どっきりの二月号 本編

【註：以下、ネタバレ含みますので原作を未読の方はスルー願います】


ところで、今月の本編。
扉絵を飾ったのは、片目から涙を流す虚ろな表情のせつな。
胸の前で仏像よろしく左右の手で結ばれた印は、心なしかハート型にみえます。
ひび割れた自分の心を示しているのでしょうか。
アオリ文句は「どうして？私　悪いことした？」
ええ、せつなちゃんは悪くないです。諸悪の根源はあの色男ですとも！（爆）

そして、今回は彼女の視点から抑圧された想いが切々と語られていきます。
このあたりは、漫画第四話あたりと照らし合わせると面白そうですね。
ただ台詞がナマナマしいというか、ちょっとこれは彼女の口から出して欲しくなかったなという言葉があって、私としては残念。しかも脱いでるし（笑）
この漫画、当初ファンタジーを装っていたのに、何気にリアルに痛いところを衝いてくるのでちょっと怖いです。『永久アリス』もそうでしたけど、設定はどうみてもメルヘンちっくで現実離れなのに、その本質は意外と社会派漫画？
ただヒロイン達が変にひねくれていないのが救いですが。

京四郎の兄狂愛ぶりとヘタレっぷりがなんとも…（苦笑）
「行こう…一緒に」という兄の誘い文句が、自分に向けられたものだとすっかり勘違い。
たしかに愛すべき亡き人が甦ってくれたら、舞い上がっちゃって周囲が見えなくなるのも判りますが。
空を放置して、自分のせいで泣かせたせつなを宥めもせずに、兄に抱きつかんとする京四郎、どうなのよ？
そして、おおかたの読者の予想通り（笑）非情の一撃を喰らって倒れ臥す京四郎。
（千歌音ちゃんにボコられソウマとダブる（笑））
今月号は表は甘ーい百合なのに、中身は思いっきり流血ボーイズラヴなのでした（笑）
看板偽ってますよ、先生。

カズヤの魔の手に堕ちた催眠状態の空。
そして奪われる唇。
ミカ姉さんにも狙われていましたけど、受難の唇です。
どうせならせつなと契約した方が戦力になっていいんじゃないかしら？
幻の絶対天使、空にはそんなに秘められたパワーがあるのでしょうか。
（単に囚われ・助けられヒロインポジションだからか）

というか前話で、空に告白した京四郎に絶望したせつなの嘆きが、カズヤを
召喚したのだと思っていたのに、結局無関係だったの？
大神ジンが再登場したのに（案外京四郎と仲良しさん？）、カオンちゃんが
台詞なし表情なし出演だったよ…（泣）

悪魔の王子の勝利と四時を告げる荘厳な鐘の音（やっぱりウテナ？）が青空に
無情に響き渡ります。
前回の崩落した聖堂から登場するシーンがかなり印象的だったカズヤ兄さん。
このシーンがアニメで再現されたとしたら、真紅の王子なので、
血を思わせるような鮮やかな夕光を背に浴びているものと考えられます。
（保有している絶対天使ワルテイシアの二つ名が、「太陽と孤独」だし…？）
光の演出家、柳沢監督の絵コンテが見ものですねー。

今回はせつなの心情に頁が割かれた分、話の動きがいささか遅くて物足りなかったです。
クライマックスに向けて、またもやひと波乱あるといいのですが。

赤と黒、二人の兄弟王子様の対決そして、悲しき愛と戦いの玩具、空とせつなの行く末は？
その先が気になるのですが、漫画版はメイン三角関係に重きが置かれているので
コミックス三巻が発売されるまで、雑誌は買わないかもしれません。







【註：以下、管理人の泣き言ですのでスルー願います】


と、その前に二巻の感想も、アニメ「京四郎」第一話のレビューも書かないと…。
書く順番間違っていますね、すみません。
「マリみて」やら他の本やらの感想もしたためたいのに。
そして何より神無月ネタ載せたいのに、いつのまに此処は「京四郎」サイトになったのやら。
（京四郎語りをするのがイヤというわけじゃなくて（汗）各所で盛り上がっているから
私なんぞがやらんでもいいのではと怠けてみたり。）

実は、第一話はビデオ用意してリアルタイムで観たのですが、途中録画に失敗して
冒頭の一部が欠けて思い出せないのです。（原始人並に機械オンチです）
ふだんテレビをあまり観ないので、深夜の、決まった時間にブラウン管の前で
座っているのって、ちょっとしんどいです。映像って疲れるよ…。
ネット巡回していると、毎回旬のアニメを詳細に感想記事にされている方が
いらっしゃって、とても感心しますね。
ああ、なんて遅筆な管理人。手早く文章纏める能力が欲しい。
いろいろ、だめな人です…。