陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

子どもの日に観たい映画「最高のともだち」

2021-05-05 | 映画──社会派・青春・恋愛

仕事先で出会ったひとのなかには、若いのにしっかりしてるなあ、と感心することも多いものです。
それが年端も行かない子どもだったら、なおさら。


子どもの日に観たい映画は、子どものままの男を描いた映画です。
2004年のアメリカ映画「最高のともだち」は、十三歳の少年と子供のままの男の友情を描いた青春ドラマ。子供相手だと好感度が高い、あのロビン・ウィリアムズが主演です。

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ニューヨークで妻子と暮らす挿絵画家のトム・ウォーショー。彼は息子に自分の少年時代のことを語ろうとする。

それは、1970年代初頭のニューヨーク。
父を癌で亡くし母子家庭で育った少年トムの唯一の安らぎは、校務員であるバパスとの友情だった。41歳と年上ながら子どものままの言動をするバパスは大切な親友。しかし、トムに訪れた初恋がやがてふたりの距離を開くことになり…。

二人が望んでいた夢の自転車の盗難、トムの放校、バパスの失職、母親の病気…十三歳の少年では抱え切れない人生の難問がつぎつぎに襲いかかってきます。大人びてはいるけれど、法律的には大人ではない。だから一人前として行動するには、大人の介在が必要。こころは子供でも見かけは大人のバパスは、ときにトムの父親代わりとなって側にいてくれます。

でも、バパスというより、主人公にお節介を焼く元女囚のほうが印象深いですよね。70年代という時代を考えると、差別意識はまだ根強くあったのかもしれない。しかし、人のこころの傷に寄り添うとは、あらゆる立場を越えてしまうことなのでしょう。

ラストの年を経ての再会シーンが嬉しいですね。
でも、あのダブルミーニングの下ネタは日本ではあまりウケがよろしくないのではないかと(微苦笑)

監督・脚本はデヴィッド・ドゥカヴニー。
共演は、「ターミネーター4」のアントン・イェルチン。


(2011年10月9日視聴)

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