もりたもりをblog

Valuation/Accounting/Finance/USCPA
何事にも前向きに取り組みます!

子会社の自己株式の消却

2008-07-12 07:52:45 | 連結会計
① かりに期中に消却していたとしても、開始仕訳では普通どおりそのまま自己株式を貸方で相殺消去する。なぜなら開始仕訳は前期末のF/Sに基づいて作られるのだから。 ② TTは個別上の期末NAをそのままコピーしてくる。個別上は消却済みなので、TTの自己株式の「行」の期末はゼロになっているだろう。 ③ TTは本来はS/Sからコピーするものではなく、B/Sからコピーしてくるものなので、当期末NAの「列」 . . . Read more

子会社の自己株式の処分(小持への売却=持分比率の減少→持分変動損益)

2008-07-12 07:50:21 | 連結会計
① 子会社が子会社株式を放出した場合、分母(市中に出回る発行済株式数)が増えるが、親の持ち株数はかわらない。よって必ず持分比率が減少する。 ② ただ自己株式の処分と同時に、お金が子会社に払込まれるはずなので、これは増資取引である。つまりは「持分比率の減少する増資」と同じ処理をしなければならないのだな!とヒラめくこと。 ③ 増資なのでセオリーどおり、TTに増資「前」と増資「後」の「列」を挿入する。増 . . . Read more

子会社の自己株式の取得(小持からの取得=持分比率の増加)

2008-07-12 07:46:20 | 連結会計
① 小持から自己株式を取得すると、持分比率を計算するための分母(発行済株式数)が小さくなる。すると親が持っている株数は変わらなくても、勝手に持分比率が増加する。するとこれは「持分比率が増加する増資」と同じ効果を持つから、増資として処理する。親の持分比率は必ず増えるよ!親の株数は変わらずに分母(発行済株式総数)だけが減っているからね=小持が減ってるんだからね。 ② 増資なのでTTに「取得後」の「列」 . . . Read more

子会社が持つ「子会社にとっての自己株式」の原始取得

2008-07-12 07:44:00 | 連結会計
① 連結上で自己株式とみなせるのは「親会社の自己株式」だけ!だから子会社の自己株式は子のB/Sにのっているのだが、それが全て消えるように処理するよ。 ② 開始仕訳で関係会社と同じく、自己株式を貸方に持ってきて相殺消去する。(B/Sの表示はNAのマイナスなのだが、通常は資産として保有していると考えられるので) ③ TTは、NAの中の一番下に「自己株式」の「行」を挿入する。 ④ そして△をつけて、 . . . Read more

ASS評価差額金(子会社保有分・一時売却)

2008-07-12 07:37:45 | 連結会計
① 開始仕訳→ふつうどおり「原始取得分のASS評差」を相殺消去 ② 当純の按分→フローだから売却前の期中の比率で按分 ③ 一部売却の仕訳に先立って、まず「ASS評差金の増額分」を小持へ按分してやる。→フローだから売却前の期中の比率で按分 ④ 一部売却の仕訳はちょっと注意が必要!→まず「期末の子のNA総額(ASS評差金の評価増しも含む総額)」から、一部売却で増える小持分を出す。そして、そ . . . Read more

ASS評価差額金(子会社保有分・追加取得分)

2008-07-12 07:31:57 | 連結会計
① 開始仕訳→普通どおり「原始取得分の評差」を相殺消去 ② 追加取得の仕訳に先立って、まずASS評差金の増額分を小持へ按分してやる(いつもどおりフローの比率で按分。当純と同じ)。 ③ あとは普通に追加取得の仕訳をやればOK!→期末の子のNA総額(ASS評差金の評価増しも含む総額)から、追加取得で減る小持を出し、それを関係会社株式と相殺消去してやる。差額はのれん . . . Read more

ASS評価差額金(子会社保有分・取得後増加分)

2008-07-12 07:30:16 | 連結会計
① 小持分は、仕訳をきって小持に振替える。 (借) ASS評差金当 ×××/(貸) 小持当 ××× ② 親持分は、RJと同様に仕訳をきらないで、そのままにしておく。そうすることで合算され、自動的に連結F/Sに反映される。 ③ TTのRJの下にASS評差金の「行」には「→」を書き、上に親の分、下に小持の取り分を記入する。 ④ 取得後の増減分の評差はミラクルの左側に書く。ミラクルは(連結に取り込 . . . Read more

ASS評価差額金(子会社保有分・原始取得分)

2008-07-12 07:27:28 | 連結会計
① ASS評差金は、基本的にRJと同じように扱う ② よってRJと同じくASS評差金のうち原始取得時に計上されている分に関しては、原始取得NAとして投資と相殺消去される。 ③ TTでは、RJの下にASS評差金の「行」を挿入する。 ④ 取得時の「評差」→親持分は相殺消去、小持分は小持へ ⑤ 要するにプラスなら開始仕訳で借方に来て全額消去される→マイナスであれば、開始仕訳で貸方にあらわれる。 ⑥ 取得 . . . Read more

連結会計の進化・・・

2008-07-12 07:04:43 | 連結会計
連結とは、資本関係をはじめとしたヒト・モノ・カネで繋いだ個別企業の集 団が生み出した価値を数値化することを言う。企業はヒト・モノ・カネの経営 資源を別のある企業に投入することで経営を支配したり、経営に影響を及ぼす ことができる。この影響力、支配力で企業をつなぐことで一つのグループが形 成される。自動車メーカーがサプライヤーやディーラーに資本参加などを通じ て自社のグループを形成しているのを想像すれ . . . Read more

子会社の増資⑥:資本剰余金の資本金組入

2008-06-22 22:54:15 | 連結会計
連結S/Sに「資本剰余金の資本金組入(以下SJのS組入)」(株主資本等変動計算書:S/Sに記載)が記載されることがあっても、それは親会社のものだけであるべきです。したがって、子会社が行なった「SJのS組入」は連結上全て相殺消去されます 仕訳のイメージは (借)SJのS組入(資本金当期変動額)/(貸)SJのS組入(資本剰余金当期変動額) もしこの仕訳を入れてやらないと、連結S/Sに「子会社の資 . . . Read more

子会社の増資⑤:持分比率が減少するケース:全面時価評価法

2008-06-22 22:32:05 | 連結会計
仕訳のイメージシリーズ 比率減少のケースなので、「みなし均等割当、みなし一部売却」で仕訳していきます。 (借)新株の発行(資本金当)  /(貸)関係会社株式(増資前比率で按分)    新株の発行(資本剰余金当)    小持当    (増資前比率で按分) その次に親持(関株)に割当すぎなので、一部売却の仕訳をきります。 (借) 関株                   / (貸) 小持当(期 . . . Read more

子会社の増資④:持分比率が減少するケース:部分時価評価法

2008-06-21 00:51:28 | 連結会計
持分比率が減少するということは、実質的な株式の一部売却と同じです。ですから部分時価評価法だと時価評価する範囲も狭まります。つまり比率が減少する(売却)のたびに(組替・修正で)、評価差額を一部取消していくよ。 (借)評価差額×××/(貸)土地××× 持分比率の減少なので「みなし均等割当て、みなし一部売却」だよ。ですから株数の変化もきちん把握し、減少させる比率を出します。 持分比率の低下割合で、 . . . Read more

子会社の増資③:持分比率が増加するケース:全面時価評価法

2008-06-21 00:47:37 | 連結会計
基本的な考え方は②と全く同じです。 しかし今回は全面時価評価法なので時価評価する範囲は変わりません。したがって新たに付け加える組替・修正もありません。 つまり修正後の子会社の期末NAの中に入ってくる評価差額は変わらないのです。 みなし均等割当 (借) 新株の発行  (S当)  / (貸) 関係会社株式 (持分比率で按分)     新株の発行  (SJ当)        小持当 . . . Read more

子会社の増資②:持分比率が増加するケース:部分時価評価法

2008-06-21 00:35:57 | 連結会計
仕訳のイミシリーズ 子会社が増資したことにより、親の持分比率が増加したということは、実質的には「親が子会社の株式の追加取得した」のと同じことです。だから部分時価評価法だと時価評価する範囲も増えます。すなわち、増資のたびに(連結修正仕訳に先立つ組替・修正で)時価評価増しして、評価差額を計上します。これを計上し忘れると、新規に増える「のれん」も間違っちゃうから気をつけましょう。 土地××× /評価 . . . Read more

子会社の増資①:新株発行による株主均等割当て増資の考え方

2008-06-21 00:19:25 | 連結会計
① 増資全般に共通する処理として、タイムテーブルなどを作成し、「増資前」と「増資後」の純資産a/cを書いてみるとわかりやすいと思います。これは無償増資、有償増資、均等割当て増資、第三者割当て増資(=小持割当て増資)に共通するものです。 ② 連結S/Sでは「新株の発行」は親会社のものだけにしたい。よって子会社が行なった増資は取消す必要があります。したがって連結修正仕訳で、子会社のS /Sに「新株の . . . Read more