが必要だと思っている


後発で認定を受けた「筑波山ジオパーク」は「産業技術総合研究所」の研究者等も支援しているが、基本は市町村主導だ

ここではつくば市をはじめ関係市町村の首長たちが積極的な関与を行っていて「茨城県北」とは明らかに違う


認知度も高まり、「地域振興策」の一つとして行政に組み入れるなら「人」「金」は立派な投資となると思う

7期生まで輩出したインタープリター、決して無駄にしないように望みたい