陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

フィギュアスケート スケートカナダ2011(後)

2011-10-31 | フィギュアスケート・スポーツ
フィギュアスケートGPシリーズ第二戦の結果が、すでに三十日未明には明らかになっていました。第一戦の小塚選手に続き、日本勢の表彰台確定です。おめでとうございます。

そのフリーの演技、まずは男子シングルから。
期待のエース高橋大輔選手、銅メダルを獲得したその曲目は、ブルース。平坦な曲調は、演技にアクセントをつけるのが難しいのですね。四回転フリップでやや着氷をミスしたり、手をつく場面があったりでしたが、この人ならではの男の色気がそこかしこで醸し出された演技でしたね。高橋選手は音楽に乗せるというより、自分の動きで音楽をつくりだしていくようなタイプですね。今回は黒一色の地味な衣装、白地に黒の一線をぐいぐいひいていくような前衛書道のような力強さ。フリーの153.21点を加算してトータル237.87点。暫定二位だったのに、スペインのハビエル・フェルナンデス選手に抜かれました。優勝したのは、地元カナダで世界王者のパトリック・チャン選手。


女子では、鈴木明子選手。
フリーの曲目は、ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」。おやや、今回は映画音楽ではないのですね。序盤で惜しくも一回転に抜けるミスがあるも、119.44点。フリーだけならトップなんですよね、すばらしい。トータルスコア172.26点で二位に。前年は激しいステップが印象深いのですが、今年はかなりオーソドックスで清楚な演技を目指しているようです。甘く、優雅に。楽しんで滑っている感じが伝わってきてよいですね。最後の笑顔がすてきでした。熟練したうまさがあります。

長洲未来選手は残念ながらの五位に。
バレエ音楽『スパルタクス』より「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」~「エギナとバッカナリアのヴァリアシオン」。すこしジャンプが重く鈍く感じました。ドーナツスピンも緩かったですね。なにか迷いがあって足が進んでいないようなもどかしさ。次回に期待しましょう。

注目すべきはロシアの超新星エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ選手。
曲は情熱はじけるラテン音楽、ミシェル・ペトルチアーニの 「ベサメ・ムーチョ」。やはり年齢が若いと恐れなくハイスピードでジャンプ飛べるんですよね。フリーの演技は鈴木選手よりは評価低いですが、素人目にもわかりやすい華やかさがあります。トータル117.81点で、初出場ながら初優勝をさらってしまいました。これはすごい。ほんとに14歳ですか、彼女。浅田真央、キム・ヨナの両選手も成し遂げていない快挙だそうで。これは日本女子の強烈なライバルになりそう。エリザヴェータ、恐ろしい子!(笑)


今大会の全選手の結果はこちらのリストを参照されたし。


【参考サイト】
フィギュアスケートYoutube-動画Blog
スポーツナビ フィギュアスケート

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