陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

2020年度確定申告で驚いたこと

2021-04-09 | 政治・経済・産業・社会・法務

昨年度分の確定申告を提出し終わりました。
申告書作成作業自体はおおむね先週完了させていたものの、不足の書類が生じたので、慌てて作成。

私は自分の分をふくめて二件分作成しています。
なので、いち個人よりも作業が二倍かかってしまいます。その相手にうち合わせしないと、揃えられない書類があったりもする。

といいましても、年金受給やら、株の投資やら、会社の退職金が下りたとか、家土地を売却しただとか、個人でも所得が重なると面倒になることはあるようです。さすがに、そんなに複数の収入なんてないので。

確定申告をしないといけない所得の種類なんて、FP技能士2級の資格取得ではじめて知りました。が、このあたりは、社会人すぐになって学んでおくべきでしたよね。

さて、今年度の確定申告書、様式が少し変わり、記入に戸惑いました。
そう、私はいまだに手書き作成しています。毎年、青色申告をするので税務署から書類が1月半ばには届くから。

国税庁のホームページにある仕様書で計算してプリントアウトしてもいいけれども、プリンターのインクが悪くて見づらいから。電子申告したほうが青色の控除額が増えるのは知っているが、昨今の情報流出事件を見るにつけイマイチ不安だから。さすがに収支の内訳みたいなのは自作してはいますが。

なんで、所定の用紙って、あんなに記入欄が小さいのだろう。米粒に筆で字を書けるレベルの人でないと記入は無理だろう。スマホ老眼が進んだ身には拷問です。電子申告で作成しろよ、という無言の圧力なのか、税理士に書類を作成させるためなのか。

さて、令和2年度の申告からは改正点がありましたね。
基礎控除が10万円引き上げの48万円になる代わりに、給与所得控除および公的年金等控除がその分引き下げ。若い世代のフリーランサー、個人事業主に配慮するとともに、老齢年金等を受給しつつ会社勤めしている中高年に負担を分かち合ってもらおうという。在職老齢年金の限度額引下げにともなった措置で、高齢者の就労を促すためか。

もうひとつ画期的だったのが、ひとり親控除の創設。
これまでの寡婦控除と異なり、「婚姻歴や性別に関わらず」、本人や同一生計の子の所得要件により、35万円の控除がうけられること。寡婦と異なり夫でも、事実婚状態の解消でも、配偶者の生死不明でも可能であるということ。夫婦別姓希望等の諸事情で法律婚できなかった夫婦や、未婚のシングルマザー、そしてシングルファーザーにも救済される制度。正直、これまでなかったのが不思議なくらいですね。

新型コロナウイルス感染症による不況に関連しての、全国での離職が10万人を超えたとされています。
個人への給付金は昨年の10万円のみで追加はないでしょうが、GO TO なんとかやらの恩恵を受けていない層の重税感を和らげるためにも、基礎控除をもう少しアップできないのかなと思ってもみたり。

税金の何が嫌かと言いましたら。
前年儲かった分にかかるので、今年の収入が目減りするとかなり痛いということですね。とくに住民税。地元自治体の税源が減るのに配慮してふるさと納税を控えているのですが、悩ましいです。住民税も経費分の租税公課扱いにできたらいいのに…といつも思います。

最近、生理用品の無料配布をすすめる運動が話題になっていましたが。
食糧品や光熱費なども値上がり気味なのに給料は増えない。国民負担の生活費が増えているので、基礎控除はもう少し上げてもらいたいぐらいですね。

ところで、今回の申告で個人的に驚いたことは。
なんと、給与所得の源泉徴収票を添付しなくていいとのこと! 複数の副業で源泉徴収されているうえ、勤務先で年末調整をしてもらわないようにしているので、添付台紙に貼るとかなりかさばります。申告書に記入しておけば貼らなくていいと言われたものの、剥がせないのでそのまま提出しました。でも、源泉徴収票を不要とする理由がわからず、不思議です。社会保険料控除額の証拠になりそうなものなのに…。

ちなみに、私、他府県で働いていた若かりし時分は、源泉徴収税額の還付を知らなかったので、退職のちに申告をしたことがありませんでした。学校で教えるべきだとも言われますけども、社会勉強として自分で知っておくべきでしたよね。今でも早くこれを知っていればと思ったことは多々あります。








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